神戸城
2013/11/23
三重県鈴鹿市のお城めぐり
織田信長の三男信孝が養子となった神戸氏の居城
≪ お城の概要 ≫
城名: 神戸城
よみ: カンベ
別称: 本多城
所在地: 三重県鈴鹿市神戸5丁目10-22
現状: 神戸公園
築城年代: 弘治年間(1555-58)
築城者: 神戸利盛
形式: 平城
遺構: 本丸・天守台・土塁・堀
規模: 約900m×600m、標高10m
文化財: 県指定史跡
訪城日: 2012/5/31・2013/11/23
≪ 訪城記 ≫
伊賀上野城から神戸城へ向かう。
伊賀上野城の有料駐車場を出て伊賀市役所前の丸之内交差点信号を左折、国道163号を東進、中瀬インター信号を左折、国道25号名阪国道の側道から本線に合流して北へ、しばらくして道が東へ曲がり、道なりに東進する。伊勢道関JCTを通り過ぎ、道が大きく北へ曲がり、鈴鹿川を越えたあたりで国道1号へ向かい大きく右へ曲がり、そのまま亀山バイパスを東進、汲川原町交差点信号を右折、鈴鹿川に架かる汲川原橋を渡り、汲川原橋南詰信号を左折、県道54号を東進、商工会議所東交差点信号を左折、約100m北上した道の西側にある鈴鹿市文化会館の駐車場に車を駐車させてもらう。
文化会館東側の道を渡り、北側の遊歩道を約180m東進した本多町公園付近で遊歩道が北東に曲がり、そのまま約130m進んだ突き当りが神戸公園入口で、公園中央付近に堀のある小高い丘があり、堀の西側の橋から入ると、すぐに荒い石でできた天守台ががあり、東側から登ることが出来る。本丸西面と南面に土塁の跡があり、東側の入口付近に説明板と神戸城趾碑が建てられている。
≪ 歴 史 ≫
弘治年間 (1555-58) 神戸利盛のときに神戸城を築き、居城を沢城から神戸城に移す。
弘治三年 (1557) 近江の佐々木六角氏の将小倉三河守が佐脇氏の柿城を攻めたとき、神戸利盛が救援に向かった隙をついた近江軍に内応した岸岡城主佐藤中務父子に神戸城を奪われる。佐藤氏の家臣古市与助の内応や長野城主工藤氏の応援もあって、神戸城の奪還に成功している。
永禄十年 (1567) 北伊勢を平定した織田信長は、滝川一益に神戸城の支城高岡城を攻めさせる。
永禄十一年 (1568) 高岡城を包囲したまま、利盛の跡を継いだ弟具盛に和睦の使者を送り、信長の三男三七郎信孝を具盛の養子とすることで和睦が成立する。
元亀二年 (1571) 具盛を沢城に隠居させ、信孝が神戸城主となる。
天正八年 (1580) 信孝が神戸城の拡張工事を行う。
天正十年 (1582) 本能寺の変で父信長が討たれたため、七月に岐阜城に移る。神戸城には信孝の異父兄小島兵部少輔が入った。
天正十一年 (1583) 信孝が兄信雄と対立したため、信雄の臣林与五郎が小島兵部を討ち神戸城主となる。
天正十二年 (1584) 織田信雄は徳川家康と結び、羽柴秀吉と戦った小牧・長久手の戦いのとき、林与五郎は秀吉方に敗れ、秀吉方の生駒親正が神戸城主となる。
天正十三年 (1585) 織田信雄が秀吉と和睦し、信雄の臣滝川雄利が神戸城主となる。
天正十五年七月 (1587) 水野忠重が三河国刈谷から入る。
文禄元年 (1592) 水野忠重が旧地三河国刈谷に移封となり、再び滝川雄利が城主となる。
慶長五年 (1600) 関ヶ原の役で滝川雄利が石田三成方に味方したため領地を没収される。
慶長六年 (1601) 尾張国黒田城主一柳監物直盛が神戸城主となる。
寛永十三年 (1636) 一柳直盛が伊予国西条に移封となり、天領として四日市代官佐野平兵衛が支配し、神戸城は破却される。
慶安三年 (1650) 石川総長が入封、総良、総茂と続く。
享保十七年 (1732) 河内国から本多忠統が神戸城主となるが、城は荒廃したままであった。
延享三年 (1746) 城郭改築の許可が下り、十月着工、二年後の寛延元年(1748)九月に完成する。以後、明治維新まで本多氏が代々世襲する。
≪ 写 真 ≫
神戸公園入口
本丸西側の堀跡
北西側からの天守台石垣
南東側からの天守台石垣
天守台
本丸南西側の土塁跡
神戸城趾碑
本丸南側の土塁跡
本丸
本丸南西側の土塁と堀
現地案内図(リンク付サムネイル)
≪ アクセス ≫
<公共交通機関>
近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅から徒歩約15分。
<車>
東名阪道鈴鹿ICを降りて県道27号を南東へ進み、加佐登小学校西信号で道が合流し、直進して突き当りの加佐登西三叉路信号を右折、県道673号を南下、津賀町西信号を左折、県道673号バイパスを進み、汲川原町交差点信号を直進、鈴鹿川に架かる汲川原橋を渡り、汲川原橋南詰信号を左折、県道54号を東進、商工会議所東交差点信号を左折、約100m北上した道の西側にある鈴鹿市文化会館の駐車場を利用すると良い。徒歩約5分。
≪ 位置図 ≫
神戸城(神戸公園)
鈴鹿市文化会館
紹介したお城の数 154城
2013/11/23
三重県鈴鹿市のお城めぐり
織田信長の三男信孝が養子となった神戸氏の居城
≪ お城の概要 ≫
城名: 神戸城
