Flood Maps
http://flood.firetree.net/?ll=33.8339,129.7265&z=12&m=7
海面の上昇をシミュレーションすることができます。
日本では首都圏、佐賀、愛知などは海抜が低いようです。
中国では天津、江蘇省、上海、広東省は海抜が低いようです。
地球温暖化白書
http://www.glwwp.com/
二酸化炭素とオゾン層 石油・天然ガス 森林破壊 水不足と食料枯渇
砂漠化 海面上昇 水質汚染 紙 割り箸 レジ袋 ・・・・ ・・・・
テンセグリティーは、
「一ヶ所を少しでも動かせば、必ず全体に影響する」立体モデルです。
中医の関係者、武術家、環境学の研究者、仏教徒など、
局部と全体の「繋がり」をよく知っている方々は、
視覚化された立体モデルを見るだけで「やはりそうだよね」と思うところがあるのではないか。
すでに広く知られたものですが、
「繋がり」の概念を認識させる資料として提示しておきます。
<参考>
テンセグリティー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3
万物は共鳴する
―――ヒポクラテス
<注>
ヒポクラテス(B.C.460年頃~B.C.370年頃):古代ギリシャの医師
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%9D%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%B9
『太上感応篇』
『太上感応篇』は道教の勧善書。因果応報の教えです。
<第一段落 綱領>
【太上曰】
太上は言われた。
【禍福無門。惟人自召。】
禍福はもともと定まっておらず、ただ人が自分自身で招くものである。
【善惡之報。如影隨形。】
善悪の果報は、影が形に随うようなものである。
<第二段落 警鐘>
2-1警鐘
【是以天地有司過之神。依人所犯輕重。以奪人算。】
天地には人間の行動を監視する司過神(しかしん)がいて、
人が犯す罪業の軽重によって、人の算(寿命)を奪うのである。
【算減則貧耗。】
算を減らせば、貧窮し消耗してしまい、
【多逢憂患。】
多くの憂いと苦しみに見舞われ、
【人皆惡之。】
人々は皆その人を憎むようになり、
【刑禍隨之。】
さまざまな禍(わざわい)がその人に付きまとい、
【吉慶避之。】
吉慶(おめでたいこと)はその人を避けていき、
【惡星災之。】
不運の星はその人に災いし、
【算盡則死。】
算が尽きれば死んでしまう。
2-2監察
【又有三台北斗神君。在人頭上。錄人罪惡。奪其紀算。】
また(生死・福報・財産を管轄する)三台には北斗の神君がいる。
人の頭上にいて、人の罪悪を記録し、その「紀」や「算」を奪うのである。
【又有三尸神。在人身中。每到庚申日。輒上詣天曹。言人罪過。】
また三尸(さんし)の神がいる。人の身体の中に住んでいて、60日に一度の庚申の日には、欲界の天曹(てんそう)に行って人の罪過を報告するのである。
【月晦之日。灶神亦然。】
月末の晦日(つごもり)には、灶神(そうしん=かまどの神)もまた同じように、
【凡人有過。】
人に過失があれば、
【大則奪紀。】
(その過失が)大きければ紀(十二年)を奪い、
【小則奪算。】
小さければ算(百日)を奪うのである。
【其過大小。有數百事。】
その過失には大小があり、数百もの種類がある。
【欲求長生者。先須避之。】
長生きしたいと思う者は、まずこのような過失を避けなければならない。
<第三段落 福報>
総括
【是道則進。非道則退。】
正しい道であれば進み、非道であれば退く。
自己を修める
【不履邪徑。不欺暗室。積累功。慈心於物。忠孝友悌。】
誤った道を行かず、暗室においも欺くことなく、徳を積み功を重ね、衆生に対する慈悲の心をもち、忠・孝・友・悌を実行する。
人を教化する
【正己化人。】
自己を正して人を教化する。
人に身になって考える
【矜孤恤寡。】
孤児や寡婦を憐れみ助け、
【敬老懷幼。】
お年寄りを敬い、幼い子を懐かせ、
【昆蟲草木。猶不可傷。】
昆虫草木といえども、傷つけてはならない。
【宜憫人之凶。】
人が禍に見舞われるのを憐れみ、
【樂人之善。】
人の善を喜び、
【濟人之急。】
人の危急を助け、
【救人之危。】
人の危機を救う。
【見人之得。如己之得。】
人が得るのを見たなら、自分が得たようなものである。
【見人之失。如己之失。】
人が失うのを見たなら、自分が失ったようなものである。
【不彰人短。】
人の短所は明らかにせず、
【不衒己長。】
自己の長所をひけらかしてはならない。
【遏惡揚善。】
人の欠点をかばい、善い所を褒める。
不貪(貪らない)
【推多取少。】
人に多く譲って、自分は少なく取り、
不瞋(怒らない)
【受辱不怨。】
侮辱されても怨むことなく、
不痴(愚かでない)
【受寵若驚。】
恩寵を受ければ恐縮し、
【施恩不求報。與人不追悔。】
恩を施して報いを求めず、人に与えて後悔しない。
これらの善行の果報
【所謂善人。人皆敬之。】
このような善人であれば、誰もが尊敬するであろう。
【天道佑之。福祿隨之。眾邪遠之。神靈衛之。】
天道はその人を助け、福禄はその人に随い、衆邪はその人から遠ざかり、神霊はその人をお護り下さる。
【所作必成。神仙可冀。】
行うことは必ず成就し、神仙もこいねがうほどである。
【欲求天仙者。當立一千三百善。欲求地仙者。當立三百善。】
天仙になろうとする者は、千三百の善を修めなければならない。
地仙になろうとする者は、三百の善を修めなければならない。
