「入れ歯と舌と歯ぐき」の話を書いたので、ついでにもう一つ。
皆さんは・・、
「食事がのろい人」は、その人の性格や食習慣のせいと思っていませんか?
「滑舌が悪い人」は、口を開けてはっきり話すトレーニングをすれば、治るんじゃないかと思うかもしれません、ね。
知人の家族と食事をしたとき、中学生のMさんが、
「私、食事がのろいので、いつまでも食べていて・・」と恐縮顔で言いました。
「早く食べようって一生懸命に食べてるんだけど、遅いの」と。
Mさんはまた、
「滑舌も悪くって、よくお友達に、
『えっ、何て言ったの?』『よく聞こえない。何だって?』って聞き返されることが多いの」とも言っていました。
滑舌が悪い人、食べる動作に時間が相当にかかる人には、
舌の動きが悪いからという理由が 潜んでいることがあります。
つまり、=舌の自由な動きを邪魔する何らかの阻害原因があって、
その原因のため、滑舌が悪かったり、噛んだり呑み込んだりに時間がかかるという理由です。
もしやMさんには、舌の動きを阻害する生理的な問題があるかもしれないと思い、
Miz の整体室に来ていただきました。
第一段階として、
Mさんの歯並びを調べさせてもらいました。
ほぼ問題はありませんでした。
第一段階に問題がなければ、第二段階に進みます。
第二段階は、下の歯の裏側の<歯並びと、歯肉と、舌>の状態です。
前歯から奥歯に向かって、歯の裏側をなぞるようにして調べます。
すると、奥歯部分で問題が見つかりました。
<歯並びと、歯肉と、舌>の関係に問題があって、舌の動きが阻害されていました。
問題部位を、やさしいタッチで修整します。
強い力や鋭い力を用いると、うまく修整することが出来ません。
~~この手法は、イソップ物語の「北風と太陽」の話に似ています、ね。
北風が、旅人のマントを脱がせようとビュービュー強く吹けば、旅人はますますマントを硬く身にまとうという、あの喩え話です。
Mさんの 下の歯の裏側の <歯並びと、歯肉と、舌>に見られた問題を、
なぞるようなタッチで、2~3回にわたり修整しました。
一度ほど「オエッ・・」とむせる場面がありましたが、無事終了。
Mさんに、舌の動きに変化があるかどうかをお聞きしました。
Mさん、しばらくモゾモゾしてから、
オモシロイことを言いました、よ。
「アハハ、・・私が、舌の動きについていけない」って。
----------2~3時間もすれば、慣れると思いますよ。
舌が動きやすくなれば、食事ののろさも少し改善するのでは・・と。
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<お断り>
「滑舌が悪い、食べる動作が遅い」という症状は、
原因が一つではなく、多くの原因が複雑に絡み合っているケースが多いと思われます。
従って、Mさんの舌の動きに関する事例は、一つの参考事例としてお考え下さい。全てに当てはまるものでは無いことを、お断りいたします。
なお、Mさんに行ったテクニックの説明は企業秘密ではありません。しかしオープンにすると、安易に真似事をされて危険を伴う恐れがあります。専門知識が必要なので、「滑舌に関する考え方の提供」という意味で、この記事を書かせていただきました。
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