中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初秋の鎌倉;大船から新林公園・片瀬旧道・江ノ島道を下る(2)

2011年09月14日 04時23分24秒 | 鎌倉あれこれ

                                <諏訪神社の大鳥居>

    初秋の鎌倉;大船から新林公園・片瀬旧道・江ノ島道を下る(2)
      (山旅スクール5期鎌倉トレッキング会定例会)
        2011年9月11日(日)
  晴

(前回からのつづき)

<片瀬旧道から江ノ島道へ>

■庚申塔
 12時58分,昼食を終えた私たちは新林公園の池の畔から,再び歩き出す.
 私は,公園の水飲み場で,飲料水を補給する.そして,ブラブラのんびりと公園の外へ出る.
 精密部品を作っている工場沿いの道を南南西に5分ほど下ると,片瀬古道に突き当たる.この三叉路を鋭角に右折して,ほんの数分北へ向かうと,道路が左にカーブするところに,立派な庚申塔が置かれている.
 私は石塔などの知識は持ち合わせていないので,説明のしようがないが,素人目で見てもなかなかなものである.

<新林公園近くにある庚申塔>

■馬喰橋跡
 13時12分,庚申塔から往路を引き返す.そして先ほどの三叉路から片瀬古道を南下する.住宅地の中の狭い舗装道路が続く.交通量はごく少ないが,ときどきバイクが通過する.
 やがて進行方向右手から蛇行する境川が近付いてくる.なお,先ほど川岸を歩いていた柏尾川は,川名でこの境川と合流する.境川もこの辺りの下流では片瀬川と呼ばれることも多いようである.
 道路が川沿いになると視界が開け,川面を流れる風がとても心地よい.
 13時22分,史跡馬喰橋(ウマクラバシと読む)跡に到着する.案内板の説明によると,源頼朝が馬の鞍を橋にして渡ったという言い伝えがある場所である.
 どこかなと,近くにある深い溝を覗き込むが,どうも良く分からない.


■岩屋不動明王
 国道467号線の信号片瀬山入口から片瀬山の住宅地に入る道路を横断する.再び境川と離れて,住宅地に入る.狭い道路の両側には住宅が建ち並ぶ.
 13時28分,「岩屋不動明王入口」と赤い色の刻字のある案内杭に到着する.この杭の側に大きな自動販売機が2台置かれてる.お互いに競争しているかどうかは知らないが,随分と安い.
 ここで左折して東へ向かう.途中でいくつかの枝道があって,ちょっと迷いやすいかも知れないが,やがて目の前の高台が迫る頃,13時33分,進行方向左手の鳥居の前に到着する.ここが岩屋不動明王である.境内の案内板によると,どうやらここは,これから大tづれる泉蔵寺の飛び地のようである.
 まずは薄暗い建物の奥にある岩屋不動明王をお参りする.暗い所なので賽銭箱のありかが良く分からなくて戸惑う.
 境内は鬱蒼とした木立に覆われている.ただ,木立が繁茂する山を見上げると,稜線に住宅地がずらりと並んでいるのが見える.興ざめ.今更,どうにもならないが,デベロパーに景観に対する配慮をお願いしたいと思うのは私だけだろうか.

<岩屋不動明王の鳥居>


<岩屋不動明王>

■安価な飲料で一休み
 13時40分,岩屋不動明王を出発.往路を7分ほど戻り,元の岩屋不動入口に戻る.折角安い飲み物があるので,ここで一休み.
 思い思いに好みの飲み物を購入して,近くの民家の日陰で,飲みながらの立ち休憩.
 一同が自発的に,歩こうと言い出すまで,のんびりと休憩を取る. 
 
<岩屋不動道標>                          <安価な飲料で一休み>

<諏訪神社とその周辺>

■江ノ島道標
 13時51分,飲み物臨時休憩を終えて,再び歩き出す.相変わらず閑静な住宅地が続く.
 やがて,進行方向左手に片瀬山小学校が見え出す.校庭の一番端っこの金網越えに江ノ島道標の案内板があるので,見落とさないように注意阻止ながら歩き続ける.
 13時57分,ようやく金網越しの案内板を見つける.
 傍らに「第1号片瀬山風致地区」と青い刻字のある杭の脇に江ノ島道標が立っている.大きな石柱である.浅学の私には良く読めないが,石柱には,変体仮名で「えのしまみち」と刻字してあるように見える.
 
