-----------顎関節症の話に戻ります----------
3日前にTさんが来室したときに、Tさんに、
「舌の裏を見せて下さい」とお願いしましたら、
「あら、先日、内科のお医者さんにも同じことを言われたわ」と。
内科のお医者さんが舌の裏を見る場合は、主に、
舌の裏の色や様子、静脈の太さや形状などを診るのではないでしょうか。
Miz が「舌の裏を見せて」と言う場合は、主に、
舌の裏を見せる動作に伴って現れる、その人の骨格の個性を観察します。
例えば・・・、
舌の裏の中心線が、真っ直ぐ垂直かどうか、
鼻の方向に対して、舌の中心線の方向は同じか、傾いているか、
傾いているとしたら、右に傾いているか左か、
舌の裏を見せる動作で、アゴを前に出すか出さないか、
その時、黒目は前を向いているか、上を向くか下を向くか、、、etc。
たとえば、下の図に描いたのは、
口を開けたとき現れる骨格の個性、3パターンです。
「理想タイプ」は、目をほぼ前方に向けたまま、口が開くタイプですが、
このタイプの人は非常に少なく、多くの人は、
「アゴを突き出すタイプ」(黒目が上の方を向くことが多い)
「上体を後ろに傾けるタイプ」(椅子の背にもたれかかるタイプで、黒目は下方を向くことが多い)
です。・・・ Miz はどちらかと言えば、アゴを突き出すタイプかな・・。
アゴを突き出す度合い、上体を後ろに傾ける度合いが大きければ、
顎関節の変位=[頭・顎・首の3つの骨格の組み合わせの変位] =も大きいことが予想され、
整体作業のおおよその目安になります。
舌を上げ、口を開くというこの動作テストを行うと、
中には、この動作そのものを行うことが難しい人がいて、
無理にこの動作をしようとすると、わなわなと震える人がいます。
~~下顎がかなり下垂しているか、顎関節の問題が大きいケースで、
歩くとふらついたり、前のめりになりやすい問題が生じています。
顎関節症の事例1で紹介したHさんのケースは、これに該当しましたね。
また、パーキンソン病の方は、このテストを行うとわなわなと口元が震える症状が現れやすいことが予想されます。
このテスト法はたいへん簡便なので、
パーキンソン病の早期発見と予防のため、医療関係の先生方にご検討いただく価値があるのではないかと、Miz は考えています。
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