耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

浦安に雪が

2014年02月11日 17時46分05秒 | 世相今昔
 私の住んでいる団地は、築35年以上経っている。だから新築時に30代で
入居した住民は、全員60代後半に突入している。

 新浦駅前のマンションでは、値段が下がらないので若い人が買えず、
世代交代が進まないため、スラム化を心配する向きもあるようだ。
地域住民の高齢化が話題になっているが、我がマンションでは意外に住民の
新陳代謝が進み、若い世代も増えていて、子供達が中庭で走り回っている
姿を見ることが多い。

 年寄りが寄り添って散歩する姿も微笑ましいが、子供達の遊ぶ声はもっと
心が和む。



 我々が子供の頃の遊びは、正月の凧や竹馬、独楽回しもそうだが、缶蹴り、
釘さし、パッチン(こちらではメンコと言うのかな)、ビー玉。
駆逐・戦艦・水雷というのも、よくやった。ガキ大将はみんなから巻き上げた
ビー玉でポケットがジャラジャラいってたな。国鉄の線路に五寸釘を置いて、
貨車に踏ませて出来た刀が宝物だった。
女の子はおはじき、お手玉、ゴム跳び、リリアン編みなんかも流行ってた。

 今の子供達も、外で走り回る姿は同じだが、直ぐ座り込んで電子ゲーム機に
ハマってしまう。我々世代に比べて電子機器との付き合い方は異常にうまいが、
人と付き合うことが出来なくなるんじゃないかと、心配になる。



 その浦安に雪が降った。この地に越してきてから35年だが、これまでで
一番の雪だった。爆弾低気圧の影響で、45年ぶりの大雪と言う。昔、この規模の
雪が降ったときは、もちろん電車は止まり、このあたりが半日ほど停電した。
電話が使えないので、近くの公衆電話までラッセルして行ったのを覚えている。
そのころに比べるとインフラは強化されているようで安心した。

 その雪の中庭が子供たちで一杯になった。雪合戦する子供、そりで滑ってる子供、
雪だるまを作ってる子供たち、かまくらもできていた。そう、犬と子供はこれで
なくっちゃ。もっとも我がマンションはペット禁止だから犬は居なかったが。
 一夜明けても大量の雪が残り、雪像の残骸が数十本立っていた。



 自治会が気を利かせて、雪掻きを計画した。防災倉庫のスコップで棟の出入り口、
構内通路、構外の歩道を除雪しようという。3.11の液状化ヘドロ除去以来の共同
行動である。私も微力ながら貢献できればと参加した。
 しかし結果はみじめにも途中でリタイア。1時間半の奮闘で力尽きて、逃げ帰って
しまった。こういうのを年寄りに冷や水と言うんだろうか。



 3日経ったが雪はまだ残っている。おそらく一週間以上残るだろう。しかし、
暦の上ではもう春、桜の梢も心なしかピンクに色付いているような気もする。
日足も確実に伸びている。

 春よ来い、早く来い! ああ、春が待ち遠しい。



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