<山の上まで民家が続く>
アンデス・ブランカ山脈紀行;第2日目(1);専用車でリマを出発
(アルパインツアー)
2016年9月6日(火)~16日(金)
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第2日目;2016年9月7日(水) リマは曇
<ルート地図>
■ペルー全体図
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■2日目の移動(リマ→ワラス)
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<リマの朝>
■時差ボケ
時差に弱い私は,例によって昨夜は余り良く眠れなかった.同室の方がスヤスヤと眠っている気配を感じながら,まんじりともしない一夜が明けるのをひたすら待った.身体は大分疲れているのに眼だけはパッチリと開いてしまうのは情けなくなるほど辛い.
それでも,長い一夜が明けて,5時30分頃,起床する.寝不足で身体が重たい.洗顔をするがスッキリしないまま朝食の時間を待つ.
■朝食
5時50分,同室のSIさんをお誘いして,ホテル1階のレストランへ降りる.同じグループのメンバーが次々とレストランに入ってくる.一同,自然に近傍のテーブルに座る.
私達の他に,日本人らしい中年のカップルが先客で居られたが,態度物腰からすぐに日本人ではなく中国の方だと分かる.
私達が宿泊しているコスタデルソルホテルウインダムの朝食はバイキング形式である.
時差ボケが厳しい私の朝食は,下の写真の通り,少なめである.栄養的にちょっとバランスが画けているようにも見えるが…まあ,こんな所.
出発まで十分に時間があるので,私はグループの方々がレストランから引き上げてしまった後も,暫くの間,コーヒーを片手に朝のひとときをユックリと過ごす.
<私の朝食>
■専用車に乗り込む
7時20分,私はレストランを出て自分の部屋に戻る.私は1時間25分も掛けて朝食を楽しんだことになる.
7時55分,スタッフバッグとリュックを背負って,自室を出てロビーへ.そしてホテルをチェックアウトする.
ロビーには現地ガイドのEMさんが待っている.エミーさんは英語,日本語が堪能な上に,フランス語も話せるという.控えめで実に素晴らしい女性である.とりあえずは英語で朝の挨拶をする.
EMさんの先導で,ホテル前(つまりリマ・ホルヘチャベス国際空港)に駐車中の専用車に乗車する.
8時09分,私達を乗せた専用車は,今日の宿泊地ワラスへ向けていよいよ出発である.
<専用車に乗り込む>
<専用車でリマを出発>
■激しい交通渋滞
専用車に乗り込む.
なかなか綺麗な車内である.座席もユッタリしていて,1人で2人分の座席を占領する.これはなかなか快適.
現地ガイドのEMさんの案内で,いよいよ旅の始まりである.これから私達はパンアメリカンハイウェーを北に向かってバランカまで走り続ける予定である.バランカから右折して,ブランカ山脈の山裾の道をたどって,今夜の宿泊地,ワラスまで移動する.長い長いバスの旅の始まりである.
空はドンヨリとした雲に覆われている.
ツアーリーダーのIBさんの説明によると,リハはこんな曇天の日が多いが,リマを離れると,多分,青空が広がっているだろうとのこと.
走り出してすぐに,激しい交通渋滞に巻き込まれる.リマには東京のように電車や地下鉄がないので,激しい交通渋滞もやむを得ないのかもしれないが,交通渋滞によるロスは莫大な金額になるだろうなと想像する.
<揺ったりとした専用車の車内> <激しい交通渋滞>
■砂と埃の街並み
リマの中心部から少し離れると,砂の丘陵がうねうねと続くようになる.草木は全くといって良いほど見当たらない,とにかく殺風景な風景が連続する.
夥しい数の住宅が,砂山の山頂付近まで無秩序に広がっている(冒頭の写真).どうやら電気は通っているようだが,生活用水はどうやって手に入れているんだろうか.
ツアーリーダーのIBさんが,奇妙なことを説明し始める.IBさんによると,どこかその辺りに勝手に住宅を建てて,5年間経つと,土地が自分の物になるとのことである.現地ガイドのEMさんも,その通りだと言っているので間違いないようである.ただし,ペルー人に限るとのこと.
郊外に出ると,さすがの渋滞もなくなり,私達が乗っている専用車も快適に走っている.
