
<クイーンズパークへ出掛ける>
ルートバーン(8):クイーンズタウンとリマーカブルズトレッキング(2)
(湘南カラビナ隊)
2005年1月28日(金)~2月6日(日)
第3日目:2005年1月30日(日)
7.クイーンズタウンパーク
<クイーンズタウン2日目の朝>
■モーニングコーヒー
2005年1月30日.日曜日.快晴.
クイーンズタウン滞在2日目である.昨夜,なかなか寝付かれないと思っていたが,結果的にはよく寝たようである.
6時丁度に,電話でモーニングコールがある.外はまだ薄暗い.
テラスに出てみる.もう,大阪から参加した夫婦が,私たちより先にテラスのベンチに座っている.軽く会釈を交わす.
同室のフクロウが気を利かせて,お湯を沸かす.そのお湯でインスタントコーヒーを入れる.部屋に備え付けのインスタントながら,なかなか美味である.
今日から,いよいよトレッキング開始である.初日の今日は,クイーンズタウンからワカティプ湖を挟んで対岸にあるリマーカブル山を往復する.冬場はスキー場になるところである.
昨夜準備したリュック内の装備をもう一度見直す.
■バイキング方式の朝食
6時30分,朝食.バイキングである.
まずはトマトジュースを味わう.次いで,小皿にロールパン,トマト4分の1片,ハム1枚,チーズを取り分ける.そして,大皿にはサラミソーセージ2片,目玉焼き(サニーサイドアップ),トマトスライス3片.中ぐらいの大きさのボールに牛乳に浸したオートミール.マグカップ1杯のコーヒー.これが私の朝食である.
<早朝のクイーンズタウンパーク>
■メンバーの服装
朝食後,一旦部屋に戻り,再び,7時19分,フクロウと連れたってロビーへ行く.これから,私の提案で,出発時間までの1時間余りを有効に使って,近くのクイーンズタウン公園(Queenstown Garden)を1回りすることになる.
結局,私たち湘南カラビナ隊が全員が集まる.
この公園,私は2年前,ミルフォードトレッキングに参加したときに,一度訪れただけで,地理には不案内である.しかし,多少は分かるということで,私が先頭に立って,公園に向けて歩き出す.
ノシイカはCWX(注1)の上に紺のショートパンツ,うす青色の半袖シャツ姿で絶好調である.紺地に黄色い柄の入った小さなリュックを背負っている.バーダーは黒い2本線が回ったひさし付きの帽子を被っている.消防署長は青灰色のスラックスに紺の長袖シャツ,消防隊員は灰緑色のスラックスに空色の半袖シャツ,スケルトンさんは濃紺のスラックスに赤色の半袖シャツ,その上にカーキー色のチョッキを重ねている.フクロウは灰青色の長袖シャツに首襟付きの半袖シャツを重ね着している.私の服装は説明するのが面倒だからやめる.
何れにしても,この服装で本日のトレッキングに参加する.
■クイーンズタウンパークへ
ホテルを出て,湖畔に沿って左手に進む.芝生の中の道を進むと,小さな橋を渡る.ここがクイーンズタウン公園の入口である.クイーンズタウンの市街地西側から湖に突き出た小さな半島がこの公園である.知ったかぶりした私は,小さな橋を渡って,すぐに左側の道を辿る.舗装された細い道路を登ると,すぐに民家の庭先に出る.左に曲がるのが早すぎたのだ.
すぐに今来た道を戻り,急傾斜の芝生を下って,本来の散策路へ出る.小高い丘沿いに散策路は続く.やがてメタセコイヤを連想する大きな木(正式な木の名称を聞いたが忘れた)が沢山生えているところを通過する.
広い芝生の真ん中に池に到着する.池の中央にある噴水が水を高く吹き上げている.
■綺麗な花が咲いている
一同,この噴水を背景にして集合写真を撮る.
さらに奥に進むと石造りの橋が架かっている.まるでモネの「睡蓮」の絵のような所へ出る.私は睡蓮を水仙と言い間違える.それを聞いた消防署長が笑いこける.
