<札幌駅「石狩鮭めし」>
趣味三昧;駅弁回顧録:昭和57年札幌駅「石狩鮭めし」
2012年9月1日(土)
※駅弁回顧録のつづき
昭和57年9月8日
私は仕事で札幌を訪れていた.前々日の上野発夜行列車で青森へ.青函連絡船で,翌朝,函館に到着.函館の取引先で打ち合わせ.そして,函館本線,室蘭本線,千歳線経由で札幌へ.
札幌駅で,待望の駅弁「石狩鮭めし」400円也を賞味した.今はもう駅弁の中身も味も忘れてしまったが,この包み紙を見ると,幾度となく乗り継いだ青函連絡船のことを懐かしく思い出す.
この回顧録では,まずは昭和50年代中頃のものをランダムに選んでブログに登録しているが,どの駅弁の堤にも「いい日旅立ちDISCOVER JAPAN」と印刷されている.
それにしても,あの頃は,北海道は遠かったなあ~・・・
あれから幾星霜.
便利になった.当時は飛行機に乗るなど大変な贅沢で,国内の何処へ行くにも国鉄のお世話になったものだ.正直なところ,汽車の長旅は疲れて大変だった.客車にはスチームの暖房はあったが冷房はなかった.
私がサラリーマンに成り立ての頃は,東海道本線ですら,電化区間は東京から沼津まで.沼津から先は汽車ぽっぽだった.
暑い夏,汽車の旅はボックス席の窓際の席に座って窓を開け,風に当たるのが最高.でも蒸気機関車の煙,石炭ガラが眼に入ってしまう.それにトンネルに入ると煤煙で衣服が汚れてしまう.
それでも,窓から入り込む外気に当たりながら食べる駅弁は美味しかった.
(つづく)
「閑話休題;駅弁回顧録」の前回の記事
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