<リマ郊外:砂山が連続する>
■ノスタルジックな三輪車
市内至る所で下の写真のようなオート三輪が沢山走っている.昔,ヒッとしたダイハツミゼットを連想させる可愛い車である.日本に輸入して,実際に乗ってみたいなと思う.
「…でも,この車,日本の公道は走れないかもしれませんね…」
と同行者のどなたかが言っている.
<ノスタルジックな三輪車>
■圧巻の砂山
進行方向右側はずっと砂山が続く.圧倒的なボリューム感である.
専用車の内側から身を屈めて砂山の頂を見上げるが遙か上の方らしく,頂が見えない.所々で戸石が転落した軌跡が残っている.
この圧倒的な砂の斜面を見ている内に,昔,昔,土質力学で習った安息角(angle of repose)という言葉を思い出す.安息角とは自発的に崩落することなく安定を保つ斜面の最大角度のことである.
下の写真からも明らかなように,この砂山の安息角は20度程度だろうか.とにかく怖い.
”崩落しないうちに早く通過して欲しいな…”
と焦った気分になる.
<安息角ギリギリの砂山が続く>
<チャンカイのガソリンスタンド>
■海沿いの道
9時25分,私達を乗せた専用車は,何時の間にか海沿いの道を走っている.進行方向左手に鈍い色をした太平洋が見え始める.辺り一面に靄が掛かっている.振り返ると遠くに小さな山が見えている.
相変わらす片側2車線の立派な道路が続いている.
<海が見える>
■ガソリンスタンドでトイレ休憩
9時32分,私達の専用車は,とあるガソリンスタンドに駐車する.現地ガイドに,
「…ここは何処? なんて言うところですか?」
と英語で伺う.
現地ガイドは,ニッコリしながら,
「ここですか? チャンカイという所です」
と答える.
私達は,このガソリンスタンドでトイレ休憩を取る.
<チャンカイのガソリンスタンド> <専用車に戻る>
■片側2車線の快適な道路
9時38分,トイレ休憩を終えて専用車に戻る.
すぐに発車.
相変わらす片道2車線の立派な道路が延々と突いている.私達の専用車も快調に飛ばしている.渋滞は全くない.
10時22分頃,道路周辺の赤茶けた土に,いくらか緑が見え始める.沿道のところどころでブーゲンビリアが咲いている.
辺りにだんだんと民家が増え始める.
<片側2車線の快適な国道>
<バランカのレストランで昼食>
■レストラン「レ・ガビオタス」
11時32分,バランカの海辺にあるレストラン「レ・ガビオタス」に到着する.ここで少し早めの昼食をとることになる.
レストランは海辺に面した広場に建てられている.広場の先に雲が垂れ込め鉛色の海が広がっている.ちょっと憂鬱になる風景である.
レストランの建物は多分アドベで作られているのだろう.どうやらアドベの上に漆喰が塗り固められている.青色の壁に白く塗られた柱や窓枠が目立つ.入口脇の壁にレストランの名前が書いてある.
<レストラン「ガリオタス」全景> <レストラン「ガリオタス」入口>
■こぢんまりとしたレストラン
店内に入る.客席が10数脚ばかりの小振りのレストランである.
私達は奥まったところにあるテーブルを囲むように座る.やがて沢山の料理が運ばれてくる.多分,料理を選んだのは現地ガイドのEMさんだろうが,食べきれないほどの量である.
この料理がペルー料理なのか,中華料理なのか聞き損ねたが,日本人の口にも合いそうな感じである.
<壁際の席に纏まって座る>
■料理は種類沢山
次から次へと出てくる料理は,どれも大変美味.
料理のすべてを写真に撮ることはできなかったが,下の写真のような料理が提供される.
私が特に気に入ったのは,四角い皿に盛りつけられた酢の味がする海産物の和え物である.コリコリする歯応えは,タコなのか,イカなのだろうか? 美味しければどっちでも良いので,深い詮索はしないことにする.
四角い皿に乗っている黄色い食べ物2切れはサウマイモ.甘みが濃厚でなかなか美味しい.
<バランカのレストランで昼食>
(つづく)
つづきの記事
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e5c532b3886a1af62a884b9721e1af34
「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534
[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea
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