野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

雄蕊の葯の淡紫色が可憐なセツブンソウ

2020年02月07日 11時20分19秒 | 

節分の頃に咲くセツブンソウ(節分草)。撮影は節分の翌日だった。雄蕊の葯の淡紫色がとても映える。どこかいじらしい可憐な花で、準絶滅危惧種ではあるが、生き延びてほしい。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

セツブンソウ

分類(APG IV)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
目 : キンポウゲ目 Ranunculales
科 : キンポウゲ科 Ranunculaceae
属 : セツブンソウ属 Eranthis
種 : セツブンソウ E. pinnatifida
学名
Eranthis pinnatifida Maxim.
シノニム
Shibateranthis keiskei (Franch. et Sav.) Nakai
Shibateranthis pinnatifida (Maxim.) Satake et Okuyama[3]
Eranthis keiskei Franch. et Sav. 
和名
セツブンソウ(節分草)
セツブンソウ(節分草、学名:Eranthis pinnatifida)は、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。


特徴
地下に球状で径0.8-1.5cmの暗褐色をした塊茎があり、下からひげ根を出す。茎は高さ10-30cmになり、その上方に2個の茎葉が無柄で輪生する。茎葉は長さ2-2.5cm、幅3-5.5cmになり、深く羽状に切れ込み、裂片は広線形となる。根出葉は単生し、葉柄は長さ7-15cm、五角状円形で長さ幅ともに1-5cmになり、3全裂し、さらに羽状に欠刻する。

花期は2-4月。花は茎先に単生し、白色で径2-2.5cmになる。花柄は茎葉から出て長さ0.5-1cmになり、細かい絨毛がある。花弁に見えるのは花弁状の萼片で、ふつう5個あり、広楕円形で長さ1-1.5cm、幅1.5-0.8cmで先端はとがる。花弁は5-10個あり、先端は2裂し、黄色から橙黄色の蜜腺になる。雄蕊は多数あり葯は淡紫色になる。雌蕊は2-5個。果実は袋果となり、種子は径2mmになり、褐色で表面はなめらかである。

分布と生育環境
日本固有種。本州(関東地方以西)の特産で、石灰岩地を好む傾向があり、まばらな温帯夏緑林の林内や山すその半影地などに生育する。

名前の由来
和名セツブンソウは「節分草」の意で、早春に芽を出し節分の頃に花を咲かせることからこの名があるが、屋外での開花は節分より遅い。

種小名 pinnatifida は、「羽状中裂の」の意味。

種の保全状況評価
準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)

Status jenv NT.svg
2007年8月レッドリストから。以前の環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)

種の保護等
可憐な花は人気が高く、現在は、乱獲や自生地の環境破壊によって希少植物になっている。セツブンソウの自生地として有名な場所は、埼玉県小鹿野町、栃木県栃木市(星野の里)、広島県庄原市(総領地域)などがある。

 


紫の穏やかな花をつけるラン「デンドロビウム・キンギアナム」(蘭シリーズ09)

2020年02月07日 10時49分56秒 | 

紫の穏やかな花をつけるラン「デンドロビウム・キンギアナム」。ノビル系ではく、オーストラリア原産の原種をベースに作られた蘭らしい。

(2020-01 東京都 神代植物公園) 

 

デンドロビウム・キンギアナム

オーストラリア原産の原種デンドロビウム・キンギアナム(Dendrobium kingianum)をもとに交雑育種されてきた交配種群をキンギアナム系と呼びます。株の形態が多くのデンドロビウムと異なり、根元が太く上部が細くなる、やや堅いバルブの上部に葉をつけます。上部の葉の間にある節から花茎を伸ばし、たくさんの小輪花を穂状に咲かせます。ノビル系などのほかのデンドロビウムとの交雑はほとんどなく、独特の形態をもったデンドロビウムです。花色は赤紫からピンク系、白がほとんどでしたが、最近では黄色い花をもつ交配種もできてきました。香りも比較的強いものが多く、よい香りのものからやや強すぎるものまであります。
強い日光を好み、日当たりが悪いと花をつけなくなります。一度咲いたバルブにも翌年以降花芽をつけることがあるので、古いバルブも取り除かないほうがよいでしょう。


基本データ

園芸分類 ラン
形態 多年草 原産地 オーストラリア
草丈/樹高 15~50cm 開花期 2月~5月(3月~4月がピーク)
花色 白,ピンク,黄,赤,紫 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,香りがある,開花期が長い,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい


肉質の厚い赤の花弁が特徴的なバラ「アメリカーナ」(薔薇シリーズ95)

2020年02月07日 07時14分45秒 | 

肉質の厚い赤の花弁が特徴的なバラ「アメリカーナ」。剣弁高芯咲きの大きな花がゆったりと咲く。香りもダマスク系の強い甘い香りがするらしい。1961年作出の歴史のあるバラだ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

バラ「アメリカーナ」

作出国:アメリカ
作出年:1961年
作出者:Eugene S. “Gene” Boerner (Jackson & Perkins Co. が発表)
系統:[HT] ハイブリッドティー
交配親:Poinsettia × New Yorker の実生
開花期:5月中旬~11月中旬
咲き方:四季咲き
花形:剣弁高芯咲き
花径:大輪(12cm・花弁数17~30枚)
香り:強香(ダマスク香)
樹形:横張り性
樹高:130cm