K子さんの顎関節は予想以上の改善をみせましたが、
問題なのは、ご主人のOさん。
・・喉頭癌の手術をし、転移があるが、今は小康状態というOさん。
彼の容貌や体の動きの様子を見て、Miz は感じました。
「これは、Miz の手には負えない。限界を超えている」と。
・・喉頭癌に関係があるのか無いのか、分かりませんが、
下顎の下垂が著しく、舌が前方位していました。前額も下垂して、鼻根点が圧縮されているのが見て取れました。
5本の指も、かなり強張っていて、頚椎の狭窄がありそうです。
K子さんは、夫も見て欲しいと言う。・・何か答えねばばならない。
Miz は、逃げ口上で、
「癌はね、整体の分野ではないから・・」と。
一瞬、沈んだ空気が流れました。------------ 辛い。
辛さに負けて、Miz は
「足だけでも、みましょうかね」とOさんに言ってしまいました。
「あらッ、~~うれしそうな顔してるワ・・」とKさん。
Oさんの足は「しびれていて、感覚がない」ということでしたが、
足に触ってみたら、、、、、硬すぎて、びっくり。
5本の指は、硬い木の棒が並んでいるかのようで、しならないのです。
ホットワークで温めれば、柔らかくなるだろうか・・。
15分が過ぎ、30分が過ぎ、、、、
5本の棒に、柔らかさが出てきました。関節が動くようになって、指がしなるようになって・・・。ちょっと感動でした。
それにしても・・・、
一体、いつ?、どうして?、こんな硬い足になったのかしら?
~~ 聞けば、足の無感覚は、
「癌の手術が終わって、病院から退院した頃」とのこと。
麻酔または抗癌剤の副作用かしら?、それとも今冬の寒さのせい?
入院中も、退院後も、今も、あまり動こうとはしないせい?・・・
足首もどうにか柔らかくなった時点で、、、
Miz の手はOさんのお腹の方へと伸びて行きました。
Oさんのお腹は、異様な触感があったので、
「もう、これ以上の施術は止めた方がいい」と判断して・・・終了。
~~後で見せてもらったのですが、肝臓の薬やら血流の薬やらが、ダンボールから溢れるほどありました。
K子さんに「どうもありがとう」と言われましたが、
素直には喜べませんよ、ねえ。。。。
その翌日は、私がKさんの家を発つ日でした。
その朝、Oさんの足の状況を確かめてみると、、、柔らかい ! ・・元の硬さに戻っているかと予想していたので、うれしかったのですが、Oさんの容貌に変化は見えませんでした。
朝食をいただいて、庭に咲くカタクリの花の根を掘ったりして、
紅茶を飲んで、時刻表を確かめて、、、
・・・そして、突然、言ってしまったのです。
「発つ前に、Oさんの上体をみせていただこうかな」と。
・・・次のブログに続きを書かせていただきます・・・
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