中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アイルランド紀行(14)コーク市内見学

2007年07月03日 08時09分46秒 | アイルランド;ダブリン・キラーニー
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           アイルランド紀行(14)
            コーク市内見学
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第6日目:2002年6月19日(水)(つづき)


              
<コーク市内散策ルート>

<バター博物館と聖アン寺院見学>

■バター博物館
 学会のことは,このブログには馴染まないので,この辺りでやめにしよう(なお,InSITEについては,何れ近日中に公開のflower-hill本名のホームページに収録しようと思っている)。
 学会が終わった夕方,私達はコーク大学の周辺を散策することに意見が一致する。
 一旦,ホワイトキャッスルに戻り,パソコンなどの荷物を置いてから,皆で連れたって市内に繰り出す。まずは,昨日散策したときの道順に沿って,メンシー病院の前を通り抜けて,北メイン通り(Nth Main St.)を北に進む。辺りは次第に賑やかな商店街になる。もう私のプレゼンテーションは終わったので,今更手に入れても遅いのだが,アイルランド仕様の電源コンセントを是非入手したい。何軒かの店を探して,やっと買い求める。これでデジカメの電池を充電することができる。
 リー川(River Ree)に架かるグリフィス橋(Griffith Br.)を渡って,バター博物館(Butter Museum)に入る。閉館間際の博物館入口で入場券を購入する。中年女性の係員が,
 「全部,ユックリ見て,40分ほどかかりますよ・・・」
と言いながら,コースに沿って丁寧かつ急いで説明してくれる。どうやら昔のコークは,バター貿易で大変有名だったようである。ここではバターを中心とした貿易の歴史が要領よく展示されている。

    <バター博物館の看板>              <バター博物館の外観>
             ※博物館の前に立つ男性は,英語が堪能なHさん

■聖アン寺院
 続いて,私達は,バター博物館の直ぐ隣にある聖アン寺院(St. Ann’s Church)を急いで訪れる。バター博物館の入場券があれば,聖アン寺院にも入れる。寺院の中に入る。狭い1階(グランドフロアー)に受付がある。受付の先に,荘厳な雰囲気で広い教会に入れる。
          
                   <聖アン寺院の鐘楼>

 受付の前に狭い急な階段がある。鐘楼に通じる階段である。この階段を登りつめると,大きな鐘が吊してある。側に「耳に注意」という注意書きがある。多分,この鐘の音が劈くような大きな音を出して鳴るのだろう。鐘の上に登ると,暗闇の中に機械室があるのが分かる。どんなメカニズムになっているのか良く分からないが,ごつい機械が並んでいる。この機械室から大きな振り子がぶら下がっている。振り子はユックリと左右に振れて,静かに時を刻んでいる。
 
        <聖アンの鐘>                <聖アンの機械室>

 鐘楼の上に出る。資料によると,この鐘楼の高さは37メートルらしい。鐘楼の頂から見渡すと,素晴らしい風景が四方に広がっている。実に素晴らしい眺めである。眼下にフランシビアン寺院(Francibian Church)の塔が一段と目立って見えている。この場所が,昔,バター工場があったことが分かる。

             <聖アン寺院鐘楼からの眺望>
           ※見開きにしたノートにスケッチしたので,
                 どうしても真ん中に折れ線が入ってしま
                                 い残念。


<ダウンタウン逍遥> 

■オペラハウス

 聖アン寺院の丘を下って,リー川に架かるクリスティリング橋(Christy Ring Br.)を渡ると,広場に出る。広場の西側にはガラス張のコークオペラハウス(Cork Opera House)が建っている。私見だが,この近代的な建物は,落ち着いた雰囲気のコークの街には,何となくそぐわない感じがする。

             <オペラハウス>

■レンタカーAVIS
 オペラハウスと狭い道を挟んでレンタカー会社AVISの社屋がある。
 私達は,折角,アイルランドに来たのだから,休日を利用して,レンタカーで観光旅行をすることにしている。英語が達者なHさんと,平素は静かな紳士だが,海外では大変勇気のあるNさんのお二人が,AVISで車の交渉を始める。その交渉の間,私は手持ちぶさたである。
 私はトイレに行きたくなる。そこで,絶えず人が出入りしている隣の大きなビルに入ってトイレを探してみることにする。AVISで交渉中のお二人に,数分の間,隣のビルに行っていると断ってから,AVIS事務所を出る。

■クロフォード市立美術館
 早速,斜向かいの大きな建物に入ってみる。トイレは2階にあるようだ。入口から狭い廊下を少し進むと,重厚な印象を受ける階段がある。私は,この階段を登って2階へ登る。しかし,2階にはどこかの会社の事務所になっているだけで,公衆トイレはなさそうである。
 「おかしいな・・・?」と訝りながら,もう一度,1階に戻って位置を確かめようと思う。そのとき,アイルランドでいう2階は,日本流に言えば3階に当たることに気が付く。つまり,1階はグランドフロアー,2階が1階である。私はさらにもう1階登る。公衆トイレは勿論あったが,2階は全フロアーが立派なギャラリーになっている。大きくて素晴らしい絵や彫刻が沢山展示されている。私は,漸く,ここが,どうやらクロフォード市立美術館(Crawford Municipal Gallery)らしいことに気が付く。無料で,こんな素晴らしい美術品が見られるとは・・・これはもう大変な驚きである。
 ゆっくりと絵画を見学したいが,時間がないので,5分ほどの間に,全くの斜めチラチラをしただけで,後ろ髪を引かれる思いのままギャラリーを出る。
 再びAVISの事務所に戻る。まだ,レンタカーの手続きが終わっていない。Nさんの奥さんがトイレに行きたいという。私は,これ幸いとばかり,奥さんを先ほどの美術館のトイレに案内する。ついでに,手続き中のお二人にも,手続きが終わったら美術館を覗くようにお願いする。
 これで,まあまあユックリと美術館を見学することができた。
 
         <クロフォード美術館>           <クロフォード美術館の案内>

■ショッピングセンターでコーヒーブレーク
 AVISでレンタカーの手続きを終えた私達は,近くのショッピングセンターを見物する。そして,センター内のコーヒーショップで小休止した後,自由行動。私は聖パトリック通りをブラブラと歩いて,ホワイトキャッスルの自室に戻る。
 こうして,InSITEで自分の出番があった大切な1日は,慌ただしく終わった。
                    (つづく)


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