<4日目;,ワスカラン遠望>
アンデス・ブランカ山脈紀行;旅を終えて無事帰国(2)
(アルパインツアー)
2016年9月6日(火)~16日(金)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b626d88a4bf218a0c6368dd354667002
帰国後2日目;2016年9月18日(日) 曇一時雨
<後始末に追われる>
■まずはメールの整理
留守中に着信していたPCメールは数百通.
昨日も,PCメールをザッと見たが,ジャンクメールが多いのにウンザリ,そのまま放置した.
今日は,しょうがないので,何とかメールの整理をしようと思う.
この所,私を悩ませているのは外国から送られてくる怪しげな英文だけのメールである.どれもこれも「インボイスがスベッタコロンダ…」と英語で書いてある.
これらのメールは全部「迷惑メール」に登録するが,まさにいたちごっこである.根本的な解決策はメールアドレスの@マーク前の桁数を増やすしかないが,今利用中のプロバイダーは6桁が上限で,これ以上増やすことができない.また,現在使用中のアドレスを他のプロバイダーのアドレスに変更することも検討中だが,いずれにしても影響は甚大である.
沢山のメールの中に,某大学の先生からのメールを発見する.私が客員研究員として採用されている大学である.その先生から,私を某学会の会員なるように申請したとの事後承諾である.もちろん大変名誉なことで有り難いが,自分のロートル振りを勘案すると”果たして付いて行けるかな”という心配が先立つ.
さらに,他のメールを整理していると,当該学会の担当理事から学会への参加が受理されたという連絡メールがある.この理事の先生は,私が現役時代の知り合いでもある方である.
途端に,今,書きかけで中断中の論文のことが気になり始める.
”早く論文の執筆を再開しなければ…”
私は焦り始める.
その他にも,二つのハイキンググループからの山行計画のお誘いメールが着信している.もちろん,どちらも参加したいなと思っている.
■五十三次洛遊会定例会の準備
来る9月23日(金)は五十三次洛遊会定例会開催日である.案内役は不肖私めである.すでに集合日時場所は会員の皆様に連絡済みだが,詳細は未定である.もう,開催日が差し迫っているので,9月19日月曜日中には,詳細計画を纏めて,会員に連絡しなければならない.
”はて,どうしよう…!”
ここで,とんでもないことに気が付く.
実は携帯電話の充電器が見当たらない.どこかにあるはずだが…
”困ったな…これでは発信できない”
今日一日探し回って,出てこないようだったら,充電器を購入しなければ…どうもマイッタナ!
<写真の整理>
■映像の総数は1029枚
今回の旅で,デジカメで撮影した写真の枚数は全体で1029枚.1日平均93.5枚の写真を撮ったことになる.
今回の旅行では,コンパクトデジカメ2台,防水デジカメ1台を持参した.いずれも電源は乾電池仕様のもの.結局は雨の日がなかったので,キャノンPowerShot A590だけを使用した.
このカメラにはレンジファインダー付いているので,とても使いやすいなと思っている.登山では常時UVフィルターメガネを使用していることが多い.UVフィルター越では液晶画面は全くといって良いほど見えないし,ましてや直射日光が強いところでは液晶画面は全く役に立たない.ところが最近売場からレンジファインダ付きのコンパクトカメラはほとんど姿を消してしまったのが残念である.
ところで,この度の旅行では,JST,マイアミ,リマの3ヶ所のタイムゾーンに合わせて,カメラの日付時間を変更した.この何気ない変更が実は結果的に大変面倒なことになる.
実は,日付が変わるごとに自動的に別ファイルに画像を記録するようにセットしてあったが,途中で日時を変更したために,1029枚の写真が全部一つのファイルに収納されてしまった.
こうなると,一体,それぞれの月日に対応する画面が何処までかを知るには,映像1枚ごとのプロパティを確かめなければならない.これが途轍もなく大仕事になってしまい,数時間掛けて四苦八苦する.
昼食時と午後のちょっとしたお散歩の時間だけ作業を中断したが,結局,画像を整理し終わったのは夕食直前になってしまった.
■インデックスプリント
整理をし終えたものの,このままでは如何にも扱いにくいので,A4の用紙1ページ当たり3枚/列×5列=15枚/ページずつ両面印刷で日付順にプリントアウトする.
