中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アイルランド紀行(2)アムステルダムへ

2007年05月22日 04時44分49秒 | アイルランド;ダブリン・キラーニー

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            アイルランド紀行(2)
             アムステルダムへ
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第1日目:2002年6月14日(金)

<成田を出発>

■成田空港へ

 いよいよ今日は,家内を伴って,息子夫婦の住むオランダのアムステルダムへ向かう日である。早朝4時に起床する。ソソクサと身支度をして,4時55分にタクシーに乗車して大船駅に向かう。1人度の時はほとんど使ったことのないグリーン券を奮発して,大船5時24分発エアーポート成田に乗車する。2階建のグリーン車下段の座席に座る。見晴らしは少々悪いものの,下段の方が,揺れが少ないから,長い間乗車していても疲労が少ない。
 四街道を過ぎる辺りから,車窓の風景は緑あふれる田園になる。大船を出発するときの車内はガラガラだったが,成田駅から沢山の通勤客が乗り込んでくる。そして,7時36分に成田空港第2ビルに到着する。
 8時丁度にE32番窓口で航空券を受け取る。その後,旅行中に使う電源プラグを購入する。その足で,当座の費用として,円をユーロに換えるために銀行の窓口に並ぶが,沢山の人が並んでいて手間取る。交換レートは,1ユーロが125円であった(注:2007年に比較して円高だった)。

■ノースウエスト機に搭乗
 9時20分,出国手続を済ませて,46番ゲートに向かう。随分と長い廊下を歩く。
 10時00分,ノースウエストKL0862便に搭乗する。座席にテレビがついていない。第一印象では,随分とボロッチい飛行機だなと感じる。飛行機の搭乗口で紅毛のスチュワーデスが英語と日本語で座席の案内をしている。

                 <機内のスクリーン>
                 ※粗末なテレビだけ

 私達が搭乗した飛行機は,定刻10時25分に駐機場から動き出す。
 「・・・この飛行機はアムステルダム直行便です。目的地までの飛行時間は11時間07分の予定です・・・」
というアナウンスが流れる。飛行機は滑走路に向けて,ゆるゆると動いている。滑走路からは飛行機が次々に飛び立っていくのが見える。滑走路の手前には,沢山の飛行機が順番待ちをしている。JAL,CAL,JAL,JAS・・・と続いている。10時46分,私達が乗った飛行機は,やっと滑走路の端まで到着する。「シートベルトを締めてください」というアナウンスがある。そして,いよいよ滑走路に入る。私達の飛行機の後には,JAL,コンチネンタル航空の飛行機が続いている。

■いよいよ離陸
 10時50分,私達の飛行機が滑走を開始する。11時51分にテークオフ。そして,たちまちの内に高度を上げていく。窓からは緑に燃える大地が見渡せる。綺麗だなと思った瞬間に,飛行機は厚い雲の中に突入する。11時10分にベルト着用のサインが消えて,オシボリが配られ始める。
 11時42に飲み物のサービスが始まる。スチュワーデスが,
 「何かお飲物はいかがですか?(Would you like something ?)」
と尋ねる。アルコール下戸の私だが,喉が渇いていたので,何となくハイネッケンビールを所望する。ビールの缶にはBrewed in Hollandと印刷してある。これを見て,気分はもうオランダである。一緒に貰ったピーナッツは少々塩辛い。
 機内は空いている。家内はスクリーン前の空席に移動して3人分の座席を独り占めしている。私も両隣の座席を含めて3人分の席を独り占めにする。イヤホーンを取りだして,テープを聴き始めるが,日本語のチャンネルはない。グルグルとチャンネルを廻している内にビバルディの「四季」が聞こえてくる。3人分の席を独り占めにして,ビールを舐めながら,ビバルディを聞くのも気分がよい。

■最初の機内食
 12時08分に昼食のサービスが始まる。定番の「ビーフかチキンか」というスチュワーデスの質問に,反射的に「ビーフ」と答える。
 スライスしたビーフが4枚。それに黒パン,煮豆,がんもどきの天ぷら,スポンジケーキ,チーズなどがトレー一杯に並んでいる。結構美味しい。飲み物が配られる。コーラを所望すると,コーラ1ボトルを置いていく。そんなに沢山飲めないので,栓を抜かずに,そのままホールドする。

                   <機内食(昼食)>

■順調なフライト
 天井から吊り下げられたスクリーンに,やっと飛行状況が写し出される。日本語の表示もある。英語,オランダ語,日本語の順に表示が変わる。12時30分,飛行機は日本海を渡ってウラジオストク上空を飛行中である。
  飛行速度     901km/h
  高度     10,700m
 スクリーンが世界地図に変わる。アムステルダムは,はるか彼方である。これを見て「うわ~・・・遠いな」とため息が出る。
 14時42分,機長が挨拶をする。日本語のようだが殆ど聞き取れない。最後の「アリガトウゴザイマス」だけが分かった。
 滝角が良くて格好が良いスチュワードが両手にボトルを持ってお茶のサービスに廻ってくる。私の顔を覗き込むようにして,
 “Japanese tea ?”
と聞く。勿論,お茶を所望する。
 12時52分,壁に懸けられたスクリーンに「現地時間5時52分」という表示が出る。私もこの表示に合わせて,自分の時計をオランダ時間に合わせる。従って,これからの時間はオランダ時間で表示することにする。
 5時57分(JSTで12時57分),やっと昼食の後片づけが始まる。飛行機はシベリアの真上を飛んでいるようである。人跡が全く見えない大地がどこまでも広がっている。大蛇のように蛇行する大きな川が見えている。

         <綺麗な雲間から地表が透けて見えている>

 6時07分,トイレに立つ。食事の後なのでトイレが混み始めている。たちまちの内に私の後に数人のキューができる。6時12分,スクリーンに「Estimated Arrival Time 14:14」という表示が現れる。オランダは実に遠い。まだ,まだ,8時間45分も飛行機に乗り続けないとオランダには着かない。
                                (つづく)



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