コロナを忍て、久し振りに孫たちが来てくれた。
敬老の日だと言う。
老人は敬うべき存在か?
60歳は年寄りで、若者には無い人生の知恵を教わる尊敬の
対象だった頃、多くの人が五十代で死んでいた時代、数少ない
年長者を大切にする、と言う考え方には意味があった!
父は34年前に、72歳で病死した。母は、5年前に95歳で亡く
なった。今生きていれば何れも100歳を越えている。
敬老の日に、私が敬意を捧げるべき身近な人はとっくに
もう居ない。斯く言う自分が父の享年を越えてしまった。
70代80代がゴロゴロ居て、老害が言われるこの頃では、
高齢者は尊敬の対象ではなく、若者の大きな負担になって
いる。
せめて、社会を支えてくれている現役世代に、存在意義
を認めて貰える様な年寄りでありたいものだ!
今や敬老の日とは、若者に負担を強いて居る老人が、
自らの存在意義を考え直す為の機会だと思うべきでは
無かろうか?
「生きてて呉れて良かった!」と言われる、愛嬌の有る
年寄りでありたいものだ!
天高く泰然自若と老い居たし 蛙蝉
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