大工さんの奥さんが Miz に言いました。
「サスケを見てたんだけど、勝ち残った人たち、
親指を全く使ってなかったわ。皆、4本指で体を支えていましたよ。
アメリカのドリューって人だけが、親指を使っていたけど・・」
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Miz もSASUKEを見たけど、親指のことは全く気づきませんでしたね。
腕力を試されるエリアで「親指を使ってない」ことを、しっかり観察していた大工さんの奥さん。・・・・それは何故かと言えば・・、
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今、Miz の古い家の修理に、馴染みの大工さんが来ているのですが、
その大工さん、一昨年の秋、仕事中に誤って、
左手の親指の 第一関節を切断してしまったのです。
切断した指を持って病院に行ったけど、結局くっつかなかった、と。
~~それを奥さんから聞いた時、ゾ~~ッとしましたよ。
「仕事はやれなくなるかも・・」と心配する奥さんを、Miz は
「大丈夫よ。・・4本指で仕事は充分出来るから。・・ご主人のリュウマチには、かえって良いことかもしれない」と力づけました。
一時しのぎの なぐさめではなく、かなり本心で言ったのです。
・・実は、大工さんの左手にはリュウマチがあって、その話は、
過去のブログ、大工のTさんがリューマチだなんて 2012-3-5
リュウマチはなおった? 2012-7-15 を参照下さい
-----------補足説明すると、------------------------------
大工さんのリュウマチの原因は、親指の使い過ぎにあるのではないかと Mizは考えていました。
力仕事や手作業をするとき、彼は、親指を頻繁に使うのです。
・・親指に力を入れると、手首が内側にひねられ、ねじれます。
・・手首のねじれ力は、前腕を内側にひねる力となり、肘関節が内側に回旋します。
・・手首のねじれ→前腕→肘→上腕→肩関節→鎖骨・肩甲骨→肋骨へ。
なので、彼の骨格には、ねじれの変形が沢山ありました。
血管やリンパ管は、骨や筋肉の間を縫うようにして走っているので、
・・骨格のねじれが強いと、血管は蛇行したり圧迫されます。
・・血管が圧迫されれば、炎症やシビレ或いは血管からの浸潤が発生します。
・・その結果、痛みや、様々な病態が発生しやすくなります。
彼のリュウマチは、その病態の一つではないかとMiz は考えています。
-------話をもどします----------------------------------
彼は誤って、親指の第一関節を切断してしまいました。
左の親指が 使えなくなりました。
4本指で大工の仕事をするしかありません。
親指を偏重して仕事をすると、骨格にねじれが生じますが、
4本指で仕事をすれば、ねじれは発生しにくいという利点があります。
「だから、彼のリュウマチには、親指がないのはかえって良いかも・・」とMiz は考え、奥さんに話したのでした。
大工さんとは、2年ぶりにお会いしたのですが、今回も、
わが家の修理を、手抜きをせず、テキパキと力強く進め、
いい仕事をしています。
「親指がないと不便だよ」と彼は云いますが、
彼に親指が無いなんて、ほとんどの人が 気づかないんじゃないかな。
「その後、リュウマチはどうですか」と聞くと、
「あの時のような痛みはない。・・でもやっぱり、手は痛くなるよ」
と、相変わらずぶっきらぼうな返事が返ってきました。
彼の手首を見ると、やや赤茶けた肌色を呈していて、テカリはなかったものの、健康色ではありませんでしでた。
リュウマチの再発には気をつけていただきたいものです。
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大工さんの奥さんが、我が意を得たりと、
「SASUKE(サスケ)の勇者が、親指を使わず4本指を使っていた」
ことに感動したのは、以上のような経緯があったのです。
なお、
前のブログで紹介した「手合わせ運動」は、
薬指、小指を意識して使うことにより、親指の使いすぎによる体の変位を修正しようという意図がある運動です。
リュウマチは、男性より女性に多い疾患ですが、意外に、家事や日常の動作では、知らず知らずに親指に力を入れていることが多いのです。
~~日常の動作、チェックしてみてはいかがでしょう。
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