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野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

野性味のある白のノリウツギ(紫陽花シリーズ36)

2019年08月07日 11時01分04秒 | 

紫陽花シリーズの最後はノリウツギ。名前はウツギだが、アジサイの仲間である。園芸種はピラミッド・アジサイとしてよく知られている。しかし山中に自生する花の野性的な力強さと素朴さも捨てがたい。先日訪れた蓼科の山の中でも大きな花を咲かせていた。ノリの名は和紙の製造において樹液を糊として使ったからだという。

(2019-06 東京都 神代植物公園) 

 

 


ノリウツギ(糊空木、学名:Hydrangea paniculata )は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。


特徴
樹高は2mから5mくらいになる。木であるが、先端がやや倒れて他の木により掛かり、つる植物のように見えることもある。葉に葉柄があり、枝に対生し、葉の形は卵形から楕円形、縁は鋸歯状。花期は7月から9月で、枝の先に白色の小さな両性花が円錐状に多数つき、その中に花弁4枚の装飾花が混ざる。

樹液を和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がついた。

新エングラー体系では、ユキノシタ科アジサイ属になっているが、クロンキスト体系ではユキノシタ科の木本類をアジサイ科として分離独立させている。また、APG体系においてもアジサイ科に分類される。

分布と生育環境
北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林縁などに自生する。よく目立つ花で、またハナカミキリやハナムグリなどの訪花性の昆虫が多く集まる。

花は枯れてからも茶色くなって翌年まで残る。そのため、和歌山県南部の山間部では娘を嫁に出すときに「ノリウツギの花が無くなるまで帰るな」と言って送り出す地域があるという。


赤紫のフサフジウツギの蜜を吸うアカタテハ

2019年08月07日 06時07分10秒 | 

昨日につづいて、花と花で蜜を吸う蝶の組み合わせ。今回はフサフジウツギとアカタテハ。フサフジウツギは匂いが強く、蝶たちも好んで集まってくる。英語名はバタフライ・ブッシュと呼ぶほどだ。以前にアップしたトウフジウツギの類縁だが、こちらのほうが花が小さく、群れて咲くので、華やかだ。蝶ならずとも近くによってみたくなる。白い花もあるようだが、白だと見分けるのに苦労しそうだ。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

フサフジウツギ(房藤空木)
落葉低木
中国原産の栽培植物が逸出したものと考えられていたが、本州中部の石灰岩地に自生する在来植物とする説もある。日本で見られるフジウツギ属のなかではもっとも大形で、高さ3mに達するものもある。花筒の外面に毛や腺点がほとんどなく、葉の裏面に軟らかい星状毛が密生することなどが特徴。花は香りがよい。花期は6-9月。(樹に咲く花)
学名は、Buddleja davidii
ゴマノハグサ科フジウツギ属
フジウツギ 花筒外面に星状綿毛密生、葉裏面は淡緑色星状毛散生、葉柄基部に托葉状付属体。
フサフジウツギ 花筒外面に毛や腺点がほとんどない、葉裏面に星状毛密生、葉柄基部に托葉状付属体。
トウフジウツギ 花筒外面に星状毛綿毛がなく腺点が密生。葉柄基部に托葉状付属体がない。葉や果実がフサフジウツギの半分くらい。