よみ: カンベ
別称: 本多城
所在地: 三重県鈴鹿市神戸5丁目10-22
現状: 神戸公園
築城年代: 弘治年間(1555-58)
築城者: 神戸利盛
形式: 平城
遺構: 本丸・天守台・土塁・堀
規模: 約900m×600m、標高10m
文化財: 県指定史跡
訪城日: 2012/5/31・2013/11/23
≪ 訪城記 ≫
伊賀上野城から神戸城へ向かう。
伊賀上野城の有料駐車場を出て伊賀市役所前の丸之内交差点信号を左折、国道163号を東進、中瀬インター信号を左折、国道25号名阪国道の側道から本線に合流して北へ、しばらくして道が東へ曲がり、道なりに東進する。伊勢道関JCTを通り過ぎ、道が大きく北へ曲がり、鈴鹿川を越えたあたりで国道1号へ向かい大きく右へ曲がり、そのまま亀山バイパスを東進、汲川原町交差点信号を右折、鈴鹿川に架かる汲川原橋を渡り、汲川原橋南詰信号を左折、県道54号を東進、商工会議所東交差点信号を左折、約100m北上した道の西側にある鈴鹿市文化会館の駐車場に車を駐車させてもらう。
文化会館東側の道を渡り、北側の遊歩道を約180m東進した本多町公園付近で遊歩道が北東に曲がり、そのまま約130m進んだ突き当りが神戸公園入口で、公園中央付近に堀のある小高い丘があり、堀の西側の橋から入ると、すぐに荒い石でできた天守台ががあり、東側から登ることが出来る。本丸西面と南面に土塁の跡があり、東側の入口付近に説明板と神戸城趾碑が建てられている。
≪ 歴 史 ≫
弘治年間 (1555-58) 神戸利盛のときに神戸城を築き、居城を沢城から神戸城に移す。
弘治三年 (1557) 近江の佐々木六角氏の将小倉三河守が佐脇氏の柿城を攻めたとき、神戸利盛が救援に向かった隙をついた近江軍に内応した岸岡城主佐藤中務父子に神戸城を奪われる。佐藤氏の家臣古市与助の内応や長野城主工藤氏の応援もあって、神戸城の奪還に成功している。
永禄十年 (1567) 北伊勢を平定した織田信長は、滝川一益に神戸城の支城高岡城を攻めさせる。
永禄十一年 (1568) 高岡城を包囲したまま、利盛の跡を継いだ弟具盛に和睦の使者を送り、信長の三男三七郎信孝を具盛の養子とすることで和睦が成立する。
元亀二年 (1571) 具盛を沢城に隠居させ、信孝が神戸城主となる。
天正八年 (1580) 信孝が神戸城の拡張工事を行う。
天正十年 (1582) 本能寺の変で父信長が討たれたため、七月に岐阜城に移る。神戸城には信孝の異父兄小島兵部少輔が入った。
天正十一年 (1583) 信孝が兄信雄と対立したため、信雄の臣林与五郎が小島兵部を討ち神戸城主となる。
天正十二年 (1584) 織田信雄は徳川家康と結び、羽柴秀吉と戦った小牧・長久手の戦いのとき、林与五郎は秀吉方に敗れ、秀吉方の生駒親正が神戸城主となる。
天正十三年 (1585) 織田信雄が秀吉と和睦し、信雄の臣滝川雄利が神戸城主となる。
天正十五年七月 (1587) 水野忠重が三河国刈谷から入る。
文禄元年 (1592) 水野忠重が旧地三河国刈谷に移封となり、再び滝川雄利が城主となる。
慶長五年 (1600) 関ヶ原の役で滝川雄利が石田三成方に味方したため領地を没収される。
慶長六年 (1601) 尾張国黒田城主一柳監物直盛が神戸城主となる。
寛永十三年 (1636) 一柳直盛が伊予国西条に移封となり、天領として四日市代官佐野平兵衛が支配し、神戸城は破却される。
慶安三年 (1650) 石川総長が入封、総良、総茂と続く。
享保十七年 (1732) 河内国から本多忠統が神戸城主となるが、城は荒廃したままであった。
延享三年 (1746) 城郭改築の許可が下り、十月着工、二年後の寛延元年(1748)九月に完成する。以後、明治維新まで本多氏が代々世襲する。
≪ 写 真 ≫
神戸公園入口
本丸西側の堀跡
北西側からの天守台石垣
南東側からの天守台石垣
天守台
本丸南西側の土塁跡
神戸城趾碑
本丸南側の土塁跡
本丸
本丸南西側の土塁と堀
現地案内図(リンク付サムネイル)
≪ アクセス ≫
<公共交通機関>
近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅から徒歩約15分。
<車>
東名阪道鈴鹿ICを降りて県道27号を南東へ進み、加佐登小学校西信号で道が合流し、直進して突き当りの加佐登西三叉路信号を右折、県道673号を南下、津賀町西信号を左折、県道673号バイパスを進み、汲川原町交差点信号を直進、鈴鹿川に架かる汲川原橋を渡り、汲川原橋南詰信号を左折、県道54号を東進、商工会議所東交差点信号を左折、約100m北上した道の西側にある鈴鹿市文化会館の駐車場を利用すると良い。徒歩約5分。
≪ 位置図 ≫
神戸城(神戸公園)
鈴鹿市文化会館
紹介したお城の数 154城
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福井 健二,竹田 憲治,中井 均 | |
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