つくばExpressのつくば駅は、万博の時に整備したのだろうが、
広くて綺麗だ。
祝日の良い天気で人出も多く、つくば駅から筑波神社行きのバスは
増発していた。 バスの窓から、横に広がる独特の山容が見渡せる。
つつじが丘の土産物屋を冷かしてから、ロープウェイで女体山を
目指す事にした。 70人乗りの大きなゴンドラが満員だったが、
下を見ると木間がくれに山道を歩いて登っている元気な人達が大勢
見えた。
頂上駅から少し登ると女体山の頂上だが、人が多くて大混雑。
御影石の大岩の上からの眺望は素晴らしかった。直ぐ近くに霞ヶ浦の
湖面が広がり、小さな丘がポコポコ見えて、独立峯であることが良く
分かる。遠く富士山も望めるはずだが、霞んで見えなかった。
女体山は標高877mで、871mの男体山より少し高い。
筑波は女性上位だ。
順番を待って記念撮影したら、さあ、隣の男体山迄の縦走だ。
山道は分かり易いし人が多いので迷うことは無いが、台風の影響か、
ぬかるんで居るところが多く、滑りやすくて歩き憎い。
途中のせきれい茶屋で休憩。400円の缶ビールが旨かった。
筑波山は万葉の昔から神の山。山体全部が筑波山神社の境内で、
祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコトだと言う。
イザナギの「キ」は男、イザナミの「ミ」は女で、男と女で国を
作ると言うのが、日本の神話だと言う。
このせきれい岩で、イザナギとイザナミに子供の作り方をセキレイが
教えた、と言う話だが、鶺鴒があの尻尾をヒョコヒョコさせて、
教えたんだろうか?
われわれは、女性の仲間が持参したせんべいを食べただけで、国は
作らなかった!
ここからはもう直ぐに御幸ヶ原の広場で、男体山が見える。土産物屋の
話では登りは60mで15分、とのことだったが、見上げるだけで満足して、
ケーブルカー乗り場に並んだ。
筑波山から利根川に流れ出る男女川(みなのがわと読む)は
万葉集にも出てくる歌枕で、百人一首にも陽成院の
筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりける
があるが、ケーブルカーはこれを越えて降りて行く。
筑波山神社の近くで実演しているという、日本の代表的な
大道芸「ガマの油売り口上」は、平日はやってないので、
わざわざ休日の人混みの中に来たのに、今日は居ない。
どうやらお昼休みらしい。残念ながら、土産物屋の水槽の
ガマガエルを見るだけに成った。しかしあれは、どうみても
ガマガエルではなく、ウシガエルだと思うな。
観光地の土産物屋は、どこも似たり寄ったりだがここもそうで
どこにでも売っているようなものばかり。近くのコンビニの方が
余程気が利いている、と思った。
峰道も免れ得ずや秋出水
秋旅や足向くままに筑波山 蛙蝉
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