<第四段落 悪報>
①道理に背いた大悪
【苟或非義而動。背理而行。以惡為能。忍作殘害。
非義でありながら動き、理に背いて行い、悪い事を肯定し、人に知られずに殺生し、
陰賊良善。暗侮君親。慢其先生。叛其所事。
陰で善良な人を傷つけ、暗に君主や両親を侮り、その先生を侮り、それらの事を叛き、
誑諸無識。謗諸同學。虛誣詐偽。攻訐宗親。剛強不仁。狠戾自用。】
見識のない者をたぶらかし、同学を騙し、偽りを言って人を騙し、親族の過失を暴いて攻撃し、不仁を無理強いし、欲深く独りよがりである。
②役人の悪行
【是非不當。向背乖宜。虐下取功。諂上希旨。
是非の分別は妥当でなく、趣向は正しい道に背き、部下を虐げて功積をあげ、上司に諂って迎合し、
受恩不感。念怨不休。輕蔑天民。擾亂國政。
恩を受けて感謝することなく、怨み言を言い続け、人々を軽蔑し、国政を乱す。
賞及非義。刑及無辜。殺人取財。傾人取位。
功なき者に褒美を与え、罪なき者を懲罰に科し、人を殺して財を貪り、人を押しのけて地位を奪い、
誅降戮服。貶正排賢。凌孤逼寡。棄法受賂。
降伏した者を殺し、正しく聡明な者を追い払い、孤児を侮辱し未亡人に無理強いし、法を犯して賄賂を受け取り、
以直為曲。以曲為直。入輕為重。見殺加怒。】
真っ直ぐなものを曲がっていることにし、曲がっているものを真っ直ぐだとし、軽い罪を重罪にしてしまい、死にそうな人を怒って罵る。
③世俗の悪行
【知過不改。】
誤りと知りながら改めず、
【知善不為。】
善と知りながら行わず、
【自罪引他。】
自分の過失に人を巻き込み、
【壅塞方術。】
価値ある学問や技術を(独占して)人に伝えず、
【訕謗聖賢。侵凌道。】
聖賢を誹謗し、道徳を侮辱する。
④殺生の悪行
【射飛逐走。】
飛ぶ鳥を射落とし走る獣を捕まえる。
【發蟄驚棲。】
土の中の虫を掘り起し、鳥を驚かせる。
【填穴覆巢。傷胎破卵。】
虫の巣穴を埋め、鳥の巣を覆い、身ごもっている動物に危害を加え、卵を破る。
⑤気の弱い者の悪行
【願人有失。】
人に過失があることを願い、
【毀人成功。危人自安。減人自益。以惡易好。
人の成功を誹謗し、人の安穏を危うくし、人の利益を減らし、悪い事を良い事とし、
以私廢公。竊人之能。蔽人之善。形人之醜。
私心によって公益を廃し、人の成果を盗み、人の善を覆い、人の醜聞を暴露し、
訐人之私。耗人貨財。離人骨肉。侵人所愛。助人為非。】
人の私事を暴き、人の財産を浪費し、肉親と離れるようにそそのかし、人が愛しているものを奪い、人が悪事を行うのを助ける。
⑥気の強い者の悪行
【逞志作威。辱人求勝。敗人苗稼。破人婚姻。
勝手気ままに威張り散らし、人を侮辱して自分の勝ち求め、農婦の再婚を失敗させ、人の婚姻生活を破たんさせ、
苟富而驕。苟免無恥。認恩推過。】
少々裕福になれば驕り高ぶり、その場だけ罪を免れて恥を知らず、恩を認めて過失は人に押し付ける。
【嫁禍賣惡。沽買虛譽。包貯險心。挫人所長。
過失を人に転嫁して悪を売り、虚栄を売り買いし、悪賢い心をもち、人の長所を挫き、
護己所短。乘威迫脅。縱暴殺傷。】
自分の短所を護り、勢力を笠に着て人をいじめ、我がままに暴力をふるい、殺したり傷つけたりする。
⑦物を大切にしない悪行
【無故剪裁。非禮烹宰。散棄五榖。勞擾眾生。】
理由なく衣類を裁断し、生き物を礼に反して料理し、五穀を無駄にし、衆生を働かせ混乱させる。
⑧明らかな横暴の悪行
【破人之家。取其財寶。決水放火。以害民居。
人の家を破産させ、その財産を奪い、水を打ち火を放って民家に危害を加え、
紊亂規模。以敗人功。損人器物。以窮人用。】
秩序を乱し、人の功積を無にし、人の器物を損なって、使えないようにする。
⑨陰に隠された悪行
【見他榮貴。願他流貶。】
人の栄華を見て、その人が左遷させられることを願う。
【見他富有。願他破散。見他色美。起心私之。
人が裕福であるのを見て、その人が破産することを願い、美しい夫人を見れば、欲情を起こし、
負他貨財。願他身死。】
人に財産を借りていれば、その人の死を願う。
⑩陰のある悪行
【干求不遂。便生咒恨。】
求めたことが思い通りにならないと、恨みを抱く。
【見他失便。便說他過。】
人の過失を見れば、その人の過失を言いふらし、
【見他體相不具而笑之。】
人の身体的な欠点を見れば、それをあざけり、
【見他才能可稱而抑之。】
人の才能を見れば、褒めることなくかえってさげすみ、
⑪理由のない悪行
【埋蠱厭人。】
証拠をでっちあげて人を陥れる。(虫を埋めて人に嫌がらせをする)
【用藥殺樹。恚怒師傅。抵觸父兄。強取強求。好侵好奪。】
薬を使って樹木を枯らし、教師を恨み、両親に反発し、力ずくで奪い取り、略奪することを好む。
⑫志を奪う悪行
【擄掠致富。巧詐求遷。】
略奪して金持ちになり、ずる賢い手段で昇進しようとする。
【賞罰不平。逸樂過節。】
褒賞や懲罰は不公平で、安逸な享受は節度を越えている。
【苛虐其下。恐嚇於他。】
自分の部下を虐げ、人を恐がらせる。
⑬忌諱(タブー)を無視する悪行
【怨天尤人。訶風罵雨。鬥合爭訟。妄逐朋黨。
天を怨み人を咎め、(思うようにならない)雨風を罵り、争いをそそのかして訴訟を起こさせ、みだりに徒党に加わり、
用妻妾語。違父母訓。得新忘故。口是心非。
妻や妾の道理に合わない話を鵜呑みにし、両親の教訓に背き、新しいものを好んで古いものを忘れ、言葉と本心が一致せず、
貪冒於財。欺罔其上。造作惡語。讒毀平人。】
不正な財産を貪り、上司を欺き、悪言をでっちあげ、無実の人を誹謗中傷する。
【毀人稱直。罵神稱正。棄順效逆。背親向疏。
