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安祥城

2014-01-10 16:06:26 | 愛知県
 安祥城

2014/1/2

愛知県安城市のお城めぐり

 織田氏と攻防戦を繰り広げた岡崎城へ移るまでの松平氏の居城

≪ お城の概要 ≫

城名: 安祥城
よみ: アンジョウ
別称: 森城
所在地: 愛知県安城市安城町赤塚・城堀
現状: 大乗寺・八幡社・安祥城址公園・安城市歴史博物館
築城年代: 永享十二年(1440)
築城者: 和田親平
形式: 平城
遺構: 本丸・二の丸・隅櫓跡・切岸・井戸
規模: 54m×54m、標高15m
文化財: 市指定史跡
訪城日: 2011/6/26・2014/1/2


≪ 訪城記 ≫

岡崎城から安祥城へ向かう。

岡崎公園の駐車場出て左折して国道1号を西進、矢作川を越えて矢作町加護畑交差点信号を左折、県道44号を南下、矢作町橋塚東信号を斜めに右折、道なりに進み河野町西交差点信号を右折、県道78号を北西に進み歴史博物館前三叉路信号を左折したところが大乗寺、安城市歴史博物館で約200m南西に進んだ三叉路を右折した突き当りに歴史博物館の駐車場がある。ここに車を駐車する。

駐車場の東側が安祥城址公園で中央の一段高い八幡社が二の丸跡、真ん中の通路を挟んで北側の大乗寺も同じように高い丘で本丸跡です。大乗寺の門の前に説明板、北側に安祥城址碑が建っている。
大乗寺の南東隅に隅櫓跡、真ん中通路沿いの斜面が切岸、安祥公民館前に風呂井戸跡があり、八幡社の東参道入口の林の中に善恵坊の碑が建っている。
大乗寺前と南側の遊具のある場所に土塁が復元されている。


≪ 歴 史 ≫

永享十二年 (1440) 足利一族の和田親平が築く。
文明三年 (1471) 松平信光が謀略をもって安祥城を攻略して、以後、親忠、長親、信忠、清康(家康の祖父)と居城し、岡崎城へ移るまで松平氏の本拠地となる。
天文四年十二月 (1535) 松平清康が尾張守山で家臣に誤って殺される事件(守山崩れ)が起こり、広忠(家康の父)が継ぐ。
天文九年六月 (1540) 尾張の織田信秀(信長の父)が三河に侵攻し、安祥古城、安祥城を攻撃し、松平広忠は松平信康、松平(藤井)利長を援軍に派遣、安祥城城将松平長家は防戦したが、松平長家、信康が戦死して苦戦を強いられたが、利長が撃退した。以後、数回の攻防戦が行われる。
天文十三年八月 (1544) 織田信秀が一族の織田敏宗を大将として安祥城を攻めるが退却する。翌九月、信秀が安祥城を攻め、落城する。
天文十四年九月 (1545) 松平広忠が安祥城を奪還するため城を攻めるが、逆に窮地に陥り、本多忠豊(本多忠勝の祖父)が身代わりとなり戦死し、広忠は岡崎城へ帰ることが出来た。
天文十六年 (1547) 松平広忠は松平氏単独では織田氏に対抗できず、駿河の今川義元に援助を求め、広忠の子竹千代(のちの徳川家康)を今川家に人質として駿府に送るが、途中、田原城の戸田康光に竹千代が奪われ、織田信秀に売られ織田方人質となる。
天文十八年三月 (1549) 松平広忠が家臣岩松八弥に殺される。これを知った今川義元は雪斎和尚(太原崇孚)を岡崎に派遣し、今川・松平連合軍が安祥城を攻めるが、城将織田信広(信長の兄)がよく防戦して、雪斎は岡崎城に引き揚げる。この戦いで、本多忠高(本多忠勝の父)が討死する。
天文十八年十一月 (1549) 再び雪斎を大将として今川・松平連合軍が安祥城を攻め、激戦の末、織田信広が降伏し捕われの身となる。信広と竹千代の人質交換が行われ、安祥城攻防戦が終結する。
永禄五年一月 (1562) 桶狭間の戦いの後、織田信長と松平元康の間で清洲同盟が結ばれ、安祥城は廃城となった。


≪ 写 真 ≫


安祥城本丸跡の大乗寺


大乗寺入口の安祥城址碑


大乗寺前の復元土塁


大乗寺南東隅の隅櫓跡


真ん中の通路沿いの切岸


風呂井


姫塚


善恵坊の碑


二の丸跡の八幡社


安城市歴史博物館


現地案内板(リンク付サムネイル)

≪ アクセス ≫

<公共交通機関>
名鉄西尾線南安城駅から徒歩約15分。
<車>
東名高速岡崎ICを降りて岡崎インター西交差点信号を直進、国道1号東海道を西進、岡崎市役所前を通り岡崎城前の岡崎公園前信号を直進、矢作川を越えて矢作町加護畑交差点信号を左折、県道44号を南下、矢作町橋塚東信号を斜めに右折、道なりに進み河野町西交差点信号を右折、県道78号を北西に進み歴史博物館前三叉路信号を左折したところが安祥城跡の大乗寺、安城市歴史博物館で約200m南西に進んだ三叉路を右折した突き当りに歴史博物館の駐車場がある。


≪ 位置図 ≫

安祥城(大乗寺)


紹介したお城の数 167城



愛知の山城ベスト50を歩く
愛知中世城郭研究会,中井 均
サンライズ出版