中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ご常連と一緒に楽しく登る丹沢:塔ノ岳(今年28回目)

2012年06月03日 03時17分24秒 | 丹沢の山旅

                                   <馬の背付近のツツジ>

      ご常連と一緒に楽しく登る丹沢:塔ノ岳(今年28回目)
         (韋駄天のTさん,大三郎さん他とご一緒)
            2012年6月2日(土) 曇

■天気は悪くなさそうだ
 月日の過ぎ去るのは実に早い.今日はもう6月2日.ボヤボヤしている内に,もう初夏である.
 私は,かねてより,今日は生まれ故郷の信州,浅間山に登るつもりでいた.ところが,つい一昨日までの天気予報では,今日明日の小諸付近は雨とのことであった.折角,浅間山に登るのに雨では困る.私は浅間山を諦めていた.
 ところが,またもや天気予報が外れて,今日は曇りながら雨の心配はないようである.それならば,家に籠もっていても仕方がない.私は躊躇せずに塔ノ岳に出掛けることにする.
 5時10分に家を出る.東の空で朝日がピカピカと眩しく光っている.近所のどこかの木からウグイスの啼き声が聞こえてくる.モノレール駅近くの林でリスがごそごそと動き回っている.晴れていればモノレール駅のホームから富士山が良く見えるが,今日はかなり濃い霞が掛かっていて,富士山はおろか丹沢の山々も全く見えない.
 今日は土曜日,電車は休日ダイア.小田原駅での乗り換え時間は7分もある.駆けっこの必要はない.気分的に大変楽である.
 ノンビリした気分で,大船駅で東海道本線の下り電車を待つ.何時もの通り,東海道本線の電車が到着する直前に,横須賀線の上り電車が大船駅に入ってくる.電車は転轍機のところで,カタカタと大きな音を立てている.塔ノ岳へ行くとき,毎回,必ず聞いているお馴染みの音である.
 どうしたことか,今日の私には,この車輪の音が,
 「モリソバ,タベタカッ(盛り蕎麦食べたか),・・・モリソバ,タベタカッ,・・・・」
と聞こえてしまう.つい数日前に御殿場線の電車に乗ったときは,
 「モリソバ,タダ,ダッ(盛り蕎麦タダだ),・・・モリソバ,タダ,ダッ,・・・」
と聞こえたのに・・・今日は"ダダダッ(タダだ)”が"タベタカッ(食べたか)”に変わっている.
 私は,一人でニタニタしながら,東海道本線の電車の入線を待つ.
 渋沢発大倉行乗り場は,1番バスに乗車する登山客で長蛇の列になっている.今日は,土曜日,何時もの休日らしい混雑である.

■見晴階段
 バスに乗車する.当然座れない.辺りを見回すと沢山のご常連が乗っている.韋駄天のTさん,三角髭のTさん,韋駄天のSさん,大三郎さん,編集長のY川さん,カメラマンのMさん,マドンナさん,ホッシーさんなど.
 バスは6時58分に大倉に到着する.
 私は韋駄天のTさん,大三郎さんのお二人と一緒に登山を開始する.鈍足の私がお二人の足を引っ張るのは必定なので,少々気が引けるが,お言葉に甘えてご一緒させて頂くことにする.
 歩き出してすぐ,登山口付近で,編集長のY川さんに追い付く.一言,二言,編集長とお話しして,追い越させて頂く.
 昨日辺り雨が降ったのだろうか,足許は濡れていて結構滑りやすい.
 7時44分,見晴茶屋を通過する.すぐに,見晴階段に差し掛かる.沢山の登山客が数珠つなぎになって登っている.つい3日前に来たときと比較すると,見晴階段頭上の新緑が一段と濃くなったようである.
 私は,雑事場ノ平から見晴山荘までの平坦な道を,ご一行の皆さんにお断りして,歩行速度をちょっとだけ上げさせていただく.急坂に弱い私は,ご一行より少々先に行っていないと,坂道ですぐに追い付かれてしまい,迷惑を掛けるからである.
 例によって,見晴階段の登り口で,写真を撮る.階段の遙か上には,ご常連らしい方の後ろ姿が見えている.

