中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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蔵王樹氷トレッキング(6)

2007年02月02日 10時45分08秒 | 北海道・東北・北陸

        雪のモンスターと出会った
        蔵王樹氷トレッキング(5)
        (湘南カラビナ隊)
    2007年1月27日(土)~28日(日)

第2日目 1月28日(日)(つづき)

■御釜が見えた
 熊野岳山頂は風もあまりなく平穏である。上空は青空である。ときどき霧が涌いては消えていく。鈴木ガイドの発案で,山頂から尾根沿いに更に東へ進み御釜見学をすることになる。御釜はいうまでもなく蔵王山の火口湖である。
 山頂から,幅が廣くて,ほぼ水平な尾根が東南東の方向に延びている。もし,視界が悪くなれば瞬く間に方向が分からなくなりそうなところである。私達は足跡が全くない銀世界の尾根に沿って進んでいく。遠くから大きな雪の塊のように見えていたのは避難小屋のようである。この小屋を通り越して,やや急な斜面を,ほんの5分ほど下り,10時55分,大きな雪庇に突き当たる。雪庇を踏み抜いたら大変なので,余り先へは進めないが,時折覆い被さってくる霧の間から,断崖に囲まれた御釜が良く見える。絶景である。
 昨年1月に湘南カラビナ隊の皆様と訪れたニュージーランド北島のルアペフ山の山頂から火口湖を見下ろしたときのことを,ついつい連想する。

     <霧が晴れて現像的な御釜が見えた>


■再び地蔵山へ
 御釜を背景に何枚かの写真を撮り合う。私も,液晶画面が壊れてしまった例のオンボロカメラを取りだして,ガイド補佐の名前の分からない青年にシャッターを押して貰うが,丁度,このとき,カメラが遂に完全に壊れてしまう。私は,しかたなく,バックアップのために持参したオンボロ白内障カメラに切り替える。途端に写真の画質が悪くなる。
 11時04分,雪庇の付け根から引き返す。途中で外国人1人を伴った登山客とすれ違う。帰路は熊野岳の山頂は通らずに山腹をトラバースして,11時45分に,再び地蔵山山頂へ戻る。ここで,10分ほど休憩を取る。

■モンスターの間を抜ける
 11時57分,私達は地蔵山山頂を出発して,西南西に延びる尾根沿いに下り始める。途中から樹林帯の中に入り込む。現場を熟知した鈴木ガイドの指示で,巨大な白いモンスターが立ち並ぶ中を,右へ左へと進路を変えながら進む。モンスターの姿は正に圧巻である。
 「いつもより随分と雪が多いな・・・」
とガイドが独り言をいう。
 何故,この辺りに例年より多くの雪が積もっているかについて,ガイドから説明を受けたが,難しくて,あまり良く理解できなかった・・・・が,どうやら風向きと風の強さが影響しているようである。

      <モンスターの間を抜ける>

■新田の平
 モンスターの間の,さらさら雪には全く足跡がない。そこに足跡を残しながら歩くのは快感である。モンスターの林を抜けて,一旦,尾根に出る。
 「この辺りに標高1500メートルの標識があるはずです・・・」
とガイドがいう。しかし今はこの標識も雪の下である。

    <1500m案内板付近から見た熊野岳>

 この辺りから,ガイドの指示に従いながら,再び斜面を下り始める。モンスターの間を細かく右へ左へと進路を変えながら下り続ける。すると,大きな木が消えて,雪に覆われた平地に飛び出すようにして到着する。ここが「新田の平」である。振り返って上の方を見ると,樹氷林の向こうに熊野岳の山頂がチラリと見える。
 「この辺りからの眺めが,隠れた絶景ポイントなんです・・・」
とガイドが誇らしげに説明する。
 広場の真ん中に,半ば雪に覆われた看板が立っている。看板には達筆で「新田の平」と書いてある。
 ガイドが,私達に,看板の周囲に半円形に並ぶように指示する。そして私達を前景にして写真を撮る。この写真を「ペンション・スイス」のホームーページに載せるという。  

注)
 このとき鈴木さんが撮った御釜の写真がホームーページに掲載されている。
 「ペンションスイス」で検索すればHPにアクセスできる。
 HPを開いたら「とっておき」をクリックすると,私達の写真や当日のモンスターの様子が掲載されている。
 


ユートピアスキー場に到着
 広場を抜けて再び樹林帯に入る。そしてほんの数分歩くと,いきなりスキー場のゲレンデに飛び出す。沢山のスキーヤーがスキーを楽しんでいる。スキーヤーと衝突しないように注意しながら,ゲレンデの端を下る。そして,13時52分,ユートピアスキー場にあるレストラン「とどまつ」に到着する。
 ここで昼食を摂る。私はラーメンがたまらなく食べたくなる。具沢山で美味しいラーメンである。

        <具沢山なラーメン>

さっさと帰京
 昼食を終えた私達は,樹氷公園14時32分発のロープウェーに乗り,14時38分に蔵王山麓駅に到着する。ここで入浴組と直帰組とに分かれる。直帰組は,flower-hill,仙人,スケルトン,酋長の4人である。
 山形行のバス停を探しながら歩くのも面倒なので,タクシー相乗りで山形駅へ向かう。
 山形新幹線山形発16時05分東京行に乗車,18時56分に無事東京駅に到着する。ここで解散。
                   (つづく)



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