犬と猫

　最近、猫の人気が高いようだ。

　番犬、盲導犬、警察犬、麻薬犬などと人の役に立つ仕事をする犬は多いが、
猫は鼠を取るくらいしかできない。最近は家に鼠が居ないから、まるで役に
立たない。

　家に鼠が居なくなった今、実用性から猫を飼う人は居なくなった。そう
言えば最近の犬も、何の役にも立たない。

　犬は単純素朴で直情的なイメージだが、猫は陰険でずる賢い感じ。

　犬は人に付き、猫は家に付く。

　雪が降ると、犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる

　犬は嬉しいと尻尾を振って吠える。猫はゴロゴロ喉を鳴らす。

　猫は肉食で木に登る。犬は雑食で地上を走る。

　犬は飼い主家族の中で最上位の人に服従し、自分より下位の人をバカにする。
猫は好きな人に擦り寄り、嫌いな人を無視する。




　有る時、犬は考えた。私の飼い主は毎日食べ物をくれて、散歩に連れて
行ってくれる。おまけにうんちの始末までしてくれる。有難いことだ。
きっと私の飼い主は神様に違いない。
　猫は、こう考えた。私の飼い主は毎日食べ物をくれて、・・・　
きっと私は神様に違いないと。




　なんと、犬は猫の手下だった。
分類学上は、ネコ目（食肉目）- イヌ科- イヌ属に分類される。



　さて、次に飼うとしたら、あなたは犬を選ぶか、猫にするか？