人を謗って自らを正しいと思い、神明を罵って自らを公正だと思い、天理を棄てて天理に背いた行いをし、肉親に背いて他人に媚びへつらい、
指天地以證鄙懷。引神明而鑑猥事。】
天地を指さして自分の考えを正当化し、神明を引き合いにしながら猥らな事を手本としている。
⑭不仁なる者の悪
【施與後悔。】
施しを与えた後で悔いる。
【假借不還。】
借りたものを返さない。
【分外營求。力上施設。淫慾過度。心毒貌慈。
分不相応な物を求めて、力の限りを尽くし、淫欲は節度を越え、内心は陰険悪辣で外見だけは情け深く、
穢食人。左道惑眾。短尺狹度。輕秤小升。
汚れた食物を人に与え、邪道をもって人々を惑わし、標準より短い物差しで長さを狭く測り、標準でない秤で少なく量り、
以偽雜真。採取奸利。壓良為賤。謾驀愚人。】
まがい物を本物と混ぜてごまかし、善良な人を卑しい人とし、愚かな人をあざけり見くびる。
⑮家庭における悪行
【貪婪無厭。咒詛求直。嗜酒悖亂。骨肉忿爭。
飽くことを知らず欲を貪り、神を呪いながら道理に適うことを願い、酒を好んで心を乱し、肉親と言い争い、
男不忠良。女不柔順。不和其室。】
男性は忠義と善良さに欠け、女性は従順でなく、家族は仲が悪い。
【不敬其夫。每好矜誇。】
妻は夫を尊重せず、夫はいつも驕り高ぶっている。
【常行妒忌。無行於妻子。失禮於舅姑。】
常に寵愛を得ようと争って嫉妬し、妻に礼節を用いず、嫁は姑を敬わない。
【輕慢先靈。】
ご先祖様を侮る。
【違逆上命。】
年長者の命に逆らう。
【作為無益。】
無益なことを為す。
【懷挾外心。】
密かにふた心を懐く。
【自咒咒他。偏憎偏愛。越井越灶。
自分を呪い人を呪い、人の好き嫌いに偏りがあり、井戸やかまどを跨ぎ、
跳食跳人。損子墮胎。行多隱僻。】
食物や人を飛び越え、嬰児を堕胎し、行いはこそこそしている。
⑯天地神明を敬わない悪行
【晦臘歌舞。】
月末・年末に歌い踊る。
【朔旦號怒。】
月の初めの早朝に怒鳴り散らす。
【對北涕唾及溺。】
北を向いて鼻をかみ、痰を吐き、大小便をする。
【對灶吟詠及哭。】
かまどに向かって歌を歌ったり泣いたりする。
【又以灶火燒香。穢柴作食。】
かまどの火を使って線香をつけ、汚い柴を薪にして食事を作る。
【夜起裸露。八節行刑。唾流星。
夜起きだして丸裸になり、八節(立春、立夏、立秋、立冬、春分、秋分、夏至、冬至)に刑罰を執行し、流星に向かって唾を吐き、
指虹霓。輒指三光。久視日月。】
虹を指さし、三光(太陽・月・星)を指さし、太陽や月を長く注視する。
【春月燎獵。】
春に山林を焼いて猟をする。
【對北惡罵。】
北に向かって悪口を言う。
【無故殺龜打蛇。】
何の理由もなく亀や蛇を殺す。
これらの悪行の果報
【如是等罪。】
このようなものはすべて罪である。
【司命隨其輕重。奪其紀算。算盡則死。】
司命(寿命をつかさどる神)は罪の軽重に随って、その紀・算を奪い、算が尽きれば死ぬのである。
【死有餘責。乃殃及子孫。】
死んでも罪を帳消しにできなければ、子孫にまで災いが及ぶ。
【又諸取人財者。乃計其妻子家口以當之。漸至死喪。
人の財産を横取りして、妻子や家族の為に用いることを企て、少しずつ死に至らしめ、
若不死喪。則有水火盜賊。遺亡器物。
もし死ななければ、水害・火災・強盗・盗難に遭い、財産を失い、
疾病口舌諸事。以當妄取之直。】
病気になり、いろいろな訴訟を起こされて、奪い取った分は清算される。
【又枉殺人者。是易刀兵而相殺也。】
理由なく人を殺す者は、戦禍によって殺される。
【取非義之財者。】
非義の財(道義に反する財貨)を貪った者は、・・・
【譬如漏脯救飢。鴆酒止渴。
例えば腐った肉で飢えを満たし、鴆(ちん)という毒鳥の酒を飲んで渇きを癒そうとするようなもので、
非不暫飽。死亦及之。】
少しも空腹を満たせず、命を失うようなものである。
<第五段落 根本の追求>
「推本念初」(本を推し初を念ずる)
【夫心起於善。善雖未為。而吉神已隨之。
心に善の心が起これば、善の行いをまだしていなくても、吉の神はその心に感応して随う。
或心起於惡。惡雖未為。而凶神已隨之。】
また心に悪の心が起これば、悪の行いをまだしていなくても、凶の神はその心に感応して随う。
【其有曾行惡事。】
もしかつて悪事を働いたなら、
【後自改悔。】
後に自己を悔い改める。
<第六段落 究極の目標>
【諸惡莫作。眾善奉行。久久必獲吉慶。所謂轉禍為福也。】
諸悪を行うことなく、多くの善を行い、久しく行えば必ず吉慶を得る。いわゆる“禍(わざわい)を転じて福となす”である。
<第七段落 総括>
【故吉人語善。視善。行善。】
故に善人は言葉・見解・行為のすべてが善である。
【一日有三善。三年天必降之福。】
一日に三つの善行を積めば、三年で天は必ず福をもたらす。
【凶人語惡。視惡。行惡。一日有三惡。】
悪人は言葉・見解・行為のすべてが悪であり、一日に三つの悪行を犯す。
【三年天必降之禍。】
三年すれば天は必ず禍をもたらす。
太上の激励
【胡不勉而行之。】
どうして努めて善を行おうとしないのか。
初回更新 2012-06-30
<参考>
「太上感応篇大意」
http://blog.goo.ne.jp/fayuan/c/1bbd1274960a23e291067efeaa45473c
<読者の皆さまへ>
翻訳文には随時訂正を加えています。
日本語訳を国内外のネットサイトに転載することはご遠慮下さい。
訳は訂正を重ねているのが現状ですので、転載には向きません。
お読みいただくのは有り難い事ですが、
翻訳文は稚拙な部分が多々あります。どうぞご理解ください。
『弟子規』
