中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

さよならシロヤシオ:初夏の塔ノ岳(今年27回目)

2008年06月09日 07時03分06秒 | 丹沢の山旅
                    <塔ノ岳山頂からの眺望>

         シロヤシオが見納め:大混雑の塔ノ岳
             (今年度27回目)
              (単独山行)
           2008年6月7日(土
 曇

■何だか寝不足
 またもや天気予報に振り回される.実は,昨日(6月6日),塔ノ岳の登るつもりでいた.しかし,当日早朝の天気予報では,6日は終日曇,所によっては雨,7日は朝から夕方まで晴れということであった.
 6月7日,土曜日.早朝,4時頃起床する.何となく寝不足な感じがして,何となくだるい感じがする.どうやら,昨日,鎌倉の山の中を,ブラブラ歩きをした疲れが残っているようである.さて,今日はどうしたものかと思案する.
 幸い今日は天気が良さそうである.私は意を決し,塔ノ岳に行くことにする.
 余り食欲はないが,台所へ行って,ご飯に生卵と納豆をぶっかけて,大急ぎで1杯だけ掻き込む.そして,5時10分に家を出る.上空は厚い雲に覆われている.でも,天気予報は「晴れ」なので,登山中に天候が回復して,晴れ渡ることを期待して,そのまま大船駅へ向かう.
 藤沢から,格安のナントカキップを使って,小田急線に乗車する.電車の座席に座った途端に,眠くて仕方がなくて,ついつい居眠りしてしまう.相模大野で乗り換えてからも,最初は立っていたものの,海老名から座れる.とたんに睡魔に襲われて,居眠りをしてしまう.何回も乗り越したかなと気になる.

■大倉を出発
 7時14分,渋沢に到着する.急いで,7時17分発3番バスに飛び乗る.バスは通勤時のように.大変な混雑である.ふと見ると,私の斜め前にご常連のYさんが座っている.私は軽く挨拶をする.
 7時28分,バスは大倉に到着する.大倉には,まだ2番バスで到着した方々が残っている.私は,軽くストレッチをした後,7時36分に歩き出す.私の前には,同じバスに乗車していた登山客が行列を作って登っている.
 登山道に入る.杉並木の中の道は,ジメジメとしていて,全くの無風である.歩き始めると,すぐに汗が出てくる.とにかく暑い.今日は絶対に無理をしないぞと自分に言い聞かせる.
 8時10分,見晴茶屋を通過する.茶屋の前の休憩所は,休憩をとる登山者で一杯である.見晴茶屋から,すぐに急坂を登る.私の前方には,何人もの登山者の後ろ姿が見える.続いて,8時25分,一本松を通過して,尾根道に入る.すぐに,駒止茶屋手前の急傾斜の長い階段に差し掛かる.私は数名の登山者を追い越したが,2人の登山者に追い抜かれる.

       <登山者の列>             <曇っていて富士山が見えない>

■K大のNさん
 8時40分,漸く駒止茶屋に到着する.大倉を出発してから,すでに1時間04分経過している.駒止茶屋まで1時間以内で到着できれば,塔ノ岳山頂まで,2時間10分台で到着できるかの生が大きいが,ここで4分もオーバーしていると,2時間20分台で,山頂に到着するのは困難になる.
 私は自分の体力を維持し管理するために塔ノ岳登山を繰り返しているのであって,登頂時間を縮めるのは目的ではないと,自分自身に強く言い聞かせて,マイペースで登り続けることに拘る.
 駒止茶屋付近で,ご常連でお馴染みの「K大のNさん」に追いつく.Nさんは,どうやら私より1本前のバスに乗られていたようである.
 「Nさん,今日は・・・暫くぶりです.一足先に行ってます・・・」
と挨拶して,先に行かせて貰う.

■修行僧とすれ違う
 8時55分堀山ノ家を通過する.晴れていれば,此処からも富士山が良く見えるはずだが,今日は上空に厚い雲が立ち込めていて,本当は見えるはずの富士山は全く見えないままである.
 この頃は,天気予報は余り宛にしていないが,それにしても,最近,だんだんと予報が当たらなくなっているように思える.幾ら大型のコンピューターをぶん廻して予測しても,ローカルな天気予報は,「越中ふんどし型」の予報の方が正確だったと思う.
 余談になるが,昔流の経験や直感力に頼った方が,ローカルな予報には適しているのかもしれない.話が大きく飛躍するが,企業経営や,病気の診断などでも,同じようなことが言えるような気がしてならない.要するに,何事に付けて,コンピュータのような機械に頼りすぎてしまい,肝心の直感力が消失してしまったのではないだろうか・・・まあ,いいや,そんな話は止めにしよう.
 萱場平の登り口で,何時ものようにモニター写真を撮る.一昨日まで降り続いていた雨にもかかわらず,地面は案外乾いている.今日は登山者が多いので,ベンチは休憩する人で満杯である.偶然,この画面の中に,何時もすれ違っている修行僧の姿が映っている.この方は,1年365日,麓から丹沢山まで往復されている.

