中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アンデス・ブランカ山脈紀行;第1日目(2);ダラス空港でトランシット

2016年09月21日 03時58分03秒 | ペルー;ブランカ山群トレッキン

                              <東京(成田)国際空港72番ゲート>

  アンデス・ブランカ山脈紀行;第1日目(2);ダラス空港でトランシット
             (アルパインツアー)
      2016年9月6日(火)~16日(金)

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第1日目;2016年9月6日(火) 晴 (つづき)

<ルート地図>


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<東京(成田)国際空港を離陸>

■搭乗待合室(72番ゲート)
 搭乗手続きがかなり自動化されているので,田舎者で年寄りの私は,かなり戸惑ってしまう.なんだか妙ちきりんな機械に,パスポートの写真のあるページをかざしてから,画面に出てくる質問にイエス,ノーを答えながら先へ進む.戸惑いながら手続きをしているとツアーリーダーのIBさんが,脇から,
 「…ここはNoを押して…次もNoですね…」
と焦れったそうに私に指示する.
 戸惑いながらも搭乗手続きを済ませる.
 「…搭乗口は72番ゲートです.稀にゲートが変わることがありますので,注意して下さい…」
ということで,一旦,お開きになる.
 搭乗開始は9時50分,それまでは自由行動である.
 まだ搭乗開始まで,随分と時間があるけれど,私は,特段,何もすることがないので,早々と.9時15分に72番ゲート待合室に入ってしまう.
 待合室は空いていて,ガラ~ンとした雰囲気だが,時間が経つにつれて,だんだんと客が増え始め,ざわついた雰囲気になる.

■搭乗開始
 ツアーリーダーIBさんが,グループのメンバーの見回りをしている.
 9時50分,ようやくプライオリティグループの搭乗手続きが始まる.
 私達は"名にし負う”エコノミークラス客である.搭乗の順番は一番最後のGroup3,つまりビリッカスである.
 ”そういえば,生まれてこの方,エコノミークラスしか利用したことがないな…”
 私は貧乏性の自分の立ち位置にフト気が付く.この分だと一生ビジネスクラスに乗ることナシに人生を終えることになりそうである.
 やがてゲート前に長い列ができ始める.Group 3の搭乗開始である.私もIBさんに促されるようにして,列の後ろに並ぶ.
 10時00分,漸く搭乗する.私の席は35G.通路側の席である.
 私は飛行機の知識に疎いので,自分が乗った飛行機の機種などは分からないが,大きな飛行機である.進行方向に向かって左から2席(A,C),通路,4席(D,E,F,G),通路,2席(H,K)の順に座席が並んでいる.つまり,私の席は,進行方向に向かって右側の通路側の席である.長時間のフライトには通路側の席が一番良い.
 私の機内持込荷物はリュックとポーチ.リュックの中には防寒ジャケット1枚,下着1組,洗面用具,資料類だけが入っている.これだけ入れておけば,万一,預け入れた荷物が1~2日紛れても,当座は何とか凌げるだろう.
 私の隣には大学生らしい3人の男女が並んで座る.通路を挟んだH席には,今度のツアー参加者のHDさんが座っている.

<成田からダラス/フォートワース空港までの搭乗券>

■成田空港を離陸
 私は自分が搭乗した飛行機が離陸するまでの時間が一番怖い.
 毎度のことながら,離陸する前に眠ってしまおうと思う.そうすれば恐怖感を味わうことなしに,空の旅を楽しめると思うからである.でもそうはなかなか問屋が卸さない.
 10時45分頃,飛行機はゲートからユックリと離れる.その後,低速のまま飛行場内を移動している.機内では緊急時の対応の仕方が放映されている.
 随分と長い間,移動した後,飛行機は一旦停まる.
 暫くしてから,急にエンジン音が大きくなる.飛行機はそろそろと滑走路上を移動し始める.やがて急加速,でも,何時までも飛行機の車輪のガタガタ音が響いている.なかなか離陸しない.
 ”やだなあ~…この感じ!”
 早く離陸しないかと,自分の身体にも力が入る.
 11時丁度に,ガタンと大きな音とともに,飛行機が離陸する.私,ホッとする.飛行機は,一旦離陸すると,物凄い勢いでアセンディングを続ける.