<片瀬小学校の端にある江ノ島道標;そのすぐ隣が泉蔵寺入口>

■泉蔵寺
 この江ノ島道標のすぐ隣が泉蔵寺の参道である.
 閑静な境内に入る.正面にある本堂を参拝する.本堂裏には急な斜面に作られた墓地が広がっている.
 鎌倉市民である私には,藤沢市内の社寺についての予備知識は全くない.従ってこの寺の故事来歴は全く分からない.ただ,境内入り口にある案内板を読んで“なるほど”と合点するだけである.

<泉蔵寺>

■諏訪神社
 泉蔵寺前の路地を進む.ところどころに飲み物の自動販売機が置かれている.この辺りは随分と自動販売機が多い所のようである.
 やがて,路地は国道467号線に突き当たる.突き当たった所にバス停諏訪神社がある.
 バス停の前が諏訪神社の参道である.白い大きな鳥居を潜って境内の奥に進む.
 14時11分,諏訪神社拝殿の前に到着する.

<諏訪神社>

■迷いやすい参道
 諏訪神社の参拝を終えて,神社境内入り口近くから東へ向かう路地に入る.下諏訪神社に向かう参道である.ところが,途中に住宅地の路地が複雑に交差するので,少々迷いやすい.
 ここには,何回も来ているが,生来方向音痴気味の私は,迷いそうに成りながら,鈍い勘を頼りに坂道を登る.
 途中で,下諏訪神社に長い石段が見え始め,ホッとする.

■下諏訪神社
 14時19分,下諏訪神社参道の石段下に到着する.
 「希望者だけ,上に登って,参拝して下さい・・・」
私は,階段の下で待っているつもりだったが,結局は,全員揃って,約90段ほどの石段を登る.
 14時21分,立派な下諏訪神社前に到着する.神社の周りには柵があって中には入れないが,随分と立派なお社である.
 神社隣の皇大神宮もお参りする.

<90段ほどの石段を登った所にある下諏訪神社>

■眺望を楽しみながら一休み
 下諏訪神社の高台から江ノ島方面の眺望を楽しみながら,一休み.微風だが涼しい風が海から吹き上げてくる.makoさんから,センベイを頂戴する.
 14時33分,休憩を終えて,長い石段を下る.

<下諏訪神社からの眺望>

<御大師様縁の寺>

■弘法大師道
 下諏訪神社から高台沿いの道を南へ歩く.間もなく,14時34分,進行方向左手に立っている弘法大師道標に到着する.大きな石に「弘法大師道」と刻字されている.

<弘法大師道道標>

■密蔵寺
 弘法大師道の石塔の脇が密蔵寺の参道である.
 まずは本堂を参拝.次いで境内にある四国八十八ヶ所巡りの石像群を見学する.沢山の石像の中で,一段と高いところに安置されている石像がある.簡素だがお堂が作られている.
 このお堂の中の石像は?
 説明書きがないので全く分からない.ひょっとしたら,八十八番目の大窪寺薬師如来かな?・・・と,勝手に想像する.
 本堂に向かって左手に弘法大師像が安置されている.傍らにある説明によると,この御大師像を一回りするだけで八十八ヶ所を巡るのと同じ効能があるという.一同,代わる代わるに一回りする.

<密蔵寺本堂>


<四国八十八ヶ所巡り>


<御大師様の周りを一回り>

■江ノ島弁財天道標
 14時23分,密蔵寺を出発する.
 境内入り口近くの三叉路に江ノ島弁財天道標が建っている.私は,この三叉路でどちらの道を歩くか迷う.
 近道をして,本蓮寺へ行ってしまうか,それとも,ほんの一寸寄り道をしようか.

<江ノ島道標>

<龍口寺輪番寺へ>

■一遍上人地蔵堂跡

 結局,ちょとばかり寄り道をすることにする.江ノ島道標沿いの細い住宅地の中の路地を歩く.この辺りの路地は入り組んでいて,ついつい迷うことがあるが.何とか鈍い勘を働かせて,先へ進む.
 14時48分,何とか迷うこともなく,一遍上人地蔵堂跡に到着する.
 今は何の変哲もない小さな公園になっているが,鎌倉を追われた一遍上人がここで念仏を唱えたと伝えられる場所である.

<一遍上人地蔵堂跡>

■本蓮寺
 とにかく残暑が厳しく蒸し暑い.一向に幾分疲労の色が見え始める.
 一遍上人地蔵堂跡で左折して路地を進む.そして,14時55分,本蓮寺参道入口に到着する.
 長い参道を進んで山門に突き当たる.山門の前に柵があって,ここからは境内に入れない.参拝しては悪いのかなと思いながらも,左手の道を進んで脇から境内に入る.
 感染名雰囲気を壊さないように気を遣いながら参拝する.
 本堂前には,二股になった大きな銀杏の木がある.
 ここは龍口寺輪番八ヶ寺の一つである.それ以上のことは私には分からない.

