教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

番組「カンブリア宮殿 玉子屋(仕出し弁当屋)」

2010-01-11 | 番組、記事、書籍コメント
社員は元ワルだらけの会社ということで番組イントロがスタート。
暴走族、走り屋・・・大半が札付きのワル。
「こういう軍団が日本に足らない。みな日本一になろうという意気込みがある。」(玉子屋会長 菅原勇継)

弁当回収時に、お弁当の出来ばえをお客に聞く。弁当の食べ残しをチェックする社員。

番組では組織論に話が。
元ワルの人たちをどう改造?しているのでしょうか?

会社は独立した21の「班」組織となっており、それぞれに班長。年商を考えれば、それぞれの班長が社長。アルバイトの自給、社員の昇給なども班長が決定。

配達の社員も自分の判断で配達の最短距離を考える。
あまった弁当と足りない弁当を車を近づけて交換。そして、12時までに配達、廃棄率0.1%を達成します。(コンビニの弁当廃棄率は2%)
スタンフォード大学の学生も見学に来ていました。

自分が考えたことが結果になるのがうれしい。(社員)
夕方のミーティング。班のメンバーが意見を出し合う。
誰に言われるでもなく仕事に没頭。

Q 班の自主性はなぜ生まれるのか?(司会 村上龍)
A 「彼らにとっては遊び、すべてがゲームと思っている。(菅原会長)」
  「指示まちだと評価はゼロ(会長)」 
 自分で判断し、自分で行動できるが面白い(社員)
  「答えが無いものをみつけるのこそ面白い(会長)」

Q 玉子屋には人情などもあるが、大事なのは、若い人にやるべきことを与え、やりとげたあとの結果・充実感があることが大事なのでは(村上龍)
A 相当がんばらないとおいしいビールは飲めない(社長(2代目))

「菅原会長は道徳や人情でなく、やるべきことを彼らに与えた。
やるべきことを持つ元気な若者が必要なのだ(村上)。」

自分としては、昨年あたりからチーム学習・自ら学ぶ組織の研究をしていますが、今日の玉子屋の組織形態はまさにそれであったなぁと思いました。
やはり組織が自ら学びをはじめたとき、それは最強になると・・・

学習する組織に関して、興味をお持ちの方は、以下の本がおすすめです。
ピーターセンゲ「最強組織の法則-新時代のチームワークとは何か-」
       「学習する組織『10の変革課題』」
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