印刷枚数は,全部で64ページに及ぶ.もちろん,これらの生映像には不要なものも沢山混じっている.それに生映像をそのままで使えるのはごく僅かしかない.大半はPCを使って開店させ,トリミングし,コントラストと色調の調整をしないと使い物にならない.これがまた大変な作業になる.
”今日はヤメタ…!”
<64ページにわたる大量のインデックスプリント>
<地図資料類の整理>
■各種の入手地図
ツアー中に購入した地図,アルパインツアー社から予め送られてきた地図,現地で入手した地図,前回ピスコ山に登ったときに入手した地図など沢山の地図が手許にある.
これらの地図類を,少々時間を掛けて整理したり解読して,トレッキングの全体像を頭の中にたたき込みたいと思っている.
<現地で購入した地図>
<アルパインツアー社から送られてきた地図;数枚>
<現地で入手した地図;多数>
<メモ帳の整理>
■メモ帳の我流象形文字
私は旅行の際にはA5無地のノートを2~3冊持参することにしている.
このノートに,1.5mmφの太いボールペンで,旅行中の出来事を何でもかんでも書き込むようにしている.字で書くのがもどかしいときは即席象形文字で書き込む.
この我流即席象形文字を見た人は,必ずといって良いほど,
「…スケッチがお上手ですね…」
と私を誉める.
実は,この褒め言葉に私は憤慨している.
”こんな拙い象形文字をスケッチ画だ思わないで頂きたい…これは”断固!”スケッチではありません!!”
私は意地になって否定するが,大抵は通じない,
「でも,お上手ですよ…」
と返ってくる.これがますます私を憤慨させる.
「これは,例えば”丸い”と文字で書くのが遅くて煩わしいときに”○”って書くようなものですよ…わずか数秒でスケッチなんかできないですよ…!!!」
私は我流象形文字をスケッチだと勘違いされるのが一番腹が立つ.
”せめて,5分時間があれば,スケッチらしいものが画けるのに…わずか数秒で書きなぐったものが私のスケッチ画だと勘違いしないで欲しい!!!”
でも,この私のイライラは,まず,大向こうには通じない.
実際,我流象形文字を,私のスケッチ画だと勘違いされるほど,私の自尊心が傷つけられることはない.
要するに私のノートなど,覗かないでくれ~ぃ…
”でも,まあ,いいか…そんなに向きにならなくても…これも,ひょっとしたらオレの特技かもしれないんだから…”
<私のメモ帳;これらは我流象形文字であって断じてスケッチではない>
[参考資料]
下のボールペン画のようなものをスケッチという.我流象形文字との違いをとくとご覧頂きたい.
私が,
「スケッチを画くんですね」
といわれたいのは,少々時間を掛けて,スケッチを描くつもりで画いたものだけ.上に示した線の
ようなものは,正に我流象形文字であって,断じて私のスケッチ画だとは言って欲しくない.
我流象形文字とスケッチ画の違い,お分かりでしょうか?
←クリック拡大
■メモ帳を合本する
今回の旅行では,記事がA5ノート2冊になった.この2冊と旅行社から頂いている「旅のしおり」を1冊に合本する.それにインデックスをつけて,メモ帳の整理は完了する.
このメモ帳に,航空券のチケット,外貨購入レート,領収書などを,どんどんのり付けする.
これで,旅行中の出来事は,ほぼ完全に思い出すことができる.
<2冊のノートを合本してインデックスをつける>
<郵送のメール>
■高校同窓会
留守中に私宛に届いた郵便の束を,夕方になってから,チェックする.PRまかいの郵便物に混じって.高校同窓会の開催案内と,私が所属する某美術協会からの連絡メールがある.
高校同窓会には是非出席したい.スケジュールが合うか恐る恐る中身を見ると,運良くバッティングするイベントはない.早速,返信用ハガキに近況と出席の返事を書く.
”明日,忘れずに投函しないと…忘れるな!”
最近,郵便を投函するのを忘れる事が多くて…困ったものだ.
■某美術協会
私が所属する某美術協会からの封書が送られていた.
中には,開催案内のハガキと,初日の会場飾り付け作業を担当するようにとの依頼文が入っている.さらに×月××日などの会場当番依頼である.
会員である以上,可能な限り会場当番なども引き受けなければならないが,なかなか日程が取れずにいるのが実に辛い.
展覧会出展の絵の搬入日は,10月3日(月).その2日前には搬入業者に絵の搬入をお願いしなければならない.…ということは9月30日までに絵を完成しなければならない.