<見晴階段に差し掛かる>

■堀山の尾根
 案の定,見晴階段を登り切る頃には,韋駄天のTさんと大三郎さんが私のすぐ後ろに追い付いている.
 一本松を過ぎて,今度は長い駒止階段に差し掛かる.自分のペースを崩さないように注意しながら,ユックリと登り続ける.それでも,私より,なおユックリ登っている男性を追い越させて頂く.その間,若い男性が急ピッチで私を追い越していく.
 突然,後ろに人の気配を感じる.次のバスで来られた超韋駄天のジャイアンさんである.相変わらずの健脚振りに驚かされる.挨拶を交わした後,私たちを追い越して,凄い勢いで急坂を登っていく.
 8時14分,駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから1時間09分.ご同行のお二人には遅くて申し訳ないけれども,今の私には,この程度の速度でしか歩けない.
 堀山の尾根に入る.涼しい微風が尾根道を吹き抜けている.実に気持ちがよい.ただ,残念なことに富士山は茫洋とした雲に遮られて全く見えない.

<残念ながら富士山は見えない>

■堀山の家から萱場平へ
 8時31分に堀山の家に到着する.
 今日は,どういう訳か,早い時間から堀山の家が開店している.堀山の家を覗き込みながら.
 「帰りに寄らせて頂きます・・・」
と挨拶する.
 小草平では,数名の登山客が休憩を取っている.これらの方々に混じって,2分ほど給水休憩を取る.残念ながら,小草平からも富士山は全く見えない.
 8時33分,堀山の家を出発する.ここからの坂道も,申し訳ないが,鈍足の私の速度に合わせて頂く.
 8時51分,ようやく萱場平に到着する.ここで例により定点観測用の写真を撮る.
 平日に登ると,この辺りから,ほとんど人影がなくなるが,今日は随分と沢山の登山客が休憩を取っている.

<萱場平>

■後7分坂でチャンピョンとすれ違う
 相変わらずの速度で登り続けて,後7分坂に差し掛かる.
 「この頃は,7分では登れないんですよ・・・今日は8分ぐらい掛けますよ・・・」
と私は弱音を吐く.
 坂を見上げると,すぐ先に,ご常連のK井さんとM田さんの後ろ姿が見える.
 すると,今度は,坂の上からチャンピョンがスタスタと軽い足取りで下山してくる.チャンピョンの写真を撮らせて頂く.チャンピョンは例のポーズをとる.

<後7分坂でチャンピョンとすれ違う>

■霧の中の花立山荘
 9時13分,花立山荘に到着する.山荘は濃い霧の中.何も見えない.
 これまで,自分のペースで歩かせて頂いたので,体調がとても良い.全く疲労感がないまま,引き続き花立山へ向かう.
 花立山荘から少し登ったところで,下山してくる韋駄天のSさんとすれ違う.
 何時もならば,途中のガレ場で写真を撮りまくるが,今日は一面の霧で何も見えない.写真は全く撮らずに,9時32分に花立山山頂に到着する.そうは言っても,花立山荘から花立山まで9分もかかっている.

<霧の中の花立山荘>

■霧とツツジを楽しむ
 花立山から金冷シまでの間に,沢山のツツジが自生している,今が見頃.霧の中の新緑とツツジの紫が見事に調和している.
 私は,同行のお二人から遅れながらも,沢山の写真を撮りまくる.






■塔ノ岳山頂
 9時26分,金冷シを通過する.ここまで来れば山頂はもうすぐ.気分的にも随分と楽になる.
 途中で,下山してくる三角髭のTさんとすれ違う.そして,9時42分,塔ノ岳山頂に到着する.山頂で,マドンナさん,ジャイアンさんと一緒になる.
 大倉から塔ノ岳までの所要時間は,2時間37分.意外なことに2時間40分を切っている.山頂の気温は私の温度計で18.0℃.心地よい気温である.
 沢山の登山客が山頂で休憩を取っている.
 山頂は雲の中らしく,眺望は全くない.

<8時30分,三角髭のTさんとすれ違う>


<塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.今日の小屋番はW林さんとW田さん.一足先に到着したY内さんの他に一般の登山客が数名居られる.
 山猫ミーはどこかへ雲隠れしている.今日はお客さんも多そうで小屋番さんも忙しそう.猫を連れてくる手間を煩わせるのも気が引けるので,猫の写真は諦める.300円也のお茶を所望する.
 お茶を飲んでいると,ほどなくK井さん,M田さんが到着する.その後,重い荷物を持ったカメラマンのMさんが到着する.そのすぐ後,私たちより何本も遅いバスで来られたF田さんが到着する.