                   <今日の萱場平>

               ※路面はまあまあ
                丁度,修行僧が降りてくる
                土曜日なので,沢山の登山客が休憩を取っている.

■花立山荘を通過
 花立山荘手前の長い階段に差し掛かる.なかなか思うように足が伸びない.
 シャリバテ気味なのだろうか,随分と空腹感が強くなり始める.その間に,2人の登山者に追い越される.花立山荘手前200メートルほどの所で,下山してくるご常連のTさんとすれ違う.遠くから私を見付けたTさんが,
 「やあ,flower-hillさん・・・あなたのブログを見ましたよ・・」
と言いながら,私のブログを持ち上げてくれる.有り難いことである.
 Tさんの話しによれば,今日の塔ノ岳山頂には,濃い霧が立ち込めているようである. 今日の私は,ここまで登ってくる間に,かなり疲労を感じている.もう年かなと弱音を吐きそうになる.それでも,なんとか,9時38分に,花立山荘を通過する.山荘前のベンチには登山客が鈴なりに座っている.もうヘトヘトという顔をした人も沢山居る.
 私も,ここで一休みして,何か口に入れようかと思ったが,面倒くさいので,我慢することにする.
 花立山荘を過ぎる辺りから,外気が急に涼しくなる.辺り一面に霧が立ち込めている.

                    <山頂付近のミツバツツジ>

■塔ノ岳山頂
 花立場までの坂道を登る.途中で若い女性に追い越される.私は道を譲りながら,
 「お先にどうぞ・・・随分,速いですね」
と挨拶する.
 「いえ,いえ,・・・飛んでもない.リハビリに登っています」
と言いながら,どんどん先へ行ってしまう.
 花立場から先は緩やかな下り坂を2箇所越え,馬の背を通過して,9時52分,金冷シに到着する.もう見頃は過ぎたとはいえ,途中,まだ,まだ,ミツバツツジが楽しめる.霧の中に溶け込むように,静かに咲いている花がとても美しい.
 金冷シを過ぎてからも,体調は回復せず,相変わらず身体が重い感じが残っている.
 それでも,とぼとぼと登り続けて,10時06分に,塔ノ岳山頂に到着する.大倉を歩き出してから,実に2時間30分も経過している.過去および将来の自分自身と比較して,どうも不本意な記録だが,1週間も間を空けていたのだから仕方がないと諦める.
 塔ノ岳の山頂は,沢山の登山客で賑わっている.山頂で霧間に見え隠れする山肌を眺めながら数枚の写真を撮る.すると,ご常連のローギャー氏が飄然と現れる.
 「やあ,今日は,ご一緒のバスでしたか・・?」
と私に話しかける.ローギャー氏は,何時もと違った服装をしているので,同じバスに乗り合わせたのに,私の方で気が付かなかったようである.

                      <塔ノ岳山頂>

             ※尊仏像を拝んでいるのがローギャー氏
              何時も定速で,2時間20分台で山頂まで登っておられる.

■尊仏山荘
 写真を撮り終えた私は,尊仏山荘に入る.今日の小屋番はHさんと,Oさんである.Oさんは,私の顔を見ると,お茶の準備をし始める.何時もお茶ばかり頼んでいるので,自動的にお茶が出てくるようになっている.
 今日,10時過ぎの山頂の気温は,+13.8℃.やっぱり初夏,かなり高めである.
 私より先に山荘に入ったYさんは,注文したラーメンを食べ始めようとしている.Yさんは,やっぱり歩くのが速いなと感心する.Yさんから,シロヤシオを見に行かないかと誘われる.私は注文したお茶を,まだ半分も飲んでいなかったので,後から見に行くことにする.
 そのとき,どこからともなく営業部長がノソノソと現れる.彼が番台に飛び登った所で,写真を撮る.なかなかカメラの方を向いてくれないので手こずる.すると小屋番のOさんがネコを抱えてポーズを取らせる.なかなか可愛い写真が撮れたので,私も大満足である.

