<水温む>
日溜まりの鎌倉中央公園
2008年2月29日(金)
昨日(28日),塔ノ岳に登ったばかりなので,今日は終日家でおとなしくしているつもりだった。ところが,朝から陽春を思わせるポカポカ天気である。明るい青空を見ると,とても家の中でジッとしている訳にはいかなくなる。
明るい陽気に誘われて,私は軽く天園ハイキングコースを一回りしようと思い立った。
水をペットボトルに詰めて,ナップザックに入れ,10時30分頃,家を出る。
これから,まず鎌倉中央公園を一回りして,北鎌倉に出る。そこから天園をぐるりと廻って,午後2時頃,家に帰るつもりである。
正面の出入り口から,中央公園に入る。暖かい陽気に誘われて,近所の方々が沢山公園に来ている。双子池の脇を通り抜けて,一旦,山崎口から公園の外に出る。そして,獅子岩の近くの湿地帯を覗き込む。水辺には,もう,芹が芽を出している。
<芹が顔を出している>
ボンヤリと地面を眺めていると,年輩の男性が,背後からいきなり声を掛けてくる。
「春とはいえ,まだ,まだ新芽が出ていないですね・・」
私はまごつきながら,
「そうですね・・・まだ寒いですね」
と気のない返事をする。
「もっとも,芽が出ても,私には植物のことは全く分からないので,何の芽か見当が付きませんよ・・」
「私も同じですよ・・・」
イベント広場の方へ行ってみる。
広場の片隅で,小さな花が沢山咲いている。花オンチの私には,花の名前は分からないが,この花の可憐さに感激して,何枚も写真を撮る。
イベント広場から市民農園の方に足を向ける。傍らの小川を覗き込む。春の日差しを反射させながら,温んだ水がチョロチョロと流れている。
<春の田圃>
広場の土手にも,新芽が出始めている。土手を少し登る。田圃が良く見下ろせる場所に腰を下ろす。暖かい日差しを浴びている内に,何となくトロトロと眠くなる。
<春の小川>
気持が良い。
私は目を瞑って,暫くの間,ウトウトと過ごす。その内に,だんだんと,天園まで行くのが面倒になる。
この所,せっせと塔ノ岳詣ではしているが,地元,天園の峠の茶屋は,暫く訪れていない。きっと今頃は,
「flower-hillは,くたばったかな・・・」
と悪い噂が飛んでいるかもしれない。
<あずま屋近くの梅>
今来た道を引き返す。
公園内の広場で,可愛い赤ん坊をつれた親子がいる。赤ん坊があまりに可愛いので,通りすがりの人達が,たまらず声を掛けていく。私も,暫くの間,可愛いしぐさをする赤ん坊を眺め続ける。堪らず,母親に,
「済みません・・・赤ちゃんの写真を撮らせてください」
とお願いする。勿論,快諾して頂く。
やっぱり,春は良いな~ぁ・・・
<可愛い赤ん坊>
※通りすがりの白髪の女性が,余りの可愛いさに思わず赤ちゃんをあやす。
(おわり)
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