私はF40号とF20号の絵2枚を出展する予定である.すでに90~95パーセント完成しているとはいえ,もう少し手を加えたいなと思っている.急がなければ…
ああ…,それに親類縁者にも開催案内の義理のハガキを送らなければ,後で叱られるぞ.どうせ見に来るはずもないが…
<奇妙な生き物騒動>
■突然の悲鳴
夕食後,2階の作業場兼アトリエ兼寝室兼研究室の自室に籠もる.
”さて,何から片付けるかな…論文も気になるけど,まずは旅行中に使った地図や資料の整理でもしようか…”
そう思っているときに,1階から,
「…キャ~っ!」
という悲鳴か聞こえる.
”ダ,ダ,ダ,ダ…”
と足音を響かせながら,家内が2階に上がってくる.
平素,”腰が痛い,足が痛い…”と愚痴っているにしては高速で階段を駆け上がっている.
「ム,ムシ…へんなものが居る…!」
私は何事かと思いながら,1階のトイレ近くへ行ってみる.
ちなみに私は信州の田舎育ちなので,ムシなど平気である.
■小さなトカゲのようなもの
見渡したところ,どこにも何もいない.
「どこに居るの?」
「そ,そこ…その陰の所…」
しどろもどろの指示に従って,物陰を探すが何もいない.
「何も居ないよ…」
「そんなことないわ,先ほど,ドアーの隙間から中に入ったから,どこかにきっと居るはず…」
と私の後ろで屁っ放り腰.
トイレの脇に置いてあるロールペーパーをどかすと,長さ5センチメートルほどの小さなトカゲが1匹居る.
私の後ろで,
「ギャァ~…」
こんなトカゲより,二桁も三桁も大きい私にエラソーなことをいうのに,こんな小さなトカゲに怯えるなんて…私は可笑しさが込み上げてくる.
「…なんだ.トカゲじゃないか…」
私は,そのまま逃がしてやりたいなと思う…が,私の後ろがパニックでうるさい.
私は素手でトカゲを捕まえて外へ逃そうとする.
すると,
「素手では駄目…!」
と私にちり紙を2~3枚渡す,
ちり紙を介して捕まえようとすると,敵も然る者,チョロチョロと逃げ回る.なかなか捉まらない.
「…早く! 何とかしてぇ~…」
私はトカゲを失神させようとして,トカゲをスリッパで軽く叩く.そして,動きが止まったところで,ちり紙を介して拾い上げる.
「…ほら,こんな可愛い顔をしているよ…」
「やだ,やだ,早くゴミ袋に捨てて…」
殺してしまうのは忍びないので,ちり紙に包んだまま,トカゲをゴミ袋に捨てる.ゴミの間には十分隙間があるので,多分生き延びるだろう.そしてまたどこかで袋から外へ出ることができるだろう.
それにしても,このトカゲ.どうも日本では平素お目に掛かったことのない姿,形をしていた.
ひょっとしたら,このトカゲ,私がペルーから帰国するときに,現地かあるいはトランシットしたダラスで,私の荷物に紛れ込んだのかもしれない.
それにしても,こんな小さなトカゲが怖いとは…恐れ入ったな.
<まだまだ連載の準備ができない>
■全く焦れったいなあ…
こうして,トカゲまで出てくるどうしようもない今日一日が瞬く間に終わった.
各種資料の準備が完了しなければ,ツアーの連載記事もスタートできない,
”また,今日一日が終わってしまったか…”
私は,殆ど作業が進まない自分の非効率さが頭にきているが,私の頭の中の腐った信州味噌は,加齢のせいで並行処理やシンビオント処理がますます思うように進められなくなっている.
”こんな状態で,学会に復帰してどうするんだ…! 馬鹿者!”
私は自分の不甲斐なさに焦れったい思いをしながら,今日の作業を終えようとしている.
■さて明日は…
明日,真っ先にしなければならないのは,大船駅前のY電機かauの店に行って,携帯電話の充電器を購入すること.
そして五十三次洛遊会の散策コースの詳細を設定して,全員に連絡すること.
それが済まなければ,ブランカ山脈トレッキング紀行の記事作成には入れない.
平素,”頑張らない!”が私のモットーだが,ここのところは少々気を入れてやらないと,すべてが虻蜂取らずになりそうである.
(ツアー第1日目の記事に続く)
つづき(ツアー第1日目)の記事
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/62745d4c6021125f039d50b752e280dd
「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534
[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea
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