<海の公園;砂の造形>
初秋の橫浜;金沢文庫・称名寺・海の公園・野島公園周遊
(五十三次洛遊会定例会)
2016年9月23日(金) 曇一時雨
<ルート地図>
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<金沢文庫駅集合>
■今日も天気は良くなさそうだ
久々の五十三次洛遊会定例会開催日である.
ところが,この所,ずっと雨の日が続いているので,開催日数日前から天気予報が気になっていた.できれは雨の中を歩くのは御免被りたいところだが,こう何日も雨の日ばかり続いていると,雨だから散策中止といっていたら,運動不足になること必須である.
実は,開催日直前の昨日(9月22日),今日の定例会を雨天中止にしようかと迷いに迷った.でも,今回歩く予定のコースはほとんど舗装道路だし,雨が降ったとしても傘を差して歩けば別に問題はないだろう.それより何より.とにかく歩かなければブロイラーになるぞという強迫観念もあって,雨天決行と決める.
集合は京浜急行金沢文庫駅10時00分ということにしている.
雨が予想されているときの開催である.事前の参加申込みは8人だが,実際に果たして何人が参加するだろうか.
”まあ参加者は何人でもいい…お一人でも参加者が居られたら,予定通り歩こう”
と心に決めながら,集合時間30分前に,金沢文庫駅に到着する.
私は駅構内の某喫茶店に入って,コーヒーを所望する.そして,コーヒーを飲みながら,さきほど大船駅前のコンビニでコピーしたお手製の地図を眺めながら,どこを何時頃通るかを,参加予定者の顔を思い浮かべながらシミュレーションを繰り返す.
■今回の参加者は7人
集合時間10分前に,コーヒー店を出て,集合場所に移動する.すでに参加予定者全員が集まっている.今回の参加者は結局7人(男3人,女4人)である.
お手製の地図と資料をお渡ししてから,今日のコースのブリーフィングを行う.
「今日のコースは,称名寺,金沢文庫,海の公園,野島公園を一廻りして金沢八景でお開きにする予定です.…でも,途中で雨が降ってきたら,野島公園の展望台へ登るのを中止して,関東学院大学の学食で遅めの昼食を摂ることにします…」
10時05分,私の先導で,金沢文庫駅から歩き出す.
上空には今にも雨が降り出しそうは分厚い雲が垂れ込めている.足許はつい先ほどまで雨が降っていたらしく,ビショビショに濡れている.でも幸いなことに,今,雨は降っていない.
<金沢文庫>
■近道のつもりが…
駅前の国道16号線を横切って,住宅地の中の狭い道路を辿って,金沢文庫へ向かう.緩やかな登り坂が続く.
私はたまたま脇にいた参加者のお一人と,白内障の手術,足底板,胆石のことなど,
「…外目には私は健康そうに見えるかもしれないけど,次から次へといろいろな病気をしているんです…」
などと,問われるままに,碌でもない話に夢中になる.
暫く歩き続けると,後ろの方から,
「…金沢文庫近道の看板がありますよ…」
と注意を受ける.
”あれ,変だな…”
と思ったが,なるほど「金沢文庫近道」という案内板がある.
”まあ,いいか…こんなところから金沢文庫に行ったことはないが,入って見るか…”
ということで左折して住宅地内の路地に入る.
たちまちの内に迷路に入ったような気分になる.
金沢文庫の建物の裏側のような所を通って,10時28分,金沢文庫に到着する.
<金沢文庫は休業日>
■出し物は「神仏の姿」
建物の正面に廻ってから,今日が休館日であることを始めて知る.
正面玄関に備え付けられている案内板には,今日(9月23日)が休館日であることが明記されている.
「今日が休館日だとは知りませんでした,残念.どうもスミマセン…」
案内を引き受けた私は,参加者に陳謝する.
でも,休肝日ならジタバタしても仕方がない.
金沢文庫の見学の所要時間を30分程度と見込んでいた時間がゼロになるので,進捗に余裕ができたとプラスに考えるしかない.
<金沢文庫の出し物は神仏のすがた>
■古い隧道
金沢文庫前の隧道を潜って称名寺側に出る.
ついでに,隧道を出てからすぐ左折して,古い隧道を遠くから見学する.傍らに古い隧道の由来などを記述した案内板が建っている.この案内板の写真を撮るには撮ったが,改めて読み返す気がしないので,ここでは説明は省略する.
<古い隧道>
<称名寺>
■北条顕時・金沢貞顕の墓
古い隧道脇の草むした十数段の階段を登る.雨でジットリの濡れた階段である.
階段を登り切ると,ちょっとした平地になっている.この平地には北条顕時・金沢貞顕の墓が並んでいる.
<北条顕時の墓> <金沢貞顕の墓>
■立派な五輪塔など
鉄柵越しに墓地を覗くと,大きくて立派な五輪塔2基の他に,沢山の五輪塔や石塔が並んでいる.しかも完全な形で保存されている.
