<乳頭山から横浜市金沢区方面を望む>
新春の里山散策:三浦アルプス南尾根縦走
(単独山行)
2010年1月4日(月)
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本当は塔ノ岳に行くつもりだったが,何となく寝坊してしまった.
特に,早く出かける必要もないのだが,搭ノ岳に行くときは,初電に乗り遅れると,どうも気分が悪い.塔ノ岳初詣では,後日に繰り越す.
今日は.孫たちがそれぞれ帰宅した直後の初日.自宅でゆっくりと日向ぼっこもいいが,どうも体がウズウズする.
「そうだ! 折角のチャンスだから,久々に南アルプス南尾根を縦走しよう・・」
私は,早速,リュックを背負って出発.10時28分にJR田浦駅に到着.
今日は1人旅.気兼ねがない.適当に道草をしながら,のんびりと散策を楽む.
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<散策マップ>
<プロフィールマップ>
■JR田浦駅から歩き出す
10時32分に田浦駅から歩きだす.
1人旅の気ままから,今日は田浦駅北口から歩きだす.そして,途中,新明社で早速道草.参拝者は誰も居ない.立派な社殿を見物しながら,数枚の写真を撮る.
次いで踏切を渡って,田浦郵便局の脇へ.跨線橋を渡って田浦梅の里へ向かう.
<神明社>
■田浦梅の里展望台
10時50分,田浦梅の里入口に到着する.
まずは,ここから314段の石段を登る.そして,梅林に入って,さらに100段の階段を登り,尾根沿いの広場に出る.上空にはうす雲,空気が比較的澄んでいるので遠くまで眺望がきく.
広い園内には誰も居ない.
11時05分,展望台に到着する.ベンチで衣服調整をして,すぐに歩きだす.
<田浦梅の里入口付近>
<田浦梅の里>
<田浦梅の里の展望台>
■乳頭山山頂
11時15分,横浜横須賀道路の跨線橋を渡る.いよいよ山道.ところどころにまだ紅葉した葉が残っていて,目を楽しまる.
急坂を登り,11時27分に三浦アルプス東尾根の稜線に出る.
11時31分,三浦アルプス中尾根の分岐点を通過する.
かれこれ10数年前,三浦アルプスに通い始めた頃,勤務先の某先生と一緒に,南尾根と間違えて,中尾根に入り込んだ.中尾根を降り切って,森戸川に降りたにもかかわらず,まだ道を間違えたことに気がつかず,森戸川を遡って,ま藪漕ぎ.訳も分からないまま,仕方なく森戸川を下った・・・昔,昔のことを思いながら,11時32分,乳頭山山頂に到着.素晴らしい眺望を楽む.
<乳頭山山頂から横須賀を望む>
<きれいな花:名前はジャイアンに聞かなければ分からない>
■鉄塔下で昼食
11時35分,畠山分岐を通過.一瞬,久々に畠山方面に回ってみようかとも思った.でも,すぐに下山してしまう.今日のところは,このまま三浦アルプスを縦断することにする.
やがて,鉄製の登り階段が連続する場所に到着する.この階段を登り切って,11時51分,送電線鉄塔の下に到着する.ここは見晴らしの良い絶好の休憩地である.
男性2人の先客がいる.40歳代.私は,
「・・・こんにちは,私もここで昼食にさせていただきます・・」
とお2人に挨拶.少し離れた所に座る.二言,三言,雑談を交わす.
お2人は,私と入れ替わるように出発.
ここからの大楠山の眺望は素晴らしい.山頂付近に沢山のアンテナが立っている.そして,北には横浜市金沢区の市街地と東京湾が見えている.
<紛らわしい分岐:右の道を進まないといけない>
■ドングリの尾根
昼食を終えた私は,12時03分に鉄塔下を出発する.
やがて,進行方向右手に二子山(上)と二子山(下)が見え始める.この山が見え始めると,三浦アルプス南尾根も残り少ない.
葉山に近づくにつれて,急傾斜の上り下りが多くなる.やがて,背の丈の2倍ほどもある竹林の中をかき分けるような道になる.その先に,やや長い急坂に差し掛かる.この急坂で,先発のお2人に追いつく.
12時34分,森戸川への分岐を通過.
目の前に急坂が現れる.だれが取り付けたか分からないが,ロープが垂れ下がっている.この急坂を登って,12時55分,ドングリの木が並ぶ尾根に到着する.ここは,南側に視界が開けて,休憩場所としては最高のところである.
<高い竹の中を進む>
<二子山が見える>
■敢えて枝道に入る
ドングリ尾根から北側に下るザレた急坂を進む.この辺りから,左右に尾根や踏み跡があって,道路が分かりにくくなる.うっかりすると,ついつい道を間違えそうになる.
