中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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春たけなわの鎌倉を歩く;中央公園・台峯・天園・源氏山を一回り(2)

2013年04月28日 07時49分07秒 | 鎌倉あれこれ

                          <寿福寺から源氏山公園に向かう>

 春たけなわの鎌倉を歩く;中央公園・台峯・天園・源氏山を一回り(2)
            (単独ハイキング)
         2013年4月25日(木)
 
(前の記事からのつづき)


<獅子舞から鶴岡八幡宮へ>


■天園展望台
 峠の茶屋に“つい,つい”長居をしてしまった.
 私は女主人とご常連の皆様にご挨拶をして,峠の茶屋を出発する.茶屋を出た途端に,また,どこへ行くか迷う.まだ,下草が伸びていないこの時期に番場ヶ谷を下りるか,陽春の尾根道を港南台までブラブラ歩きするか,それとも型どおり瑞泉寺に下山するか・・
 “ああ面倒! 下手な考え休むに似たり”
 結局,私は平凡に獅子舞を下ることにする.
 では…と言うことで,まずは天園の展望台だ.
 展望台の足許はむせるような新緑で覆われている.遠くには裏大仏ハイキングコースが通っている尾根や稲村ヶ崎が見えている.
 涼しいそよ風が海から吹き上げてくる.

<天園展望台からの眺望>

■緑滴る獅子舞

 獅子舞の谷を一気に下る.
 昨日の雨で,足場は幾分悪くなってはいるが,この頃,谷筋の道に随分と手が加えられていて,以前に比べれば随分と歩き易くなっている.新緑が谷間を埋め尽くしている.
 “素晴らしい”
 誰にも遠慮する必要がない独り歩きの気楽さから,マイペースで谷間を下る.谷を3分の2ほど下ったところで,図らずもさきほど十王岩でお会いした老夫婦に追い付く.足場の悪い下り坂で手こずっているようである.私は,
 「お気を付けて…」
と挨拶して先に行かせてもらう.

<新緑が美しい獅子舞の谷>

■鶴岡八幡宮
 13時38分,獅子舞入口に下山する.その後,永福寺跡,鎌倉宮を経由して鶴岡八幡宮に向かう.
 永福寺跡では,何か大規模な復元工事が始まったようである.
 鎌倉宮を過ぎる頃から沢山の観光客とすれ違うようになる.この辺りには色々立ち寄りたいところもあるが,切りがなくなるので,とにかく鶴岡八幡宮まで直行だ.
 14時07分,横浜国大附属小学校側の入口から鶴岡八幡宮の境内に入る.

<観光客で賑わう鶴岡八幡宮>

<寿福寺から源氏山公園へ>

■今小路踏切から寿福寺へ
 鎌倉市役所前からバスに乗って帰宅するつもりで,鶴岡八幡宮から鎌倉駅に向かう途中,またまた気が変わる.いっそのこと鎌倉中央公園入口まで歩いて,鎌倉一周一筆書きをしてしまうと思い始める.
 観光客で混雑する若宮大路,小町通りを適当に抜けて横須賀線今小路踏切を渡る.
 ほんのわずかな距離だが,踏切を渡ると観光客の数が激減する.
 閑静な住宅地内の路地に入る.途中,刃稲荷の前を通って,小さなトンネルを潜ると寿福寺境内である.

<小さなトンネルを潜ると寿福寺だ>

■太田道灌と了得院殿
 寿福寺の墓地へ向かう道から源氏山公園に向かう山道に入る.足許は少々悪いが,周囲を新緑に囲まれた素晴らしい散策路である.田道灌と了得院殿
 寿福寺の裏山を登る.英勝寺の墓地辺りまで登ると左手に太田道灌供養塔がある.何方が供えているのか知る由もないが,何時も季節の草花が供養塔の前に飾られている.
 私は,この道を通る度に,太田道灌供養塔と道を挟んで反対側にある了得院殿の墓を柵越えに覗き込む.繁茂する竹林の中をよくよく見回すと「了得院殿」と刻字した石塔があるのが分かる.
 私はずっと以前から
 “了得院殿ってどんな人だったんだろう”
と気になっている.
 鎌倉のことに詳しい方に伺ったら,
 「良く分からないが,太田道灌の供養塔のスバにあるんだから,太田道香の奥方かな…?」
とあやふやである.奥方? 私は俄に信じ難いと思い続けていた.
 ところが最近,街道歩きの知人が,丹念に資料を調査して,了得院殿のことを解き明かしてくれた.今回のブログ記事では,その詳細は割愛するが,太田道灌と了得院殿の関係がおぼろげながらも分かったので,日頃の胸の閊えが取れ,私はスッキリとした気分で.了得院殿の石塔の写真を撮る.
 