<本蓮寺>

■西行もどり松はパス
 15時03分,本蓮寺を出発する.ここから先ほどの通り魔でもどって道なりに歩けば西行のもどり松跡が見られるが,一行の大半が早く江ノ島に着きたいという.そこで,西行のもどり松見学はパス,近道を通って,常立寺に向かう.
 西行もどり松は,西行法師が都恋しさのあまり,おもわず枝を西にねじ曲げたと伝えられる松が生えていた所である.今はその場所に江ノ島道標が立っている.

■常立寺
 15時05分,常立寺に到着する.ここも龍口寺輪番八ヶ寺の一寺.境内にある案内板によると,1275年(建治元年)に処刑された元の国の使者杜世忠らの供養塔「元使塚」がある.
 境内に入る.山門を入ってすぐ左手に元使塚がある.
 境内を見学していると,目の前の丘の上に龍口寺の仏舎利の頭が見えている.その下を時々,湘南モノレールの電車がガーガーとモーター音を響かせながら通過する.
 
<常立寺と元使塚



<元使塚案内板>

<湘南江の島駅>

■江ノ島道標
 15時07分,常立寺を出発する.当初の目的では,龍口寺を参拝するつもりだったが,蒸し暑いのでもうヤメ.
 ほんの1分ほどで国道467号線に突き当たる.ここに大きな江ノ島道標が立っている.
 
<江ノ島道標>                              <600円也の氷水>

■何十年ぶりかの氷水
 この辺りでお茶をして解散することになる.
 道路の反対側に“氷”の昇り旗がはためいている.
 「かき氷を食べよう・・・」
と衆議一決.
 でも,満席で座る所がない.店の女将に,やんわりと断られる.
 「それでは・・」
ということで,湘南モノレール湘南江の島駅ビル1階の喫茶店に入る.先客はお一人.賑やかで迷惑かなと思いながら店に入る.大半の氷水を注文するので,それこそ数十年ぶりに私も抹茶あずき入り氷水を注文する.600円也.少々高いなと思いながらも,美味しさとボリュームで納得.
 結局,氷水1杯で,1時間以上も雑談する.
 雑談しながら,次回以降の定例会を相談する.

■賑やかな夕食
 大半の方々は,ここから江ノ電で藤沢へ向かう.
 私は湘南深沢までモノレールを利用する.ケチなことを言うようだが,モノレールの運賃って随分高いなと思いながら乗車する.
 湘南深沢駅から,自宅まで丸山という小さな山をひと登りする.
 16時半過ぎに自宅に帰着.
 玄関のドアーを開けると,
 「・・早く宿題をやってしまいなさい・・」
と孫娘を叱咤する長女の声が聞こえてくる.
 また,来ているな.
 20数年前,私は長女に,早く宿題を済ませなさいと叱ったことがあるような気がする.まさに歴史は繰り返すである.
 今日の夕食も,長女,孫娘が加わって賑やかである.宿題のことを親子共に忘れてテレビのサザエさんを見ている.
 その内に年寄りの私は眠くなる.
 サザエさんが終わって間もなく,長女と孫娘が帰宅.玄関先で見送った後,倒れ込むようにして就寝.
 今日一日も楽しかった.

<ラップタイム>

 9:37  大船駅歩きだし
10:05  弥勒寺(10:10まで休憩)
11:45  新林公園(13:00まで昼食)
13:33  岩屋不動明王(13:40まで参拝)
14:09  諏訪神社
14:21  下諏訪神社(14:33まで参拝)
14:35  密蔵寺(14:43まで参拝)
14:49  一遍上人地蔵堂跡
14:55  本蓮寺(15:03まで参拝)
15:05  常立寺(15:07まで参拝)
15:09  湘南江の島駅着

[ハイキング記録]

■水平歩行距離
   10.3km

■累積登攀高度   106m

■累積下降高度   112m

■所要時間(休憩時間を含む)
   大船駅     発  9:37
   湘南江の島駅着 15:09
 (所要時間) 5時間39分(5.65h)
 水平歩行速度
    10.3km/5.65h=1.82km.h
                                   (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b46a18e069d5d0b2c72b39721d5cff8a
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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