枝が空に向かって斜めに直上する梅「玉拳」。紅色の八重の花がたわわにつく。ふっくらとした蕾もかわいいのだが少し趣に欠けるかも。
(2020-02 東京都 神代植物公園)
品種名 玉拳 （ぎょっけん）
枝 立枝（直上行、斜行）
葉 新葉薄紅色，成葉緑色
花期 ２月中旬～３月上旬
花 八重、紅色、径2.2～2.4cm
萼 紅褐色
雄しべ 整間するが内側は集束し花弁より短い
雌しべ 0～４個、退化が多い
備考 明治時代初期の『梅花集』に掲載
濃い桃色の一重の椿「宝専寺」。筒咲きの中輪で、しとやかな雰囲気をまとう。茶花によさそうだ。宝専寺という名前は原木のある寺の名前によるものらしい。
(2020-02 東京都 神代植物公園)
柔らかいピンクの、ちょっと数奇屋ワビスケに似た椿、宝専寺 （ほうせんじ）。
咲き進むと花びらがかなり開くのがワビスケとは違うようです。
(東京都調布市 神代植物公園 090211)
伊東市新井の浄土真宗本願寺派・磯辺山宝専寺というお寺に原木があり、
伊東市ホームページ によると、周辺にあったヤブ椿が自然交配してできた
品種で、40年前（1969？） に発見され新種として認定されました。
同寺には磯辺乙女という品種の原木の巨樹もあるそうです。
伊東というと、与謝野鉄幹・晶子夫妻が昭和５年以降毎年訪れたそうです。
昭和５年２月には夫妻が宝専寺を訪れて歌会が催され、その時詠まれた、
伊東氏占めて三浦に対したる 半嶋の春 梅椿咲く 与謝野晶子
この歌の歌碑が同寺にあるそうです。
また伊東を愛でて詠った
伊豆の海青く温泉靄しろし 柑子実り椿花咲く 与謝野晶子
これは伊東市の名物を詠み込んでいて、市の自慢のようですね。
伊東には1000種という品種数と鑑賞時期の長さで日本一といわれる
小室山つばき園 があり、一度訪れてみたい公園です。
珍しいオレンジ色の大輪のバラ「ウィンナー・チャーム」。なぜウィーンの魅力という名前がついているのかは不明だが、半剣弁高芯咲きの大輪が空に向けてそびえたつのは偉観である。
(2019-10 川崎市 生田緑地バラ苑)
品種名 ウインナーチャーム（ウィンナー シャルメ）
Wiener Charme
作出 1963年 ドイツ Kordes
系統 HT ハイブリッドティ
交配 Chantre × Golden Sun
花色 オレンジ
花形 半剣弁高芯咲き
花径 大輪
芳香 中香 ★★★☆☆
開花 四季咲き ★★★★☆
樹高 1.5ｍ