『弟子規』(でしき)・・・・『弟子規』は孔子の教えを基に学生の生活規範を編成したもので、儒教教育の入門書と言うべきもの。「入則孝」「出則悌」「謹」「信」「泛愛衆」「親仁」「余力学文」からなる。中国清朝の康煕年間の李毓秀(1662年~1722年)によって書かれ、もとは『訓蒙文』と言ったが、のちに清朝の賈存仁によって改定され『弟子規』と改名された。
総叙
弟子規 聖人訓
『弟子規』は聖人の教訓である。
首孝弟 次謹信
先ず日常生活の中で親孝行をし、兄弟姉妹と仲良くする。
その次に日常生活のすべてに渡って言動を慎み深くする。
泛愛衆 而親仁
人と接するときは思いやりを持ち、仁徳のある人に近づいて学ぶ。
有余力 則学文
さらに時間と気力があれば、有益な学問をすべきである。
入則孝
親孝行
父母呼 応勿緩 父母命 行勿懶
両親に呼ばれた時は、すぐに応えること。
両親に用事を命じられた時はすぐに行い、怠けて遅らせてはならない。
父母教 須敬聴 父母責 須順承
両親の教えは敬って聴き、両親にしかられた時は、素直に受け入れること。
冬則温 夏則清 晨則省 昏則定
冬は親のために温かくし、夏は親を涼しくさせ、
朝は親に挨拶し、夜は親のために布団を敷いておくこと。
出必告 反必面 居有常 業無変
出かけるときは必ず親に一声かけ、帰宅したときにも挨拶すること。
普段起居する場所は定めておき、努力目標は安易に変えないこと。
事雖小 勿擅為 苟擅為 子道虧
小さな事だからといって、我がまま勝手にしてはならない。
わがまま勝手に振舞う事は、子供の道を損なうからである。
物雖小 勿私藏 苟私藏 親心傷
小さな物だからといって、こっそり盗んではならない。
もし盗んだ事が分かったら、両親の心を傷つけるからである。
親所好 力為具 親所悪 謹為去
親が好むものは、できるだけ親に代わって用意すること。
親が好まないものは、注意して遠ざけること。
身有傷 貽親憂 有傷 貽親羞
体に傷があれば、親に心配をかけてしまう。
人道を損なえば、親に恥をかかせてしまう。
親愛我 孝何難 親憎我 孝方賢
親が私を愛していれば、親孝行しやすい。
しかし両親が私を愛してくれなくても、やはり親孝行するのが賢明である。
親有過 諌使更 怡吾色 柔吾声
親が過ちを犯したときは、説得して改めさせること。
その際は表情を穏やかにし、声は柔らかく穏やかにすること。
諫不入 復諫 号泣隋 撻無怨
もし親が聞き入れないときは、親の機嫌が良い時に再度説得する。
それでも聞き入れなければ泣いて懇願し、仮に鞭で打たれたとしても不平を言ってはならない。
親有疾 藥先嘗 昼夜侍 不離床
両親が病気になったときは、先に薬が苦すぎないかお湯が熱すぎないかを確かめること。
昼夜を問わずお世話をし、離れてはならない。
喪三年 常悲咽 居処変 酒肉絶
両親が亡くなったら三年喪に服し、泣いて親の恩情を忘れないこと。
住まいは簡素にし、酒肉や情欲は慎まなければならない。
喪尽礼 祭尽誠 事死者 如事生
葬儀は礼法に則って行い、祭祀は真心を尽くさなければならない。
亡くなった両親に対しては、生前と同じようにすべきである。
出則悌
年長者を敬う
兄道友 弟道恭 兄弟睦 孝在中
兄は弟をいたわり、弟は兄を尊重すること。
兄弟姉妹は仲良くすること。それもまた親孝行の内である。
財物軽 怨何生 言語忍 忿自泯
お互いに財産や金銭に固執しなければ、兄弟間に怨みは生じない。
謙虚な言葉遣いを心掛ければ、衝突は自ずと静まるものである。
或飲食 或坐走 長者先 幼者後
飲食であれ、座るときや歩くときであれ、
年長者が先に行き、年少者は後について行くこと。
長呼人 即代叫 人不在 己即到
年長者が人を呼んでいるときは、代わりに呼びに行き、
その人が不在であれば、すぐに年長者のもとに戻ること。
稱尊長 勿呼名 対尊長 勿見能
目上の人を呼ぶときは、直接名前を言ってはならない。
目上の人に対して、自分の才能をひけらかしてはならない。
路遇長 疾趨揖 長無言 退恭立
路上で年長者と会ったときは、速やかに前に出て挨拶をする。
年長者が何も言わないようであれば、礼儀正しく退くこと。
騎下馬 乗下車 過猶待 百歩余
年長者と会ったとき、馬に乗っていれば馬から下り、車に乗っていれば車から下り、
年長者が百歩以上通り過ぎてから馬、或いは車に乗ってその場を立ち去ること。
長者立 幼勿坐 長者坐 命乃坐
年長者が立っているなら、年少者は座ってはならない。
年長者が座り、座ることを許可されたら座ってもよい。
尊長前 声要低 低不聞 却非宜
年長者の前では、話をするときは小声ですること。
しかし声が小さくて年長者に聞こえないのもまた適切ではない。
進必趨 退必遅 問起対 視勿移
年長者と会うときは速やかに前に進み出て、退出するときはゆっくりと退出すること。
年長者の質問に対しては立ち上がって答え、よそ見をしてはならない。
事諸父 如事父 事諸兄 如事兄
親戚の叔父さんと接するときは、自分の父親と同じように接し、
親戚の兄と接するときは、自分の兄と同じように接すること。
謹
慎み
朝起早 夜眠遅 老易至 惜此時
朝は早くおき、夜は遅く眠ること。
人の一生は短く老い易いものであるから、時を惜しまなければならない。
晨必盥 兼漱口 便溺回 輒浄手
朝起きたあと必ず顔を洗い、歯を磨くこと。
大小便のあとは必ず手を洗うこと。
冠必正 紐必結 襪與履 倶緊切
帽子は真っ直ぐにかぶり、服の紐(ボタン)はしっかりと締める(留める)こと。
靴下と靴はきちんと履き、靴紐はしっかり締めること。
置冠服 有定位 勿乱頓 致汚穢
