顎関節の話はそろそろ終わりにしよう、と思っていましたが、
「センセイっ、・・スゴイッ!」
と言われたエピソードがあったので・・・。
スゴイと言って下さったのはKさん。
腰と膝痛で来室していて、ほぼ良くなっていました。でも、
Kさんの話し方が、どうも歯切れが悪く、もそもそした感じなので、
「今日はKさんの顎関節を見せていただきます」
と言って、口を開けて舌の裏を見せていただきました。
(この検査法については、前回のブログを参照して下さい)
Kさんは口を大きく開けず、お上品に口を少しだけ開け、舌の先の裏をチラリと見せて下さいました。
顎関節に緊張がある感じなので、
Miz の人差し指に指サックをはめ、Kさんの舌の裏に指を入れて、
舌の裏と下の歯茎の間の変形を調べました。
すると、指に尖ったスジのようなものが当たったので、
そこを軽く撫でるような感じで、3~4回指を行き来させました。
その延長で、下歯茎の裏をすーっと指で撫でていき・・、
5分以内で、作業終了。
指サックを外し、手を洗って戻ってくると、Kさんが、
「センセイっ、、、スゴイッ!・・」
と言うのです。
「・・はあっ?・・?・・」
何がスゴイのか、分かりませんでした。すると、
「センセイっ、入れ歯が落ちなくなりましたよ。
ほら、口を開けても、入れ歯が落ちません。・・スゴイですよ」
Kさんは続けて、
「これまで、何度も歯医者さんに通って、入れ歯が落ちるのを治したんですよ。
でもとうとう治らなくて、あきらめて、行かなくなったんです。
何かを食べるときも、大きく口を開けられないし、
大笑いすると入れ歯が落ちそうになるし、、、。
良かったぁ。これで安心して口を開けられるわ」と。
・・そうでしたか。
Kさんの話し方がもそもそしていたのは、そのせいでしたか。
顎関節のテストで、お上品に口を一寸だけしか開かなかったのも、ね。
それにしても、人差し指で下歯茎を撫でただけなのに、
入れ歯がハマって、落ちなくなるなんて、ふしぎです。
これは、ひょうたんからコマと言うか、間が良かったというか・・。
「入れ歯が合わない」という話は、巷でよく耳にします。
その原因は「入れ歯の作り」が悪いからだとMiz は考えていましたが、
Kさんの事例を考えると、当人の歯茎に異常があって、そのため入れ歯が合わないという理由もあり、かもしれませんね。
ーーーだってMiz は、Kさんの入れ歯の形は治してないもの・・。
それはそれとして、
Kさんの腰・膝痛を治すことの方が、よっぽど大変だったのに、
これに関しては「センセイっ、スゴイッ」って言葉は無かったわねぇ。
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