野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

早春に咲く可憐なユキワリイチゲ

2020年02月06日 12時36分33秒 | 

早春に咲く可憐なユキワリイチゲ(雪割一華)。節分の翌日にわずか数輪だけ咲いているのをみつけた。スプリング・エフェメラルの一つで、ごく短い時期しかみられない。また野草の季節が到来したのが、とてもうれしい。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 ユキワリイチゲ Anemone keiskeana (キンポウゲ科 イチリンソウ属)
 ユキワリイチゲは本州西部から九州に分布する多年草。丘陵地帯の山際、道の側などに生育する。秋に葉を出し、3月に花を開いて初夏には地上部が枯れる。早春植物の1つであり、葉を展開している秋から春の期間に光を得ることが出来る立地に生育している。地下茎があり、群生する。根生葉は三裂し、紫色を帯びた濃い緑色で斑がある。裏面は濃紫色。3月に花茎を出し、茎葉は3枚が輪生する。花は薄く紫色を帯びている。花弁のように見えるのは顎片とのことで、花弁はないことになる。
 ユキワリイチゲの咲く頃は卒論や学会などで室内作業が忙しい時期であり、調査に出かける事が少ない。そんなわけでなかなか花に出会えなかったが、県北での会議の帰り、高速道路を使わずに所々でとまってみた。ほとんどの場所で花は終わってしまっていたが、一ヶ所だけ待っていてくれたようであった。終わりかけの花は虫に食べられたものが多く、食糧不足の季節に花粉のごちそうを提供しているようであった。ちなみに地下茎で増えるので近隣の個体は同じ遺伝子をもっており、交配しても種子が出来ない。花粉を食べられてもユキワリイチゲにはあまり問題はないのであろう。


目立つ黄色のラン「リンコレリオカトレア マルワース 'オーキッドグレード'」(蘭シリーズ08)

2020年02月06日 09時02分25秒 | 

黄色の目立つラン「リンコレリオカトレア マルワース 'オーキッドグレード'」。海外のコンテストでは、オレンジ・シャーベット・イエローの花色が高く評価されているようだ。リップのバラ色も妙だ。

(2020-01 東京都 神代植物公園) 

 

 


丸弁抱え咲きのどっしりとした黄バラ「星光」(薔薇シリーズ94)

2020年02月06日 07時31分05秒 | 

丸弁抱え咲きのどっしりとしたバラ「星光」。星の光といっても、宵の明星のような明るい黄色のバラだ。カップのようにまとまった花容が美しい。例によって鈴木省三氏の作出によるもの。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

バラ「星光」

品種名 星光 【Seikoh】
系統 ハイブリッドティ 育てやすさ 普通
花色 明るい黄色
花性 四季咲き 花形 12cm 丸弁抱え咲き
香り 微香
大きさ/樹形 樹高120cm 半横張り性のブッシュ
開花時期 普通 5月中旬頃より

品種の解説
レモンイエローのお花は、ある時は抱え咲き。ある時は八重咲き。季節や株の状態によって違った表情を見せてくれます。
株の動きは早い方ではありませんが、じっくりと蕾を膨らませ、花弁たっぷりに咲いた姿は、見た人を虜にしてしまう可愛らしさがあります。
ライトグリーンの美しい照り葉。花色をより引き立ててくれています。
1975年、鈴木省三氏作出。
樹形は半横張り性で、1.2mほどに育ちます。