中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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閑話休題:ネコは飼い主に似るか

2008年06月16日 22時58分59秒 | 閑話休題:日々雑感

        閑話休題:ネコは飼い主に似るか
          2008年6月16日(月)


 ここ数日,珍しく梅雨の合間に,好天が続く.
 6月16日.月曜日.やや寝不足気味だった私は,多少は躊躇したものの,晴の合間に塔ノ岳へ登ろうと思った.今年になってから29回目の塔ノ岳詣でである.何時ものように,湘南モノレールの駅で,神奈川新聞(2008年6月16日)を購入する.何気なく紙面を眺めている.すると,23面に「ガンちゃん」という4コマ漫画が目に止まった.この漫画の中で,奥さんが,
 「ペットは飼い主に似るってほんとうね・・・」
と,一緒に歩いている子どもに話しかけている.
        
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 この漫画を見て,私のブログに寄せられたコメントの中で,ペット(ネコ)は飼い主に似るという趣旨のものがあった.そういえば,昔,昔,確か戸川幸雄氏の作品の中で,犬が飼い主に似ることが書いてあったような気がしてくる.
 私は,塔ノ岳へ登っている最中も,ペットが飼い主に似るのか,それとも似ているのは,たんなる思い過ごしなのか,気になって仕方がない.そこで,塔ノ岳登頂記をブログに記録するのは,次回に譲り,今回は「ペットは飼い主に似るか」について,少々,脱線話をしてみたい.

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 少しくどい話になるが,もし,この世に「ネコ学」という学会があったとしよう. その学会に,flower-hillが,「ネコが飼い主に似るか」というテーマで,研究論文を出すとしたら,一体,どのようなアプローチで,このテーマを料理するだろうか.

 まずは,このテーマを解明するときの問題点を列挙してみよう.

 1.研究対象とするネコをどう料理するか
   一口にネコといっても,多分さまざまな種類があるだろう.
   ネコといっても,若いのから,年寄りまでさまざまである.
   雄ネコも,雌ネコもいる.

 2.「飼い主」とは誰のことをいうのだろうか
   あまり,とりとめもない議論にならないために,夫婦子ども1人の家庭を
   想定して,父親か,母親か,子どもか
   飼い猫から見て,どのような役割を果たしてくれる人が「飼い主」か

 3.どんな要素で「似る」と感じるのか
   風貌が似ている(物的な要素)
   態度,物腰が似ている(情的な要素)

 4.誰から見て,似ているのか.
   「飼い主」本人から見て似ている.
   他人から見て,「飼い主」がにている.

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 さて,このような要素を整理しながら,研究の枠組みを作ることにしよう.

1.研究対象とするネコの分類
  ネコにどんな種類があるのか分からないが,一応,以下のⅠ~Ⅳに区分しよう.
           子ども  大人
     雄ネコ    Ⅰ   Ⅱ
     雌ネコ    Ⅲ   Ⅳ

.「飼い主」の整理
 これは,インターネットを使って,誰が飼い主と思うか,アンケート分析をする.
 選択肢は,
    父親,
    母親,
    子ども,
    その他(     )
 ※この項目は,当のネコに聞く分けにはいかないので,人間に答えて貰う.

 なぜ「飼い主」と判断したか
  *平素,ネコの世話をしているから
  *家庭の中で一番威張っているから
  *ネコが一番懐いているから
  *本人以外の家族が,そう思っているから

3.「似る」の分析
 なぜ,「似ている」と判断するか
  *風貌が似ている
  *態度物腰が似ている
  *趣味嗜好が似ている
  *性格が似ている(具体的に:       )

4.誰が「似ている」と思うか
 「似ている度」を次の3段階に区分する.
  高レベル:本人,他人ともに似ていると感じている
  中レベル:本人は似ているとは思わないが,他人が似ていると感じている
       他人は似ているとは思わないが,本人が似ていると感じている
  低レベル:本人も他人も似ているとは思わない
 「似ている度」は,ネコが子猫から大人になる過程で変化すると思われるので,アンケートには,ネコがどの程度まで成長したときに,どう「似ている度」が変化したかを聞く.
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 調査方法
 アンケート調査と,インタビュー著差を併用する.
   第1段階はアンケート調査.アンケートを解析して,全体像を把握する.
   第2段階はインタビュー調査.

 調査結果の解析
 アンケートで得られた仮説を,典型例で検証する.
 今回の研究で,解明できた事項,解明できなかった事項を切り分ける.
 解明できなかった事項について,今後,どのように解明していくかを提示する.
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 [論文のシナリオ]

 今回の調査結果を,以下のシナリオで纏める.
  1.序論(問題提起)
  2.研究の目的
     先行研究の調査,仮説の提示
  3.研究内容
    調査方法
    調査結果(仮説の検証)
  4.結論
    調査結果と得られた成果
    今後の研究課題
  補足資料
  参考文献

       *******************************

 「ネコが飼い主に似ている」を調べて纏めるとなると,ざっと,以上のようなプロセスを踏むことになる.これは大変~~ 私は,塔ノ岳に登りながら,こんなことを考えて,一人で苦笑していた.
 まあ,シンドイから,こんな調査は止めにしよう.
                              (おわり)

追記
 近々,山仲間と一緒に,ペルーの旅に出掛ける.
 そのときに,ほくそ笑んでいることがある.
 それは,日本のネコの鳴き声を,録音して,ペルーのネコに聞かせ,どんな反応をするか,是非,試してみたいということである.
 ネコ語に,英ネコ語,日本ネコ語の区別があるのだろうか.人間が聞くと,どこのネコも「ニャー」としか鳴いていないような気がするが,それは人間の勝手.
 「・・・お前ら,ネコ語が分からねぇな・・・」
とネコにバカにされているように思えてならない.
 人間の話す英語も,日本語も,ネコ様の耳には,同じに聞こえるんだよ.丁度,シュトラウスのワルツ,「オーストリアのナントカ」みたいに...
 一度,ネコになって,人間界をみてみたいなと,バカな連想をする.



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