教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

今冬の寒波について

2014-01-12 | 雑感(教育以外の話題)
今冬のアメリカ大寒波などで、以下のことがごっちゃになって議論されているようなので、整理したい。

1.地球温暖化(これは人間活動によるもの)
 これは虚偽報告だという話がネット上にはありますが、気象モデルをつくってきたような多くの気象学者が温暖化シミュレーションをしており、大局的には人間活動による二酸化炭素の大量排出とそれに起因する地球温暖化は起きているものと私は思っています。
実際に地球温暖化では海水面の上昇や激しい気象現象(竜巻や大型台風の発生増加)を予想していますが、それが起きてきている。

2.太陽活動の変化と氷期の到来(太陽活動に起因する地球大気温度の長期変動)
 太陽活動がここ2~3年、従来パターンからはずれており、これが寒冷化前にも起きていたパターンであるという説があり、地球は寒冷化しているという説。何千年~何万年という周期で氷期ー間氷期が繰り返されてきたことは科学的に証明されており、現在が間氷期の温暖な時期だから将来的に氷期に突入していくことはおそらく間違いない。しかし、西暦20XX年をもって急に変わるということではないだろう。しかも、寒冷化に向かった場合、1.の地球温暖化効果の10倍くらいの効果での寒冷化と予想されていること。

3.今冬の極渦による大寒波(毎年こうなるわけではなく、今年はとくにこうなったという話)
 ニュース報道であるようなアメリカ大寒波。この大寒波は、大気の大循環スケールで起きている北極周辺での寒冷渦による効果。単位でいえば十年~数十年単位のなかで1度起きるような現象。

こうした区別をきちんと報道している機関もないようなので申し添えておきました。 
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