教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

柔軟に受け止めることが弱い人への説得法

2013-12-10 | マインド、メソッド、ツールなど
昨日ひとつの学びがありました。

自分と正反対の考えを持つ人、どうやって説得するか。

真逆の考えを持つ人に、自分の考えをわかってもらうために、ついつい人は自分の正論をぶつけてしまい、その正当性を主張してしまいがち。
もちろん、自分の主張を率直に相手にぶつけるというのは、基本正しいと思います。

しかし、これ、相手を防衛させたり、相手の主張を逆に強化させることにもつながるので気を付けた方がいい。


それより効果的なのは、相手の主張のほころび、論理的矛盾、データや情報を、相手が知らないことによる気づきを与えてあげる。
特に質問という形式で。そして紳士的に。できるだけエビデンス(証拠)や情報源のありかも提示しながら。

○○という事実をご存知ですか? それについてどう思われますか?

たぶん、詰めの甘い相手はそれを知らないことでしょうし、そこにある自己矛盾に指摘されて次第に気づきはじめます。

”相手に説得させられた  負けた  主張が正しくなかったことを認めたくはない”

こういうマインドに相手が陥らない方が説得がスピーディな気がします。


となると、大事なのは問いということになります。
いかに、相手の主張に対して、矛盾があるか? そこを論理的に徐々に詰めていく。

「ん? 自分こう思っていたけど、実は違うかも・・・」 と思いはじめたらしめたもの。
このもやもや感が相手にやってきたら、そこから相手側の探求が始まります。



柔軟に物事がとらえられ、レジリアンス(打たれ強い)人だったら、正面切っての反論もまた有効でしょうが、議論に慣れていない、主張を否定された経験の浅い人に対しては上記のような方法が有効なのではないかと気づきました。今後使ってみたいと思います。

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