■下山開始
 10時10分,塔ノ岳山頂から下山開始.
 山頂付近で,シカに会う.至近距離でも逃げないで,草を食(は)んでいる.
 「(新緑の)食べ物が沢山あって良いね・・・」
と大三郎さんがシカに話しかける.
 「なるほど! そういえば,シカも,やっと美味しいものが食べられる季節になったな・・」
私も内心で,"そうか! シカにも美味しいものがあるんだな"と,当たり前のことに感心する.
 シカの仕草を見ていると実に可愛い動物である.最近,何かというとシカは嫌われるが,人間とうまく共生できないかなとつくづく思う.
 今日は土曜日.次から次へと登ってくる登山客とすれ違いながら,下山し続ける.今日はゲザンシュタインさんが居られないので,ユックリとした速度での下山である.セカセカしなくて済むので,私には有り難い.

<山頂付近のシカ>

■堀山の家に立ち寄る
 10時37分に花立山荘を通過する.山荘前のベンチは登山客で超満員になっている.
 後7分坂もユックリと降りる.顔の広い韋駄天のTさんは,登ってくる沢山の顔見知りと挨拶を交わしている.
 10時52分,萱場平を通過する.ベンチで沢山の登山客が休憩を取っている.
 11時09分,堀山の家に到着する.小屋の中に入る.先客でY内さんが居られる.私は300円也のコーヒーを所望する.オーナーを交えて,暫くの間,雑談.

<堀山の家のコーヒー>

■沢山のご常連と一緒に
 11時47分,そろそろ堀山の家から下山を開始する.
 玄関前で,集合写真を撮って貰う.ちょうどそのときK井さんが,私たちの前を通過する.
 12時01分,駒止茶屋を通過する.ここも登山客で賑わっているようだ.
 12時12分,一本松を通過する.私たちのすぐ前に,道草をしながら下山しているご常連が沢山いる.何をされているんだろう.この辺りから10名ほどの常連とつかず離れずで下り続ける.
 
<沢山のご常連とつかず離れず・・・>

■観音茶屋の氷水
 12時34分,観音茶屋に到着する.私を含めて4名が,観音茶屋で途中下車.名物の氷水を賞味する.身体が火照り気味のときに味わう氷水は何とも美味しい.癖になりそうである.

<観音茶屋で氷水を賞味する>

■気分良く帰宅
 12時53分に,観音茶屋を出発する.少し早足で下って,13時05分,大倉に到着する.
 13時12分発渋沢行のバスに乗車する.まだ,大多数の登山客は下山していないので,バスはそれほど混雑していない.
 渋沢で,同行の皆様とお別れして,小田原経由東海道本線の電車で大船に向かう.電車の中で猛烈に眠くなり,何回も,何回も,ウトウトを繰り返す.
 14時30分,大船に到着する.半ば寝ぼけ気味で,フラフラと下車する.途端に,スッキリと目が覚める.
 初夏の日射しの中,気分良く帰宅する.
 今日一日も,実にハッピーだった.

<ラップタイム>

 7:05  大倉歩き出し
 7:28  観音茶屋
 7:44  見晴茶屋
 8:14  駒止茶屋
 8:31  堀山の家(8:33まで給水)
 9:13  花立山荘
 9:26  金冷シ
 9:42  塔ノ岳山頂着(18.0℃)
10:10      〃  発
10:25  金冷シ
10:37  花立山荘
11:09  堀山の家(11:49までコーヒーブレーク)
12:01  駒止茶屋
12:22  見晴茶屋
12:34  観音茶屋(12:53まで休憩)
13:05  大倉 着

 [山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:05
  塔ノ岳  着       9:42
 (所要時間)  2時間37分(2.62h)
 水平歩行速度   7.0km/2.62h=2.67km/h
 登攀速度    1269m/2.62h=484.4m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:10
  大倉   着       13:05
 (所要時間)  2時間55分(2.92h)
 水平歩行速度     7.0km/2.92h=2.40km/h
 下降速度    1269m/2.92h=434.6m/h
                                         (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/51db410064a6cdeb33361a23010b9b9a
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)



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