衣服や帽子は、置き場所を決めておくこと。
失くしたり汚してはならない。
衣貴潔 不貴華 上循分 下称家
衣服は清潔であることを大切にし、派手さを尊ぶものではない。
身分相応の服を選び、また家庭の(経済)条件に適していること。
対飲食 勿揀択 食適可 勿過則
食事に関しては、好き嫌いを言ったり、偏食してはならない。
適度に食べるようにし、食べ過ぎてはならない。
年方少 勿飲酒 飲酒醉 最為丑
年少の者は酒を飲んではならない。
酒に酔ったら、醜態をさらして面目を失う。
歩従容 立端正 揖深圓 拜恭敬
歩くときは適度な速度で歩き、立つときは真っ直ぐに立つこと。
礼をするときは体を曲げ、礼拝するときはうやうやしくすること。
勿踐閾 勿跛倚 勿箕踞 勿搖髀
門を出入りする時は、敷居を踏んではならない。片足で体を支えて斜めに立ってはならない。
座るときは両足を開いたり揺り動かしてはならない。
緩掲簾 勿有声 転彎 勿触棱
門を出入りする時は、ゆっくりとカーテンを開け音を立てないこと。
道を曲がるときは大きく曲がって角に当たらないようにすること。
執虚器 如執盈 入虚室 如有人
手に空の器を持つ時は器に物が入っているかのように扱い、
空室に入るときは人がいるときのように慎み深く入ること。
事勿忙 忙多錯 勿畏難 勿軽略
物事は慌しくしてはならない。慌しくすると間違いが起こりやすい。
難しさを恐れてはならない。いい加減に行ってはならない。
斗鬧場 絶勿近 邪僻事 絶勿問
争いや騒がしい場所には近づいてはならない。
邪まなことや不条理なことは、聞いてはならない。
將入門 問孰存 將上堂 声必揚
人の家の門に入る時、戸を敲き、人がいるかどうかをたずねること。
建物に入るときは必ず大きな声を出して中の人に知らせること。
人問誰 対以名 吾與我 不分明
中の人から誰かと聞かれたら、名前をしっかり答えること。
「私です」と答えても相手は誰だかわからない。
用人物 須明求 倘不問 即為偸
人の物を使いたい時は、その場で明確に求めて同意を得ること。
人に聞かないで持ち出しては泥棒になってしまう。
借人物 及時還 後有急 借不難
人の物を借りる時は、約束の時間内に返すこと。時間を延ばすと信頼を失う。
もしまた必要になったら、また借りれば良いのだから。
信
信頼
凡出言 信為先 詐與妄 奚可焉
およそ口に出して言う言葉は、信用を重んじるべきである。
いい加減な事を行って人を騙してはならない。
話説多 不如少 惟其是 勿佞巧
言葉が多いよりは少ないに越したことはない。言い過ぎれば過失が生じるからである。
実情に合ったことを話し、口先だけのうまい話をしてはならない。
奸巧語 穢汚詞 市井気 切戒之
ずるくて巧みな言葉や、下品な言葉を言ってはならない。
市井のよくない風習は戒めなければならない。
見未真 勿軽言 知未的 勿軽伝
状況を未だ飲み込めていない時は、軽々しく意見を言ってはならない。
根拠がないことについて、むやみに人に伝えてはならない。
事非宜 勿軽諾 苟軽諾 進退錯
妥当だと思えないことを軽々しく承諾してはならない。
もし軽々しく承諾すれば進むにしろ退くにしろ身動きが取れなくなる。
凡道字 重且舒 勿急疾 勿模糊
話をする時は「はっきり」、「ゆっくり」話し、
速すぎたりはっきりしない喋り方をしてはならない。
彼説長 此説短 不関己 莫閑管
ある人は話が長く、ある人は話が短い。(人の善し悪しの見極めは難しく)
自分に関わりのないことに、みだりに関わってはならない。
見人善 即思齊 縦去遠 以漸躋
人の善い行いを見たら、自分もそうするように心がけること。
その人に自分が遠く及ばないと思っても、少しずつ追いつけるものである。
見人悪 即内省 有則改 無加警
人の悪い行いを見たら、すぐに内省すべきである。
もし自分の中にも悪い要素があれば改め、なければ自分の戒めとすべきである。
唯学 唯才芸 不如人 当自礪
人として大切なのは道徳や学問であり、才能や技芸である。
もし人に及ばないのであれば、自分を鼓舞して励むべきである。
若衣服 若飲食 不如人 勿生戚
もし衣服や食べているものが人に及ばなくても、
(人として大切なのは徳と修養の深さであるから)憂うことはない。
聞過怒 聞誉楽 損友来 益友却
自分の過失に対して自分で怒ったり、褒められたことを自分で喜んでいると人が聞いたら、
徳のない友人はあなたに近づき、あなたに有益な徳のある友人は離れていくものだ。
聞誉恐 聞過欣 直諒士 漸相親
人が自分を褒めるのを聴いて不安に思い、欠点を指摘されたら喜んで受け入れる。
そのようにしていると正直で誠実な人は、あなたと親しくなっていくものだ。
無心非 名為錯 有心非 名為悪
知らずに過ちを犯すことを「間違い」と言い、
故意に過ちを犯すことを「悪」と言う。
過能改 帰於無 倘掩飾 増一辜
過失を認めて改めることができれば、無に帰する(善い人だと見直される)が、
過失を認めずごまかしていれば、過失の上に過失を重ねることになる。
泛愛衆
博愛
凡是人 皆須愛 天同覆 地同載
どのような人であっても、みなお互いに愛し合うこと。
私たちは同じ天の下に、同じ大地の上に生きているからである。
行高者 名自高 人所重 非貌高
徳の高い行いをする人は名声は自然に高まるものである。
人が尊敬するのは品行であって、容貌の良し悪しではない。
才大者 望自大 人所服 非言大
才能豊かな人の名声は自ずから高まるものである。
それは人々が敬服するからであり、自分で吹聴するからではない。
己有能 勿自私 人所能 勿軽訾