綺麗な花が沢山咲いているところに出る.芝生の手前に,白色の花,ピンク色の花が咲き乱れている.朝顔の花のような形をした白い花も沢山咲いている.何とも言いようがない素晴らしい庭園である.
花が咲き乱れる奥に,何の競技をするところか分からないが,ゲートボールにもってこいのような広場がある.その先に白い2階建てのクラブハウスが建っている.何だか,こんなところへ入ってはいけないような気がして,芝生を横切って散策路へ戻る.すると花壇に出る.ここには白,ピンク,赤の薔薇がビッシリと咲いている.
薔薇園通り過ぎると,石碑が建っている.石碑には「曰く因縁」が英語で書いてある.しかし,読むのが面倒なので省略する.
<曰く因縁が英語でビッシリ書いてある>
■湖畔沿いの遊歩道
この辺りで,そろそろ引き返すことにする.
帰りは湖畔沿いの道を辿る.すぐに湖畔に出る.湖を挟んでクイーンズタウンの町並みが美しい.街の奥には小高い山が見える.山の上には,今夜訪れるレストランの建物が見える.2年前に訪れたときには,ここで30分ほど立ち止まって,ボールペンでスケッチしたことがある.そのときの記憶がありありと甦ってくる.
2年前に較べて,市内に大きな建物が少し増えたような気がする.また,建設中の建物があるらしくて,大きな起重機が見える.この起重機が折角の風景を台無しにしている.
クイーンズタウンが,これ以上大きな都市になって,俗化してしまうのは,とても寂しいことである.
8時22分,私たちは,一旦,ホテルへ戻る.
<公園からクイーンズタウン市街地を望む>
<朝のワカチブ湖>
<大きな木とお別れ>
<公園からホテルへ戻る>
(注) 1.CWXは股関節,太股前側,内側の屈伸やねじりの動きを円滑にし,腿の動作範囲を拡大し,走りを軽快にするサポーターの商品名.
(つづく)
「ルートバーン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b9473320f478397baa19ae19cd778562
「ルートバーン」の次回の記事
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[編集後記]
2011年3月20日(日).高曇り,温かい
3連休の中日.高曇りだが温かい1日,首都圏の電車が,まだ,間引き運転をしているときに,私ごときロートルがリュックを背負って混雑する電車に乗るのはまずいなと思って,丹沢行きを自粛する.その代わりに,午後から交通機関を一切利用しない“ゼロエミッション型鎌倉一筆書きハイキング”に出掛けた.
この様子は,当ブログに収録済みである.
前日(3月19日)の夜,たまたまスイッチを入れたテレビで,マッキンレー登山の番組を見た.マッキンレーが凄い山だとは知っていたが,テレビを見てその凄さがハッキリと実感することができた.
私は全くの素人の登山愛好者である.夏場の氷河または雪山のモンブラン,メンヒ,ユングフラウ,ピスコ山などの登頂を経験したが,私の経験したこれらの山を全部継ぎ足しても,到底,マッキンレー山には及ばないなと思った.いやはや凄い山である.
2011年3月21日(月),曇・午後から冷たい雨
朝から曇で憂鬱だが,朝の内は気温が高かった.何ヶ月ぶりかで隣のネコが屋根の上で香箱を作っている.早速カメラを取り出して,ネコの写真を撮る.
「おい・・三毛.こっちを向けよ・・」
と声を掛けるが無視される.
雨が降り出す.気温が下がり始める.軟弱な私は外へ出る気がしない.殆ど外出せずにグダグダと家で過ごす.家に居たので,水彩画の鉛筆による下絵は少し書き進むことができた.
東日本大地震から,もう10日目になる.大地震直後は各テレビ局が競って同じような番組を流していたが,10日も経つと,大方のテレビの関心は,もう別の所に移ってしまったようである.熱しやすくて冷めやすいなと感じるのは私だけだろうか.
それにしても,今日一日,なんともグウタラのまま過ごしてしまったなと反省する.貴重な一日だったのに・・・
<久々の屋根ネコ> <画き出し1日目の鉛筆下絵(1080×780mm)>
(ぼやきおわり)
トマトジュースは 魚 肉 野菜 煮込むこともできますね