<太田道灌供養塔>                                 <了得院殿墓>

<源氏山公園>

■源頼朝像
 源氏山公園に入る.ここでは型どおり源頼朝像の写真を撮らなければならないだろう.平日のためか,辺りの人の気配は疎らで,閑散としている.
 この源頼朝像も,今は観光の名所の一つになっているが,それほど古いものではない.
 今,孫娘を連れて,頻繁に我が家を訪れてくる長女が幼い頃,この辺りは一面の芝生だった.天気の良い日は,弁当持参でここへ来て,子供達を勝手自由に遊ばせていた…そんな昔のことを甘酸っぱく思い出す.

<源頼朝像>

■野良猫2匹
 私は源氏山公園から梶原に抜けようかと思う.
 裏大仏ハイキングコースと梶原に抜ける道との分岐点で立ち休憩を取る.近くで野良猫2匹がノンビリ日向ぼっこををしてる.
 私は旅先で出会った猫,電車,富士山は,何をさておいても,必ず写真に収めることにしている.勿論,この野良ちゃんも写真に撮る.飼い猫と違って,何となく愛想がなくて,薄汚いのが野良ちゃんの特徴である.
 多分,どなたかが絵付けをしているらしく,人慣れをしている猫である.
 
<野良猫2匹>

■紅葉の若葉
 この辺りの木々は,若葉なのにまっ赤に紅葉している.この辺りの木々を見ていると,今秋ではないかと勘違いしてしまう.
 燃えるような新緑と見事な紅葉とのコントラストが実に綺麗で面白い.

<源氏山公園の新緑と紅葉>

<梶原から鎌倉中央公園へ>

■六本松公園から梶原へ
 源氏山公園から梶原へ向かう.この道は梶原方面から鎌倉駅方面に向かう生活道路である.この道を下りはじめると,もう,観光客の姿は全くなくなる.
 5分ほどで,六本松公園脇の登山口に到着する.六本松公園は最近整備されたばかりの小さな公園である.

<六本松公園>

■鎌倉中央公園入口
 バス道路を梶原へ向かう.この道路の南側は常磐緑地,北側には大平山・丸山住宅地である.言うまでもなく常磐緑地は鎌倉三大緑地の一つである.
 15時03分,梶原交差点に到着する.
 ここで右折して,やや急な坂道を登って山の上ロータリーへ.山の上ロータリーから湘南モノレール町屋駅に向かって坂道を下る.
 15時13分,今日の出発点であるバス停鎌倉中央公園入口にやっと戻る.
 こうして,行き当たりバッタリ成り行き任せのブラブラ歩きは何とか終わる.歩行距離13.4キロメートル,累積登攀下降高度465メートルのプチハイキングだった.
 夕方,孫娘が来訪.今日もまたジジババと3世代一緒の賑やかな夕食である.
 明日,木曜日は,塔ノ岳に登る予定である.

<ラップタイム>

 9:43  鎌倉中央公園入口発
10:03  鎌倉中央公園梶原口
10:26  稲荷社(台)
10:46  北鎌倉駅前コンビニ(10:52まで買い物)
10:55  北鎌倉駅
11:15  建長寺山門
11:37  半僧坊(11:39まで休憩)
11:43  十王岩(11:47まで観光客に説明)
12:10  百八ヤグラ前十字路
12:26  大平山岩塊(12:27まで展望休憩)
12:34  峠の茶屋(13:18まで昼食)
13:38  獅子舞登山口
13:47  永福寺跡
13:52  大塔宮
14:07  鶴岡八幡宮(14:12に通り抜け)
14:21  今小路踏切渡る
14:26  寿福寺
14:37  源頼朝像
14:39  化粧坂下り口
14:42  銭洗弁天分岐
14:53  源氏山登山口
15:03  梶原交差点
15:10  山の上ロータリー
15:13  鎌倉中央公園入口着

[ハイキング記録]

■水平歩行距離   13.4km

■累積登攀高度   465m

■累積下降高度   465m

■所要時間(休憩時間を含む)
  鎌倉中央公園発     9:43
       〃   着    15:13
  (所要時間)  5時間30分(5.50h)
 水平歩行速度    13.4km/5.50h=2.43km/h
                                         (おわり)

※この記事の前半の記事
     ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e17a5c83d7212097ba22ef0a11113659

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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