自分に才能があっても、私利私欲を貪ってはならない。
人に才能があるとしても、嫉妬や中傷をしてはならない。
勿諂富 勿驕貧 勿厭故 勿喜新
金持ちに媚びへつらってはならない。貧しい人に傲慢な態度をとってはならない。
古い友人に愛想をつかしたり、新しい友人ばかりを好んではならない。
人不閑 勿事撹 人不安 勿話擾
人が忙しいときは、自分の用事があるといっても邪魔をしてはならない。
人の身心が不安定なときは、話しかけて混乱させてはならない。
人有短 切莫掲 人有私 切莫説
人に欠点があっても、誰かに吹聴してはならない。
人に隠し事があるとしても、人に話してはならない。
道人善 即是善 人知之 愈思勉
人の善い行いを褒めることは、善であり美徳である。
なぜなら人がそれを知れば、さらに善い行いに努めるからである。
揚人悪 即是悪 疾之甚 禍且作
人の悪い行いを吹聴することは、悪い行いである。
行き過ぎた憎悪で吹聴すれば、自分に災いをもたらすからである。
善相勧 皆建 過不規 道両亏
善の行いをお互いに勧めることは、共に徳を建てることである。
もし過失があるのに互いに忠告しないなら、双方に道徳的な欠陥がある。
凡取與 貴分曉 與宜多 取宜少
人から物を受け取るとき、或いは人に物を与えるときはしっかりと区別し、
人に与えるのは多くして、人からもらうのは少しにすること。
將加人 先問己 己不欲 即速已
人に依頼するときは、先ず自分に問うてみて、
自分でもやりたくないと思うことであれば、人に依頼すべきではない。
恩欲報 怨欲忘 報怨短 報恩長
人から受けた恩には報いたいと願い、人の過失に対するわだかまりは忘れようと思う。
怨みごとはすぐに忘れ、人の恩は長く覚えていること。
待婢僕 身貴端 雖貴端 慈而
家の使用人に対しては、自分の品行を正すことが大切である。
品行を正した上で、人に対して慈愛と寛容の心を持つこと。
勢服人 心不然 理服人 方無言
権威で人を服従させるなら、人は心の中に不満を持つものであり、
道理を説いて人を承服させるなら、人は不満の声を上げないものである。
親仁
仁徳のある人に親しむ
同是人 類不齊 流俗衆 仁者希
同じ人であっても仁徳の程度は異なっている。
通俗的な潮流に流れていく人は多くても、仁徳のある人は極めて稀である。
果仁者 人多畏 言不諱 色不媚
本当に仁徳のある人には、人々は心から敬意を表す。
仁徳のある人の言葉は真っ直ぐで、へつらうことがない。
能親仁 無限好 日進 過日少
仁徳の高い人と親しくすることはたいへんすばらしい。
仁徳が日に日に身に付き、過ちが少なくなっていくからである。
不親仁 無限害 小人進 百事壊
仁徳の高い人と親しくしないことは大きな損害である。
小人が機に乗じて近づいてくると、良いことは何もない。
余力学文
余力学文(道徳の実践をして余力があれば、六芸など有益な学問を学ぶ)
不力行 但学文 長浮華 成何人
学んだことを実践しないのであれば、
うわべだけの飾りばかりであり、有用な人物になることはできない。
但力行 不学文 任己見 昧理真
努力したとしても学ばなければ、
自分の見解に固執して、道理を理解することはできない。
読書法 有三到 心眼口 信皆要
読書には三つの注意がある。
「心」で記憶し「眼」で見て「口」で読む、すべて必要である。
方読此 勿慕彼 此未終 彼勿起
今この本を読んでいるときに、別の本を思ってはならない。
この本を読み終わっていないのに、別の本を読み始めてはならない。
為限 緊用功 工夫到 滯塞通
学習する期間にはゆとりが必要だが、学ぶときは時を惜しんで努力すること。
学問が一定の水準に達すれば、理解できなかったことも解けてくるものである。
心有疑 随札記 就人問 求確義
学習中に疑問が出てきたら、すぐに記録すべきである。
いつでも人に教えを請うことができ、疑問を正確に把握するためである。
房室清 牆壁浄 几案潔 筆硯正
部屋の中はきれいに整理し、壁は清潔を保つこと。
机はきれいにしておき、筆や硯などは真っ直ぐに置くこと。
墨磨偏 心不端 字不敬 心先病
墨を磨るときに偏っていれば、心がまっすぐでない。
字がぞんざいであるなら、心が集中していない。
列典籍 有定処 讀看畢 還原処
書籍の置き場所は定めておくこと。
読み終わったら、必ず元の場所に戻すこと。
雖有急 卷束齊 有缺壊 就補之
たとえ忙しくても本は整理して置くこと。
もし本が傷んでいれば、すぐに補修すること。
非聖書 屏勿視 蔽聡明 壊心志
聖賢の書でないものは(身心の健康に無益であるから)見ることはない。
人の聡明さを覆い隠し、志を傷つけるからである。
勿自暴 勿自棄 聖與賢 可馴致
自分で自分を損なったり、自分で自分を放棄してはならない。
聖人や賢人もまた、学びによって到達したのである。
初回更新2011-05-16
Yahoo!JAPAN ニュース「IT・科学」 より
12年の強力な太陽風、地球をニアミス NASA
7月25日(金)16時19分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140725-00000027-jij_afp-sctch
2012年の太陽風は過去150年間で最も強力なもので、
やはり地球を直撃していれば大変なことになっていたようです。
NASAの発表では、
「現代文明を18世紀に後退させる」ほどの威力があるものだったとのこと。
<その場でできる運動>
①ラジオ体操
日本人なら誰でも知っているラジオ体操。
参考: (^-^)http://www.youtube.com/watch?v=GEI5LxkPi-4
