中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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春の三浦半島;按針塚・大楠山・前田川縦走(1)

2011年04月25日 15時27分15秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                       <大楠山山頂からの眺望>

          春の三浦半島;按針塚・大楠山・前田川縦走(1)
              (ARENAオフミ)
           2011年4月24日(日) 
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<ハイキング地図>



<プロフィールマップ>

                  ↑                       ↑                ↑
              塚山公園                     大楠山         立石公園
  
  水平歩行距離: 10.1km
  累積登攀高度: 467m
  累積下降高度: 470m


<塚山公園>

■京浜急行安針塚駅から歩き出す
 昨日(4月23日)は終日雨が降り続く憂鬱な一日だった.ところが今日は一転して快晴,最高の行楽日和である.
 9時30分,京浜急行安針塚駅集合である.事前に,私はパソコンで電車の時間を調べる.到着駅の“あんじんづか”を漢字変換して“按針塚”を入力する.ところが,パソコンからは無情にも「そんなえきはありません」という返事が返ってくる.これで,駅名はあくまで「安針塚」であって「按針塚」ではないことを知る.
 今日の参加者は盛況の13人.旅行会社でも,こんなに沢山のツアー客を集めるのは大変だろうと思うほどの人数である.内訳は男性9人,女性4人.この種のグループでは珍しくも男性が圧倒的に優位である.
 主要参加者は幹事長のロングテイル氏,M谷氏など10数年来の古参の方から,今回初めて参加した新しい方々まで多士済々.
 軽く自己紹介を済ませて,9時40分に,安針塚駅から歩き出す.

■塚山公園
 郊外の閑静な住宅地を南へ向かう.なだらかな登り坂が続く.道なりの坂道を登っていく.暫く進むと民家が途絶える.
 新緑の木立の中をノンビリと登り続けて,10時丁度に塚山公園に到着する.
 公園のベンチ付近に居合わせた初老の男性が私達に近付いて,
 「按針塚の説明をしましょうか?」
と話しかける.
 私は丁重にお断りする.
 というのも,ひょっとして,この方は違うかもしれないが,観光地で話しかけてくる方々の大半は,生半可ながら自分の知っていることを全部話さないと気が済まないからである・・こちらの都合など無視して.だから,私はできるだけこの種の手前勝手な方々とはお付き合いしないことにしている.
 公園の中を散策する.同行の方に,
 「これが二輪草ですよ・・」
と教わりながら,二輪草の写真を撮る.
 展望台で立ち休憩を取る.東京湾の向こうに,現在建設中の東京スカイツリーが微かに見えている.



<うっすらと東京スカイツリーが見える>





■三浦按針の墓
 つづいて,10時17分,三浦按針の墓を詣でる.
 塚山公園から自動車の通る道を横切って,数段の階段を登ったところに三浦按針夫妻の墓が立っている.立派な宝筐印塔である.
 墓の側にある説明分によると,「イギリス人,本名ウイリアムアダムス.水先案内人として太平洋を航行中,嵐にあって九州に流れ着いたが,徳川家康の信任を得て外交顧問となり,横須賀市逸見に領地を与えられ西洋の文明を我が国に伝えた」という.


<大楠山>

■大楠山登山口
 按針塚の横手から尾根沿いのトラバース道を南へ下る.新緑に覆われた心地よい山道である.
 10時29分,高架道路の下に出る.ここから暫くの間高架道路に沿って南へ進み,高架道路を潜って,舗装道路に合流する.やがて広い谷間の道に変わる.川沿いの道である.
 10時45分,畠山城趾橋を渡る,すぐ,左手先に本園寺が見えている.
 道なりに進んで,横須賀葉山線の自動車道路に突き当たる.左折して,この自動車道路を数分東へ向かって歩き,11時02分に大楠山登山口に到着する.ここで右折して南へ向かう.



<本園寺>

■視界が開ける
 深い木立に囲まれた登り坂を進む.
 11時11分,しょうぶ園へ行く道と大楠山へ行く道の分岐を通過する.進行方向左手は崖のような谷間になっている.分岐を過ぎると直ぐに,諏訪神社入口と書いた案内板がある.ここから左手に分岐する急坂を下ると諏訪神社があるらしい.
 11時14分,大楠山へ向かう道と,バス停大楠山登山口へ下る道との分岐に到着する.ここで,数年前に,先ほどの大楠山登山口から,今日とは違う道を辿って,ここまで登ってきたことを思い出す.
 標高が高くなるにつれて,次第に視界が開けてくる.


■大楠山が見え出す
 11時27分,道路が二手に分かれる.多分どちらも先の方で合流するだろうと見越して,左手の近道らしい道を辿る.高い石垣沿いのじめじめした道を抜けると,先ほど分岐した道の続きと思われる道に合流する.
 ここが峠になっていて,ここから先は緩やかな下り坂になる.前方には今日の最高地点である大楠山(標高242m)の山頂が見えている.
 やがて,葉山国際カントリークラブのゴルフ場に突き当たる.ここからはゴルフ場フェンス添いの道を歩く.進行方向右手前方に大楠山山頂が見えている.随分と起伏が多いゴルフ場のようである.
 ゴルフ場のフェンスには,「なるべくフェンスに近いところを歩いて下さい」という注意書きがある.
 山頂に近付くと,フェンス沿いの道が再び山道になる.頭の上までフェンスが張ってある.

<前方に大楠山が見える>

■大楠山山頂に到着
 フェンス沿いの道を抜けると,急坂で長い階段になる.この階段を登り詰めて.11時52分,大楠山山頂に到着する.
 山頂の広場は,沢山のハイカーで賑わっている.
 登口近くのベンチに座っている老人男性から,
 「どこから登って来たの・・?」
と聞かれる.
 「安針駅からです・・・」
と答える.
 男性は,“へえ~”というような顔をする.話を続けるのが面倒なので,そのまま通過する.


■展望台に登る
 早速,山頂に建っている展望台に登る.
 登るにつれて,スカスカに下が見える階段が気になる.私は高いところが苦手である.上に登るにつれて,恐怖心が湧いてくる.それでも,景色見たさに,一番上まで登る.
 なるほど,展望台の上からの眺望は360度の絶景である.もちろん,あの東京スカイツリーも遠くボンヤリと見えている.大げさに言えば地球が丸く見えるような展望である.
 折角だから,ここからの眺望を一回りデジカメに収める.
 序でに,足許の広場を見下ろす写真も撮る.広場の人がぺっちゃんこに見える.だから,高いところはダメなんだ.鉄塔は心なしか揺れている.こんな所に長居は無用である.私は即座に降り始めるが,足許から下が見えるので緊張する.
 
<足許を見下ろすと目が回りそう>

■眺望を楽しみながら昼食
 売店屋上で座り込んで,昼食を摂る.春の日光が眩しいが,暑くも寒くもない絶好の日和である.目の前に建っている大きな鉄塔が少々目障りだが,これを我慢すれば見晴らしも絶好である.
 背中に太陽を浴びながら,ノンビリと昼食を楽しむ.
 ノシイカさんから,キンカンの差し入れがある.歩いた後なので,キンカンの酸味が実に美味しい.


■天皇陛下ご来山の写真
 昼食を終えて,12時50分に大楠山山頂から下山を開始する.
 途中,売店に立ち寄る.売店には天皇陛下ご来山の写真が飾られている.恐れ多いとは思ったが,この写真を撮らせていただく.
 同行の仲間の一人から,この売店には有名な“おばあさん”が居られたと聞かされるが,どうやら昨年他界されたとか.


                             (つづく)

 

「関東の山旅」の前回の記事

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「関東の山旅」の次回の記事
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