みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

独語症のTさんの舌、の話

2011-11-15 | 舌 歯 口 のど 顎関節

舌の話を書いていて、思い出したことがあります。

5年も前の話で、旧ブログにも書きましたが・・、

その時の強烈な印象は、今でも鮮明に思い出します。


皆さんは、独語症 ってご存知でしょうか。

相手がいないのに、独り言を喋りまくる病気です。

人目かまわず訳の分からないことを言ったり、怒鳴ったり。


Tさんには、独語症がありました。

整体室のベッドに横たわっている間、口の中でブツブツ言ってるかと思えば、突然声を荒らげて怒鳴り声を出したりして・・。

Tさんのご主人の話では、ひどい時は家の中で2時間もわめき散らしているとか。


Tさんの顎関節や頚椎にはかなりの異常がありました。

私は検査のため、口内に指を差し入れたことがあります。

直後、指は吸い寄せられるかのように、

Tさんの舌の中央に張り付きました。そして停止。


その時、Tさんの舌が異様な動きを見せたのです。

それはあたかも、押さえつけられるのを嫌がって、もがく感じ、

例えてみれば、鳥がバタバタと左右の羽を羽ばたく時のように、舌の左右が強い力で交互に激しく上下するのです。

 


 

「舌がひとりで動きまわっている!・・・暴れてる!・・」

・・・こんなことって、あるんだろうか?!

Tさんの舌は、所定の位置より浮き上がっているように感じました

 ・・・ホントにびっくりしました。

想うに・・、Tさんの舌は、

何らかの理由でスイッチが入ると、コントロールが効かなくなり、

舌が自動的に動き出してしまうのでしょうか。

そして、

心や脳裏に浮かんだことが、自動的に舌の運動に投影され、

言葉となって噴き出るのではないでしょうか。

・・それが、独語症の正体だとしたら・・・。


私は、Tさん以外の独語症の方を整体したことがないので、

舌が独自に動きまわる現象が、Tさんに限られた現象なのか、

独語症の多くに見られる一般的な現象か、分かりません。

イエスかノーか、すっきりさせたいものです、が・・。

~~~

 

なお、独語症という病態は、統合性失調症の一つと言われています。

また、体の病気ではなく、心の病いだと言う人もいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ところで、

Tさんは、現在、独語症の症状は全くありません。

頚椎や顎関節の異常も、パーフェクトではありませんが、改善されました。

しかし今日に至るまでには、多くの月日が費やされています。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