ストレッチをしっかり行ったり、腰を落として足を鍛える等、
体力に合わせて各自難易度を調整できます。
②前後にうで振り
1.足を肩幅に開いて立ち、目線をまっすぐにします。
2.左右の腕を目の高さまであげ、振り子のように前後に振ります。
呼吸は自然にして、無理せず繰り返して身体をほぐします。(数十回)
③左右にうで振り
1.足を肩幅に開いて立ち、目線をまっすぐにします。
2.身体の軸を真っ直ぐに保ったまま、両腕を左右に振ります。
遠心力を使って両腕を身体に巻きつけるようにします。(数十回)
3.動作を止めて、呼吸が静まってから終了します。
初めは無理をせず、自分が動ける範囲で動かします。
呼吸は自然にして、身体をほぐすことを念頭におくと良いでしょう。
上手に練習できるようになると、左右の手が身体に当たるタイミングが一致して、
同時に「パン!」と身体をたたく感じになります。
慣れて来ると可動範囲が広がります。
中心軸をぶらさないことが大切です。
運動不足の人、デスクワークの人など、
この運動をすると肩、背中、腰の筋肉をほぐす効果があります。
関節や筋肉が柔らかくなり、背中の気血が通りやすくなります。
* ②、③は中国では甩手(shuai shou シュアイ・ショウ)と言って、
準備運動などでよく行われるものです。
「甩手」(シュアイ・ショウ)の「甩」(シュアイ)は「振り回す」という意味です。
④カカトあげ運動
1.足を肩幅に開いて立ち、目線をまっすぐにします。
2.カカトをあげてつま先立ちになり、静かにカカトを着地させ、
これを繰り返します。
これは地味な運動ですが、ふくらはぎの筋力を強化するのに非常に有効です。
無理をせず筋肉の張り具合によって回数を調整しましょう。
ふくらはぎは第二の心臓とも言われ、
足の筋力を付けることで、身体全体の血液の循環を高めることができます。
高齢者の保健の意味でも、足を鍛えることは有効です。
⑤その場で足踏み運動
1.その場でリズムよく足踏みをします。
大きく呼吸をしながら行い、10分程度でも全身の気血は循環してきます。
2.動作を止めて、呼吸が静まってから終了します。
これらの運動はその場で無理なく、老若男女誰にでもできるものです。
仮設住宅でも可能です。
運動不足になりがちな、室内で生活する人にも可能です。
身心を柔らかくすること、
気血をよく循環させることが大切です。
身心は一如であり、どちらも大切です。
体力的な余裕が社会生活を支え、心の余裕を生みます。
<参考として>
中国では「あらゆる病の予防は足を養うことから」(百病従腿養)と言われ、
中国の伝統的な健康法の多くは、脚力(特に膝、大腿部)を鍛える動作が含まれています。
脚力を養うことで、下腹、足、背中にかけて気力が出やすくなります。
また中医の按摩では、足裏の按摩が非常に有効です。
足裏のツボは内臓各部、全身に繋がっているからです。
ヤンキースのイチロー選手が、
子どもの頃から足裏マッサージをしていることは有名です。
その他、養生に関する基本的な概念については、
貝原益軒の『養生訓』が参考になります。
http://blog.goo.ne.jp/fayuan/e/2a3dfcf5ff62f348e9cad4d7394a0ba7
東日本大震災から明日で三年。
震災で亡くなられた方々の、ご冥福をお祈りいたします。
管理人
以下、宮沢賢治(1896-1933 童話作家・詩人)の言葉を提示します。
宮沢賢治: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2%BB
2013年9月 岩手県盛岡市 「もりおか 啄木・賢治青春館」にて
『銀河鉄道の夜』より
ああ、わたくしもそれをもとめている。
おまえはおまえの切符をしっかりもっておいで。
そして一しんに勉強しなきゃあいけない。
おまえは化学をならったろう。
水は酸素と水素からできているということを知っている。
いまはだれだってそれを疑やしない。
実験してみるとほんとうにそうなんだから。
けれども昔はそれを水銀と塩でできていると言ったり、
水銀と硫黄でできていると言ったりいろいろ議論したのだ。
みんながめいめいじぶんの神さまが
ほんとうの神さまだというだろう。
けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも
涙がこぼれるだろう。
それからぼくたちの心がいいとかわるいとか議論するだろう。
そして勝負がつかないだろう。
けれどももし、おまえがほんとうに勉強して、
実験でちゃんとほんとうの考えと、うその考えとを分けてしまえば、
その実験の方法さえきまれば、もう信仰も科学とおなじようになる。
(中略)
さあ、切符をしっかり持っておいで。
おまえはもう夢の鉄道の中でなしに、
ほんとうの世界の火やはげしい波の中を
大股にまっすぐに歩いて行かなければいけない。
天の川の中でたった一つの、
ほんとうのその切符を
決しておまえはなくしてはいけない。
「星めぐりの歌」 作詞: 宮澤賢治
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて
「生徒諸君に寄せる」 宮沢賢治
この四か年が
わたくしにどんなに楽しかったか
わたくしは毎日を
鳥のように教室でうたってくらした
誓って云うが
わたくしはこの仕事で
疲れをおぼえたことはない
諸君よ紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はその地平線に於(おけ)る