標高176メートル峰を通過し,山頂に石碑が建っている山の手前に差し掛かる.ここに分岐がある.何時も,右側の道をたどって,仙元山へ向かうが,今日は,何となく左側の枝道を進んでみたくなった.
実は,数年前,鎌倉の仙人と一緒に南尾根を横断したときに,ここで道を間違えて,100メートルほど先で,引き返したことがある.それ以来,どうも気になって仕方がない道である.
今日は1人旅,どこへ下山しようが,誰にも迷惑は掛からない.絶好のチャンス.この道を下る.地元の方にはお馴染みの道かもしれないが,私は初めて.
<ドングリ尾根>
<ドングリ尾根から大楠山を望む>
■倒木が行く手を遮る
暫くの間,尾根道が続く.道幅は仙元山へ向かう道よりも大分狭い.
葉山の地元の方が,「葉山アルプス」と呼んでいるのは,多分,この道のことだろうと思う.
尾根筋を過ぎると,やがて凹地沿いの下り道になる.ほとんど通る人がいないらしくて,落ち葉が深々と積っている.
途中,沢山の倒木が道路を塞いでいる.倒木を潜ったり,乗り越えたりしながら下り続ける.
やがて,民家の屋根が見え隠れするようになる.
「やれ,やれ,・・・やっと下山できそうだ」
と心の中で一安心する.
<倒木が折り重なって行く手を阻む>
■少々迷って住宅地へ降りる
途中で,登山道がいきなり消える.どうやら地滑りがあったらしく,高さ3~4メートルほどの崖が行く手を阻む.
この崖は,何とか降りられそうだが,その先が崩落した土砂で埋まり,深い藪になっている.これでは,降りてもその先が難儀である.
「・・・どうしようか・・?」
と,一瞬戸惑って辺りを見回す.
崩落地から少し戻ったところに踏み跡がある.この踏み跡をたどれば,無事下山できそうである.
私は,この踏み跡を辿る.途中,道路が草で覆われていて足元が良く見えないところもある.すぐに民家脇の崖の上に出る.この崖から落ちたら大変.慎重に崖の上を通って,住宅地の道路に飛び出る.
「一体,ここはどこだろう・・?」
実は,塔ノ岳へ登る装備のまま,家を飛び出したので,三浦アルプスの地図を,リュックに収めるのを忘れてしまった.
<一色登山口>
■GPSで位置確認
三浦アルプスは,私にとって,いくらなれた所とは言え,今日のように,未経験の道に入るときには,地図は必携である.この点,自分ながら山歩きは落第だなと反省する.
葉山の住宅地に出たものの,この住宅地が葉山のどのあたりに位置しているか,地図がなければ皆目見当がつかない.
ただ,私は,万一に備えて,常にGARMIN製のGPS“etrex”を常に持ち歩いている.
早速,GPSを取り出して,現在地を確認する.その結果,葉山町一色の「パークド葉山四季団地」という洒落た名前の住宅地に下山したことが分かった.
その後は,GPSを頼りに,最寄りのバス停を目指して歩く.
<GPSで大助かり>
■バス停「一色小学校」に到着
13時34分,GPSのお陰で,迷うことなくバス停「一色小学校」に到着する.
10分ほど待って,逗子行のバスに乗車する.その後,逗子駅から大船駅へ出る.さらにバスを利用して,14時50分頃,無事,帰宅する.
こうして,私の今年初めての里山登山は,無事,終わった.
あの倒木のある道,面白かったなあ~・・・
<ラップタイム>
10:32 JR田浦駅歩き出し
10:41 田浦郵便局
10:50 田浦梅林入口
11:05 展望台(11:09まで衣服調整)
11:15 横横道路跨線橋
11:27 東尾根
11:31 中尾根分岐
11:32 乳頭山
11:35 畠山分岐
11:51 鉄塔下(12:03まで昼食)
12:34 分岐
12:55 ドングリ尾根
13:16 葉山登山口
13:34 バス停一色小学校
[山行記録]
■水平歩行距離 7.5km
■累積登攀高度 524m
■累積下降高度 507m
■所要時間(休憩時間込み)
田浦 発 10:32
一色小学校 着 13:34
(所要時間) 3時間02分(3.03h)
水平歩行速度 7.5km/3.03h=2.48km/h
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/57de9dd976c40981279c98b9288f0122
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ddc65791eac957bffef9bb8480fe76d4
実ですが、マユミです。十王岩にも有りますよ。
本年もフラワーヒルさんのブログの隠れファンの一人としてたのしまさせていただきます。本年も宜しくお願いいたします。
ベルさんと,一色コースをお歩きになっているとは知りませんでした.
マユミ,何回も教えて貰ったような気がしますが,草花はサッパリ頭に入りません.
今回は少々歩き足りなかったので,近々,六代御前→古墳→阿部倉山→二子山→北,東,南尾根→三ヶ岡山をぐるり廻ってみようと思っています.
これからもよろしくお願いします.