                     <今日の営業部長>

                 ※大好きなOさんの前でご機嫌である.
                  ネコの写真は次回再掲


■シロヤシオとミツバツツジ
 急いでお茶を飲んだ私は,リュックを尊仏山荘に置いたまま,カメラだけ持って,丹沢山への登山道を下る.
 暫く山荘で休んでいたために,外の風がやけに寒く感じる.
 山荘から少し下った所に,シロヤシオツツジとミツバツツジが沢山自生しているが,先週に比較すると,今日は,随分と花が寂しくなっている.やはり,先週が一番の見頃だったようである.とはいえ,相変わらず,とても綺麗である.
 私より先に出掛けたYさんは,もっと遠くまで降りていったらしいが,私はこれ以上下るのが億劫になり,適当な所で尊仏山荘に引き返す.
 10時49分に,再び尊仏山荘に顔を出す.駒止茶屋付近で追い越させて頂いたK大のNさんが,ちょっと前に山荘に到着したようである.私はNさんに挨拶して,下山を開始する.

              <まだまだ綺麗なシロヤシオ:塔ノ岳山頂直下>

■ユックリペースで下山
 下り始めると,次から次へと登ってくる登山者とすれ違う.今日は土曜日なので,夕方のテレビ水戸黄門もない.ならば,急いで下山ずる必要もない.私は途中でミツバツツジの写真を撮りながら,超ユックリのペースで下り続ける.
 11時43分,戸沢分岐を通過する.階段を抜けて,露岩帯の下り坂に差し掛かる.下山を開始してから,もう何人もの若い方に追い越されている.堀山ノ家から少し登った所で,Yさんが追いついてくる.
 11時56分,合流した2人は,堀山ノ家に到着する.ここで,5分ほど休憩を取る.Yさんが,
 「13時38分のバスに合わせて,ゆっくり下山しましょう・・・」
と提案する.勿論,異論はない.
 この年になって,怪我をしたら一巻の終わりである.怪我をしないようにユックリペースで下る.
 下山途中,Yさんから,いろいろと植物の話を伺う.私にとって一番弱い分野である.丹沢では珍しいというウリハカエデの木を教えて貰う.
 13時18分,無事,大倉に下山する.
 
        <山麓に咲くミツバツツジ>                  <ウリハカエデ>

■うまく乗り継いで帰宅
 バスの時間まで少し間がある.
 バス停近くで,休日になると開かれる青空市を覗いてみる.今日は疲れたためか何となく柑橘類が欲しくなる.そこで夏みかん1袋100円を購入する.
 大倉13時38分発のバスに乗車.渋沢から相模大野で乗換え,快速急行で藤沢へ,さらに特別快速湘南新宿ラインに乗り継いで大船へ.意外に速く,15時20分に帰宅する.
 ああ,疲れた.

[ラップタイム]

 7:36  大倉歩き出し
 7:40  登山口
 7:40  丹沢ベース
 7:55  観音茶屋
 7:59  分岐
 8:08  雑事場ノ平
 8:10  見晴茶屋
 8:25  一本松
 8:40  駒止茶屋
 8:49  堀山
 8:56  堀山ノ家
 9:13  戸沢分岐
 9:15  萱場平
 9:38  花立山荘
 9:52  金冷シ
10:06  塔ノ岳山頂 着(+13.8℃)
==================================
11:49  塔ノ岳山頂 発
11:03  金冷シ
11:20  花立山荘
11:41  萱場平
11:43  戸沢分岐
11:56  堀山ノ家(12:01まで休憩) ※Y氏と同行
12:10  堀山
12:19  駒止茶屋
12:32  一本松
12:45  見晴茶屋
12:47  雑事場ノ平
12:50  観音茶屋
13:05  丹沢ベース
13:12  登山口
13:18  大倉 着

[山行記録]

■登攀・下降高度
  1201m

■水平移動距離   6.5km

■登攀所要時間
  大倉発      7:36
  塔ノ岳山頂着  10:06
  (所要時間)  2時間30分(2.50h)
 登攀速度   1,201m/2.50h=480.4m/h

■下降所要時間
  塔ノ岳山頂発
  10:04
  大倉着     13:18
  (所要時間)  2時間29分(2.48h)
 下降速度   1,201m/2.48h=484.2m/h
                              (おわり)

前回の塔ノ岳の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/54d4d2a2cf34914d42792f748ba3f1fb
次回の塔ノ岳の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6857505d120b7975fe2f1e91d4e91976


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。