あらゆる形の山岳でなければならぬ
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である
諸君はその時代に強いられ率いられて
奴隷のように忍従することを欲するか
むしろ諸君よ更にあらたな正しい時代をつくれ
宇宙は絶えずわれらに依って変化する
潮汐や風
あらゆる自然の力を用い尽くすことから一足進んで
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ
新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系を解き放て
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変えよ
新しい時代のダーウィンよ
更に東洋風静観のキャレンジャーに載って
銀河系空間の外にも至って
更にも透明に深く正しい地史と
増訂された生態学をわれらに示せ
衝動のようにさえ行われる
すべての農業労働を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踊の範囲に高めよ
新たな詩人よ
嵐から雲から光から
新たな透明なエネルギーを得て
人と地球にとるべき形を暗示せよ
『六祖壇経』は中国禅宗の第六祖・慧能(えのう)大師の法話集です。
中央公論社の世界の名著18 『禅語録』 の中には、
浄空法師が頻繁に引用されている『六祖壇経』が収められています。
世界の名著18 『禅語録』 中央公論社
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%91%97-18-%E7%A6%85%E8%AA%9E%E9%8C%B2-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%9F%B3%E7%94%B0/dp/4124006284
『六祖壇経』の書き下し文、口語訳、注釈が載っています。
<参考>
中國唐朝六祖惠能不認識字,一天也沒學過,是個砍柴的樵夫,這大家都曉得。你看《六祖壇經》多少人歡喜的東西,《壇經》裡面所講的,跟釋迦牟尼佛四十九年所講的一切經沒有兩樣。
中国唐朝の六祖・慧能は文盲で、一日も学んだことがありません。柴を刈る樵でした。これは誰もが知っています。『六祖壇経』は多くの人が好んでいますが、『壇経』の中に説かれていることは、釈迦牟尼仏が四十九年説かれた一切の経と異なる所はありません。
http://blog.goo.ne.jp/fayuan/e/e64ad45ce46ab5095ce87ed4344a3df4
NHK「100分de名著」(水曜日23:00~23:25)で
エーリッヒ・フロムの『愛するということ』を取り上げるようです。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/30_ai/index.html
二十歳の頃にこの本を読んだ記憶では、
この本は人対人の愛から真実の愛へと論点が深化していきます。
愛とは、怠惰な人間がただ非生産的に「享受」する類のものではない。
愛とは天真爛漫な子どもや、成熟した大人に見られる“明るく喜ばしい状態”であり、
愛の性質は明るさ、自発性、「能動性」に最もよく表れます。
本当に愛することのできる人は、
社会との関わりを持ちつつ集団意識から独立(人格の成熟)しています。
大意はおおよそこのようなものだったと記憶しています。
内容は決して恋愛等の狭義の「愛」だけを説くものではありません。
少なくとも当時の私は厳粛なものとして受け止めていました。
特に十代後半から二十代前半の青年がこのブログを見ているなら、
テレビをきっかけに直接本を読むことをお勧めします。
エーリッヒ・フロム 『愛するということ』 (紀伊國屋書店)
英文: Erich Fromm 『THE ART OF LOVING』
愛の性質を多角的に説くものですので、倫理・道徳・芸術・宗教から日常の人間関係まで
すべてに関係があり、様々な考察が可能です。
成熟した人間の態度とはどのようなものか。
また、集団意識や思想・哲学・宗教を妄信しないためのヒントも含まれています。
フロムの哲学に関心を持たれた方は、
合わせて『生きるということ』も読まれると良いと思います。
*このブログの基本方針は「ブログ開設にあたり」に書いた通りです。
http://blog.goo.ne.jp/fayuan/e/da684de29e5ecaeefa5cf4c2c7dd44c1
このブログを本当に理解して下さる方に感謝します。
追記 2014-02-15
「大衆意識」という言葉を改め、「集団意識」に書き換えました。
ここでいう「集団意識」というのは、何事も自分で判断することなく、
大勢の考えに安易に同調してしまう人々の考えを指します。
「学校Ⅱ」 高等養護学校のお話
「学校Ⅲ」 職業訓練学校のお話
山田洋次監督作品
なんでも学校教育の課題は「グローバル社会で活躍できる人材を育成する」ことなのだそうで・・。
しかし、ある局面においてのみ必要な人材育成を、
学校教育全体の目標とするのは、どこからどう見てもバランスを欠いています。
星めぐりの歌 作詞: 宮澤賢治
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす。
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。