どの五輪塔がだれの墓なのかは素人の私には良く分からないが,それにしても,一見の価値があるなと感心する.
<立派な五輪塔が立ち並ぶ>
■北条実時公像
続いて,北条実時公像を拝観する.
参加者の一人が,
「賢そうな顔立ちの方ですね…」
と独り言を言っているのが聞こえる.私もそう思う.
<北条実時公像>
■称名寺参拝
続いて称名寺を参拝する.
境内の何カ所かに案内板が設置されている.私は参加者を急かせることはせずに,気の向くままに参拝,鑑賞していただくことにする.
参加者の皆さんは,彼岸花などの草木やアオサギなどの水鳥に興味を持つ.
池に架かる太鼓橋を渡って俗界に戻る.
<称名寺参拝>
■立派な山門
10時50分,立派な山門(正式な名称は忘れた)を潜って,称名寺の参道に出る.参道の両側には茶店や土産店が建ち並ぶ.
参道を出てすぐ右手に橫浜市指定有形文化財塔頭光明院表門がある.この門をデジカメに収める.
<立派な山門>
<海の公園>
■一気に開ける展望
称名寺前の道を左折,次の信号のある交差点を右折して坂道を下って,11時13分,海の公園に到着する.
目の前に八景島シーパラダイスと広々とした東京湾が広がる.なかなか良い気分である.
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■砂の造形
砂浜へ降りてみる.
砂浜の一角に砂で作った造形物が並んでいる(冒頭の写真).何かの催しで作ったらしいが詳細は分からない.残念ながら一部の作品は半ば崩れ落ちているが,なかなか見応えがある作品ばかりである.このような作品を作れる方の力量が羨ましい.
造形物を眺めながら,ノンビリ気分で砂浜を野島方面に向けて歩き続ける.
<砂の造形>
■野島遠望
今は引き潮の時間なのだろうか,広々とした砂浜が一面に広がっている.その先にこれから訪問予定の野島が見えている.
<野島遠望>
■雨が降り出す
11時20分,休憩所でトイレ休憩を取る.
休憩を取りながら,昼食は関東学院大学六浦キャンパスの食堂で摂ることにする.さらに,金沢八景から,シーサイドラインの電車に乗ってJR根岸線の新杉田駅まで一緒に乗車し,新杉田駅でお茶をすることに決める.
休憩を取っている間に雨が降り出す.
11時35分,休憩を終えて歩き出す.残念ながら小雨降りしきる中のお散歩に変わる.
<休憩所で一休み> <小雨の中を歩き出す>
<野島公園>
■シーサイドライン野島公園駅
海の公園の南端から公園の外に出る.シーサイドラインの線路沿いの道を歩きつづける.
11時51分,シーサイドライン野島公園駅に到着する.駅近くの運河を越えて,野島に入る.
雨が降っているので,当初予定の雨コースを辿って,真っ直ぐ関東学院大学八景島キャンパスに向かう積もりだったが,一部の参加者から,折角ここまで来たんだから,展望台まで登ってみたいという要望がある.
もちろん,案内役の私に異論があろう筈はない.歩くのは大いに結構である.参加者全員に異論はないので,野島公園展望台を目指すことにする.
<シーサイドライン野島公園駅> <野島公園入口付近>
■旧伊藤博文公金沢別邸
折角,野島公園まで来たのだから…という訳で,12時05分,旧伊藤博文公金沢別邸を訪れる.ここで,参加者の皆さんに別邸内部を減額して頂く.制限時間は設けずに,皆さんが見学に堪能して出てくるまで辛抱強く待つ.
結局,別邸見学の所要時間は15分ほど,12時20分に別邸の見学を終える.
<旧伊藤博文公金沢別邸>
■展望台に登る
旧伊藤博文公金沢別邸の見学を終えて,12時22分,展望台への登り口に到着する.
元気一杯のSTさんには,自分の足の速さで先に登って貰うことにする.の頃の方は,極極ユックリペースで,標高50メートル余りの展望台まで登って貰う.
12時34分,九十九折りの登り坂を登りきって野島山頂に到着する.山頂には立派な展望台がある.少々滑りやすい階段に注意しながら展望台に登る.
<展望台登口> <山頂の展望台>
■展望台からの眺望
晴れていれば展望台からの眺望が素晴らしいがあいにくの雨である.折角の眺望も雨に霞んで良く見えない.でも,それはそれとして,雨に霞む眺望も,また,乙なものである.
<展望台から八景島方面を望む>
<関東学院大学の学食>
■野島を半周して夕照橋へ
雨の中,展望台からの眺望を堪能してから,急な階段道を稲荷社付近に降りる.
稲荷社からふと左手を見ると,私には見覚えのない路地が続いている.
私は自分の好奇心から,
「…良く分からないけど,この路地行ってみますか…」
と皆さんの意向を伺う.
別に反対する方も居られないので,そのまま路地に入る.
