教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

成長できる職場 そして 学びの場とは

2013-10-22 | キャリア・ライフデザインなど
前のブログでご紹介した記事の続編は、「ワクワクして、成長できる職場の作り方 ITの進化で変わる、ラーニングのかたち(下)」です。

ここでは、人材開発の現場から、社員が成長できる職場でのラーニングの在り方が提案されています。


===ここから引用===
これまでの人材育成では、人事部が定義した人材要件を基に、まるで鋳型にはめ込むように、人事部が育成プログラムを作り込み、ベルトコンベアのような大量生産型モデルで、社員に提供されてきた。それがいちばん効率的だったからだ。 これからはテクノロジーの進化に加えて、社員に対して独創性やイノベーションの発揮がより求められてくるようになると、ラーニングはよりパーソナル化していく。・・・・

具体的には、人事部が職種別にカリキュラムを決めるのではなく、一人ひとりが自分の強みや志向にあった学習内容を自ら選択して受講する。それも、一方的に知識を消費するだけでなく、自分から外に発信する「学び」の提供者にもなることで、知識や情報のフローを引き起こし、成長していく、まさにトルネード型のラーニングになっていく。
***ここまで引用***

ここでは会社組織のラーニングを想定していますが、学校も同じであると思います。
これまでというか、現状は鋳型にはめ込み、知識注入をベースにしたものになっています。先生も生徒もそれが当たり前だと思って疑問を持たない人が依然として多いです。このネット全盛時代になってもです。
例えば、ある高校生が分数計算を実は苦手としていたら、こっそろ小学校の算数講座のサイトを見て勉強することができるし、小学生でも微積分に関心があったら、サイトをみつけて学習することができてしまうのです。つまり、学年進行でやっていることに、本当に意味が問われるのが今後だということになるでしょう。


===ここから引用===
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長の伊藤穣一氏はよく次のようにおっしゃっている。

「Learning over education. 学びは自発的なもの、教育は与えられるものであり、本来は性質が異なる。しかし、私たちの中には依然として『教育システムがないと、学びは生まれない』という意識がある。でも教育システムに拠らなくても学びを生むことが可能な時代は、すでにやってきている」。

伊藤氏の言うように、「どう教えるか」ではなく、むしろ「どうすれば社員の自発的な成長を後押しできるか」という発想に立てれば、これからのラーニングもきっと新しい景観を見せてくれるはずだ。
***ここまで引用**

学びと教育の言葉の定義。  「「教えられなくては学べない」」 ということではない。それは思い込み。
むしろ、どうすれば主体的に学ぶ児童・生徒・学生が育つか、その環境やシステム、教員のスキルが問われてくるものと私も思っています。

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