<気怠い機内>

■水平飛行で居眠り
 やがてベルト着用の際が消えて,飛行機は気怠い水平飛行に入る.それまで何となくざわついていた機内の雰囲気も次第に落ち着いてくる.
 私が座っている前の座席の背に取り付けられているモニターには,日本列島東部太平洋の地図が映し出されている.この地図の中に飛行機の形をしたポインターが,飛行機の現在地を示している.私達の飛行機は,今,北海道東方の太平洋上を北東に向かって飛行している.
 飛行機が水平飛行に入り,気分が落ち着いてくると,やっぱり眠気が襲ってくる.この飛行機も当分の間は静かに飛び続けるだろう.私は安心して,暫くの間,居眠りをすることにする.私は轟々というエンジンの連続音を聞きながら,何時の間にか眠りこけてしまう.

■忍者物の映画とオレンジジュース
 11時55分,目が覚める.
 飛行機は樺太から千島列島南側を飛行中である.モニターには,ダラスまでの推定所要時間が10時間10分であることを示している.
 ”うぇ~…,まだ10時間以上も掛かるのか…ウンザリだな.”
 私は,モニターの画面をガチャガチャと変えて,日本語の映画を見つけ出す.この映画の英文タイトルは”NINGYA THE MONSTER”である.
 この映画にそれほど興味があるわけではないが,時間つぶしのつもりで見始める.忍者が化け物からお姫様を守りながら山道を抜けるという他愛のないストーリーである.他に面白そうな出し物が見当たらないので,この映画をボンヤリと見続ける.
 10時40分,飲み物のサービスが始まる.アテンダントは大柄な外国人女性.英語で何が欲しいか私に聞く.いろいろ考えて英語で答えるのがが面倒なので,出任せでオレンジジュースを所望する.
 アテンダントはピーナッツが入った小さな包みと,プラスティックカップに注いだオレンジジュースを,無造作に私のテーブルに置いていく.
 別に文句を言うわけではないが,何となくデリカシーに欠けるなという印象を持つ…が,ピーナッツを美味しく頂戴する.
 12時丁度になる.
 飛行機は高度9,750メートルの上空を飛行している.ダラスまでの推定所要時間は9時間45分.ガックリするほどまだ先は長い.

<機内食とドリンクサービス>

■機内食
 12時15分,アテンダントからトレーに乗せられた昼食を頂戴する.
 小さなトレーにメインディッシュ,サラダ,パン,水などがぎっちりと並べられている.
 きんぴらゴボウ,サラダ(レタス,大根など),ポテトスマッシュ,チキン,パン,バター,チーズ,ドレッシング,塩,胡椒,デザート,水など盛りだくさんである.
 さすがに日本発の飛行機である.割り箸がちゃんと用意されている.有り難い.おにぎりご飯だと思っていた白い塊がポテトスマッシュだったのに少々驚くが,美味しく頂戴する.

<機内食(昼食)>

■コーラを1缶
 食事中に,アテンダントがワゴンを押しながら,
 ”Something Drink ?”
と私に聞く.
 私は,コーラを所望する.
 私としては,プラスティックコップ1杯のコーラを頂戴するつもりだったが,気前よく缶入りコーラ1本をドンと置いていく.私ビックリ.でも有り難く頂戴する.プラスティックコップにはかき氷が入っている.
 食事直後に,缶入りコーラを1本飲んだら,明らかに糖分の取り過ぎになるし,とても1缶飲み干すこともできないので,頂戴した缶コーラはそのままリュックの中に仕舞い込む.後でユックリと賞味するつもりである.

<コーラー1缶>

<日付変更線を越える>

■日付変更線
 14時23分,日付変更線を越える.また,
9月6日の朝に逆戻りである.私の時計も現地時間に合わせるべきだが,いちいち現地時間に合わせるのも面倒なので,もう少しの間,JSTで時間を表示しつづけることにする. 
 ダラスまでの所要時間は,後,7時間30分.飛行速度907km/h.
 ダラスへの推定到着時間は,現地時間で7時52分.
 まだまだ先は長い.
 昼食後,機内の照明が落とされ,薄暗くなる.私は所在なく居眠りをするようなしないような曖昧な時間を過ごし続ける.
 15時22分,トイレ.
 エコノミー症候群に音居るのが怖いので,トイレ序でに,機内を少し歩き回る.
 席に戻って,先ほど途中から見始めた忍者物の映画の前半を見ることにする.暇潰しである.
 16時48分,この映画の前半を見終わる.
 ダラスまでの飛行時間は,後4時間59分.外気温はマイナス56℃.
 飛行機はアラスカ南方の太平洋上を順調に飛行している.
 
