前のブログ、『勇者は親指を使わない」の続きです。
TBSのサスケでは、細いレールに指力でぶら下がって横に進むコーナーがあります。左右の高い壁の中間を、両手両足で壁を支えながら進むコーナーがあります。
腕力・指力を競うコーナーで、アスリート達は親指を使いません。
オリンピックで金メダルを穫った内村航平選手。彼の鉄棒演技を見ると、4本指で体を支えています。親指は使っていません。
水泳選手も、4本の指で水を搔きます。親指を使うと、体に回旋性の微妙なブレが出て、一直線に進まないからでしょう。
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先日、ちょっとした実験をしていただきました。
丈夫な棚に指を掛け、ぶら下がる格好をして後ろを振り返る実験です。
Aは、4本指と親指で棚をつかみ、後ろを振り返ります。
Bは、4本指だけで棚にぶら下がり、後ろを振り返ります。
すると、
Aの場合は、振り返りの顔の角度が、90 度弱位なのに対し、
Bの場合は、振り返りの顔の角度が、100 度以上になります。
被験者にこの実験の感想を聞いてみました。
「親指を使うと、体が硬くなって振り返りにくい。知らなかったわ」
これと同じ実験を、
車のハンドルを使って、やってみることも出来ますよ。
車のハンドルを、親指と4本の指でつかんで、バックを見て下さい。
次に、ハンドルに4本の指だけを掛けて、バックを見てください。
いかがでしょう。
親指を使った場合よりも、4本の指だけの方が、
「体の動きが軽くて、後ろがよく見える」ことに気づくでしょう。
-----------この実験は、停車中にやって下さいね------------
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親指って、強くて頼もしい存在です。~~だからつい使ってしまう。
しかし親指を優先し過ぎると、小指や薬指力が弱くなります。小指や薬指につらなる筋肉群が育ちません。
親指は出しゃばっちゃいけない。
親指は4指を支える土台的な存在なのです。
・・・・これは、子育ての親にも言えることだわね・・。
親指は手首を回旋する働きがあります。・・なので、
親指を優先して使うと、体にも回旋性の力が働き、歪みが出ます。
どういう歪みが体に出るかというと、、、
・・手首・肘・肩 の関節がひねられ、ねじれてきます。
( 腱鞘炎、肘の故障や痛み、肩の不具合などが出やすい)
・・肩上力は強くなりますが、力こぶ力が落ちます。
・・(力こぶという腕力は、主に4本の指力の延長線上で作られます)
・・下位肋骨(肋骨下角)の力が弱くなります。
・・(みぞおちの下あたりから、お腹がポコッと膨らむわよ)
・・体軸の力や可動性が阻害されかねません。
日常生活では、それと気付かずに、ついつい親指を酷使しがちです。
自分の手を見てください。
もし親指の付け根の骨が、異常に外側に出張っていたら使いすぎです。
親指は、その構造上、4本指を支える土台的な役目があって、酷使すると体に歪みが生じかねないことを知って下さい。
ではここで、もう一度、手の骨格構造を見てみませんか?
~~Miz は車の運転が上手ではありませんが、
ハンドルさばきは4指の付け根あたりを使い、親指は4指の動きを支える役目という意識を心がけています。
・・・運転上手な方のご意見をお聞きしたいわ。
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