中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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龍口寺(藤沢)・満福寺・江ノ島周遊(2)

2006年09月26日 09時35分01秒 | 鎌倉あれこれ
龍口寺・満福寺・江ノ島周遊(2)
(鎌っこ倉ぶ)
2006年9月21日(土)

(つづき)

■満福寺参拝
 龍口寺を後にした私達は,龍口寺輪番寺が立ち並ぶ腰越3丁目と5丁目の境に沿った小径を通って,満福寺へ向かう。住宅地の中の狭い道は静かだが,時折自動車が通るので避けるのに往生する。折からお彼岸とあって,何時も閉まっている霊鷲寺の山門が開いている。この寺の境内を覗くのははじめてなので,境内の風景をカメラに収める。
 神戸川を渡る手前に,自家製のパンを売っている小さなお店がある。衝動買いをしたくなった私は,迷わずにお店に入り,あんパンを購入する。私につられてか,数名の方々が同じようにパンを購入する。橋を渡り,一旦電車道まで出る。電車道に沿って東へ少し進み,再び踏切を渡り満福寺に到着する。お彼岸の参拝客で,境内はいつもより混雑している。
 参拝料を支払って,本堂に入る。10年ほど前に訪れたときは,鄙びた風情があったが,今は少々俗っぽく改造されているのが残念である。欄間には母方の祖父が書いた欄間絵が6~7枚飾られている。肉親の描いた絵に接すると,感一入である・・・が,明るい蛍光灯が眩しく光る側に置かれている絵の退色が激しいのが残念である。
 「道理で・・それで,flower-hillさんは絵が上手なの・・・遺伝ですね」
と,私の祖父が絵描きと知った誰かが言う。
 この言葉ほど,私に恥辱を与える言葉はない。そんなことを言ったら,医者の子は,放置して置いても医者になれるではないか・・・努力しなくて,自然に絵が描けるなんて・・・何を勘違いしているのだろう。隔世遺伝でもするのか! 私が描いた絵を重ねたら,それこそ天井まで届いてしまうほどの量になる。それほど努力しても,なかなかうまくなれない。しかも,今現在も,高い月謝を払って,専門の画家に師事して努力しているんだよ!・・・それでも思うように描けなくて悶々としているのに・・・そんな単純なことが,どうして分からないのか!・・・と,私は,この言葉を聞く度に,心の中で本当に憤っているのである。
 絵を描く努力も,全くしないで,
 「私,才能がないから絵が描けない・・・」
なんて,私の前で軽々に口が裂けても言うな~っ・・・どんなに絵を描く潜在能力があっても,いきなり絵が描けるわけがないではないか! ここを強く主張したい!

(つづく)


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