そこまでは良かったが,私は,たちまちの内に方向感覚を失う.野島の公園入口と反対側にいることは分かるが,さて,運河に突き当たってから,右回りが良いのか,それとも左回りが良いのかが判断できない.
私は,メンバーのお一人から磁石を借用して,地図を正置してみる.これで何とか現在地が分かったものの,これからわたろうとしている夕照橋とはほどとおいところにいることが分かる.
でも,こうなったら我武者羅に歩くしかない.同行の皆様に中にはかなり歩き疲れている方も居られるがやむを得ない.とにかくユックリでも歩き続けて貰うしかない.
やっと野島を半周して,13時11分,やっと夕照橋に到着する.ここは金沢八景を代表する景勝の橋である.この橋から素晴らしい夕暮れの湾が見える筈だが,今日はあいにくの雨模様で,景勝どころの話ではない.
<夕照橋>
■残念なエテルニテ
夕照橋をわたって,13時18分,漸く関東学院大学六浦キャンパス(室の木)に到着する.瀟洒な建物の最上階にエテルニテと呼ばれる素敵なレストランがあるが,もうこの時間ではやっていない.
関東学院大学附属六浦中学・高校の敷地を通り抜けて,経済学部や理工学部のあるキャンパスに入る.
キャンパス内は大掛かりな工事が行われている.しばらくご無沙汰している間に,キャンパスの様子が激変しているのに驚く.
キャンパスの西端にある大きな学生食堂に入る.もう昼時を過ぎているのに,沢山の学生や教職員が食事を摂っている.私達も,その一角に陣取って,遅めの昼食を摂る.私はカレーライスとちくわの天ぷら.これで約500円玉1つ.やっぱり安い.
<関東学院大学>
<シーサイドラインで新杉田へ>
■シーサイドライン八景島駅へ
14時20分頃,昼食を終える.
一部の皆さんが,大学から金沢八景駅までバスに乗りたいという意見もあったが,結局は歩くことになる.
超ユックリペースで,金沢八景駅に向けて歩き続ける.途中,泥牛庵,瀬戸神社,枇杷島神社などを垣間見ながら,14時38分,シーサイドライン八景島駅に到着する.
金沢八景駅付近では,大規模な工事が進んでいて,雑然としている.
<雑然とした金沢八景駅付近> <シーサイドライン金沢八景駅>
■新杉田駅
シーサイドラインのレールはとても興味深いが,この話になると饒舌になってしまうので止めよう.とにかく工業団地内をグルグルと回って,15時19分に新杉田駅に到着する.
金沢八景駅で乗車したときは,ガラガラだった車内も,新杉田に近付くにつれて随分と混雑してくる.シーサイドラインの利用客が多いのに驚く.
<シーサイドラインのレール> <新杉田駅>
■美味しいコーヒーで懇談会
新杉田駅乗換コンコース沿いにあるコーヒー店に全員で立ち寄る.私は299円也のブレンドコーヒーを所望する.サイフォンで入れたコーヒーが不味いわけがない.
コーヒーを賞味しながら,次回の例会のこと,TKさんが企画する臨時例会こと,来年の鎌倉七福神巡りのことなどを話し合う.
<サイフォンで入れたコーヒー>
■16時過ぎにお開き
話は津気無いものの,16時過ぎに懇親会をお開きにする.
JR根岸線の電車に乗って大船駅へ.
大船駅16時45分発の路線バスに乗車する.この時間帯のバスは大混雑.しかも道路も大混雑,17時過ぎにやっと帰宅する.
夕食を済ませて,
”さて,もし雨天でなければ,久々に塔ノ岳へ行こうか…”
と思っているところに,電話がある.
展覧会の搬入業者である.
「…9月30日の午後に,絵を受け取りに行きたいと思いますが如何ですか…」
私の思惑より,2~3日早い日程である.もちろん,承諾しないわけにはいかない.
…となると,明日は,晴雨に拘わらず,塔ノ岳行は取りやめて,絵の仕上げに集中しなければならない.
嗚呼!
なんとまあ多忙なんだろう.
もっとも,全部,自分で蒔いた種,自分で勝手に忙しくしているだけだが…反省!
<ラップタイム>
10:05 金沢文庫駅歩き出し
10:28 金沢文庫
10:37 称名寺(10:50まで参拝見学)
11:13 海の公園着
11:20 休憩所(11:35まで休憩)
11:51 シーサイドライン野島公園駅
12:06 旧伊藤博文公金沢別邸(12:22まで見学)
12:34 野島公園展望台
13:11 夕照端
13:18 関東学院大学六浦キャンパス(14:20まで食事)
15:38 金沢八景駅着
[散策記録]
■水平歩行距離 8.5km
■累積登攀高度 142m
■累積下降高度 143m
■所要時間(休憩時間込み)
金沢文庫駅発 10:05
金沢八景駅着 15:38
(所要時間) 5時間33分(5.55h)
水平歩行速度 8.5km/5.55h=1.53km/h
(おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e6b53c70221354dd2726ef07f2829cdf
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/11af1872625034b7408db075559e9acc
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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