<14時23分,日付変更線を越える>                  <16時48分,アラスカ南方を飛行中>

■スナック
 17時23分,”Here's a snack”と印刷してある小さな箱が配られる.空けてみると,ハンバーグが1個入っている.それにお菓子か少し.
 ”こんなに食べたら,たちまちの内にブロイラーになってしまうな…”
と心配するが,目の前に食べ物があると,ついつい食べてしまうのが,戦後の厳しい食糧事情の中を生き抜いてきた焼け跡派の性(サガ)である.ついつい全部食べてしまう.
 飲み物はオレンジジュースを所望する.
 オレンジジュースは,プラスティックコップ1杯だけ.コーラのように1缶ドカンと置いていくような無粋なことはしないようである.
 17時37分,ダラス空港まで,後,4時間12分.
 
<スナックの小箱>                             <スナック箱の中身とオレンジジュース>

■時計を現地時間に修正
 スナックを終えてから,暇潰しに映画「アリスインワンダーランド」を見始める.日本人の女性を見馴れている私には,主役のアリスがどうもゴツイ感じで可愛い気がない感じがして,馴染めない.それに原作で醸し出されるロマンのような雰囲気が足りないような気がする…が,とにかく他にすることがないので,この映画を見続ける.
 映画を見ながら,何時の間にか眠ってしまう.
 どの暗い眠ったんだろうか,目が覚めると時計は20時丁度を指している.
 JSTの20時は,現地のデンバー時間では朝5時丁度である.私は自分の腕時計の針をデンバー時間に合わせる.したがって,ここから先は,当分の間,デンバー時間で標記する.
 私達の飛行機は,デンバー時間で,7時49分にダラス空港に到着する予定である.

■朝食
 7時丁度に朝食のサービスを受ける.アテンダントが,
 ”egg or sermon ?”
と私に聞く.
 朝からサーモンもなかろうということで,エッグを所望する.
 配られたトレーを見ると,スクランブルエッグがドッサリと盛りつけられている.
 30分ほどで朝食は終わる.朝食後の食器類はそそくさと片付けられる.
 もうダラス空港も間近である.
 機内は何となく慌ただしい雰囲気になっている. 

<スクランブルドエッグとパンの朝食>

<ダラス/フットワース空港でトランシット>

■ダラス空港に到着
 東京(成田)国際空港からの長いフライトを経て,7時54分にダラス/フットワース空港に着陸する.私にとって着陸の瞬間もドキドキ物だが,無事,着陸する.
 7時58分,到着ゲートで停止する.
 8時00分,ディッセンバーグ.
 ツアーリーダーのIBさんが,
 「…乗り継ぎに,余り時間の余裕がありませんので,このまますぐに国内線に乗り換えます…」
と一同に号令する.
 まずは入国審査とバゲージクレイム.
 ダラス/フットワース空港で預け入れていたバゲージを一旦受け取ってから,再度,マイアミ空港経由リマ行の便に積み替えなければならない.結構面倒である.
 私達は,まるで親ガモと小ガモのように,IBさんの後に付いて,国内線ターミナルへ急ぐ.
 慌ただしくイミグレーションとセキュリティチェックの手続きを進める.

■ややこしいセキュリティチェック
 アメリカのセキュリティチェックは,昨今の世相を反映してか,以前より一層厳しくなっているようである.しかも自動化が進んでいるので,ここでも,世事に疎い私は大いにまごつく.
 私のような田舎者が居ると,リーダーのTBさんは補助に大忙しである.申し訳ない.
 何だか訳の分からない機械の読み取り装置にパスポートの写真のページを押し付ける.そして,正面のカメラのレンズを凝視する.
 すると暫く間を置いて,写真のような紙がプリントアウトされる.この紙には不鮮明な私の顔写真や姓名などの情報がプリントアウトされている.
 このプリントアウトとパスポートをCBP係に提示して,やっと関門を通過する.
 もしこのプリントアウトに大きな×印が印刷されていると,有人の窓口でチェックを受ける仕組みのようである.

<プリントアウトされたチェックシート>

■ゲート近くのレストランで軽く昼食
 ややこしいチェックを漸くクリアーして,9時15分,やっと国内線搭乗待合室に辿り着く.
 搭乗開始時間まで,まだ2時間ほどの余裕がある.
 「…では,近場のレストランで軽く昼食を摂りましょう…」
ということになる.
 ここでも,注文の仕方など,ツアーリーダーのHKさんのお世話になる.
 海外に出ると,何を注文しても量が多いので辟易とする.そこで,今回は同じ思いを持つ方と,1人分18ドルのフレンチトーストを2人で分けて食べることにする.半人分のフレンチトーストでも下の写真の通りのボリュームである.

<半人分のフレンチトースト>
                                        (つづく)
つづきの記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1bcc78141413241971eb7cb9eec781ef

「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534

[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea

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