＜二十三夜塔などの石塔群＞
中山道六十九宿巡り(第11回)；第1日目(2)；福島宿から上松へ
（五十三次洛遊会）
２０１１年１１月１１日（金）～１４日（月）
第１日目；２０１１年１１月１２日（土） （つづき）
＜ルート地図＞
＜福島宿を出発する＞
■御嶽神社
8時24分に，ＪＲ木曽福島駅を歩き出す．
8時28分，御嶽神社の前を通過する．
<御嶽神社>
■野趣豊かな紅葉の道
御嶽神社居た壁沿いの細い道の入る．野趣豊かで閑静な散策路を歩く．気分最高．
沿道の素晴らしい紅葉が実に綺麗である．
＜旧中山道の細い道＞
＜素晴らしい紅葉＞
■塩淵の一里塚
8時38分，江戸から70里目の塩淵の一里塚に到着する．民家の軒先に一里塚跡と刻字した石塔が立っている．
傍らの案内板の説明によると，シオという地名は，川の曲流部に点けられることが多いという．ここ塩淵も木曽川の曲流部にできた渕とすると，地形的に合っている．
また，昔，中山道を馬の背中にシオを載せて運んできたところ，その馬が木曽川に転落して塩をまいてしまったことから塩淵という地名が付いたという伝説もあるようだ．
＜塩淵の一里塚＞
■二十三夜塔の石塔群
8時39分，二十三夜塔の石塔群を通過する．小高いところに沢山の石塔が並んでいる．
＜二十三夜塔の石塔群＞
■旧中央本線のトンネルを潜る
9時01分，1910年（明治43年）に中央本線開通時に作られたトンネルを潜る．トンネルの中央付近に薄暗い照明がある．
＜旧中央本線のトンネルを潜る＞
■元橋
9時13分，元橋に到着する．立派な橋だが，手前の方が少しゆがんでいるように見えるのは気のせいだろうか．
9時17分，元橋を過ぎたところで，すぐ左へ曲がり，中央本線のガードを潜る．
＜元橋＞
■御嶽遙拝場
薄暗い林の中の道を進む．
9時23分，御嶽山遙拝場に到着する．大きな石の鳥居と常夜灯が立っている．残念ながら，今はここから御嶽山を見ることはできない．しかし，近くにある案内板によると，「木曽の道筋の内，御嶽山を仰ぎ見ることができるのは，鳥井峠の他にはここだけである」とのことである．
ここで，10分ほど休憩を取る．
＜御嶽山遙拝場＞
＜上松に入る＞
■沓掛の一里塚
ふたたび中央本線のガードを潜る．
一旦，国道19号線に出てから，また進行方向左に曲がって旧中山道に入る．この辺りは板敷野という集落のようである．
やがて，中央本線の線路沿いの細道に入る．
暫く進むと，この細道も道路に突き当たって途絶える．突き当たった道路を右折する．
9時49分，江戸日本橋から71番目の沓掛の一里塚に到着する．塚の上に馬頭観音がある．
近くにある案内板によると，ここは上松の入口にある沓掛という所である．1910年（明治43年），中央本線鉄道敷設工事の際，山側（西側）の1基は取り壊されてしまった．現在は川川（東側）の1基が残っている．ここは今日へ66里，江戸へ71里の場所である．
＜沓掛の一里塚＞
＜馬頭観音のある一里塚＞
■明治天皇聖跡碑と芭蕉の句碑
9時56分，赤い大きな橋に到着する（橋の名前は失念）．橋から木曽川を眺める．美しい川の流れである．
子野橋を渡ると明治天皇聖跡碑が立っている．
その脇に桟温泉がある．どうやらここで入浴を楽しむことができるようである．
芭蕉の句碑には，
かけはしや
いのちをからむ
つたかずら
という句が刻字されているそうである．
<赤い橋から>木曽川を望む
＜聖跡記念碑と芭蕉の句碑＞
■木曽の桟
名所木曽の桟（かけはし）は，木曽川を渡る橋ではなく，岩壁に沿って丸太を組んだ桟（さん）のような道であったという．県史跡に指定（資料２，p.117）．
対岸から遺構が見えるとのことだが，良く分からなかった．
[参考文献]
資料１；今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社
資料２：岸本豊,2007,『新版中山道69次を歩く』信濃毎日新聞社
「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4946a019275edcec02792c4855d7f625
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