中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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第39回2016神奈美展出品作品(4):作品3;ピスコ山山頂(標高5,750m)(20号)

2016年05月09日 06時02分28秒 | 趣味三昧:セピア色の画集

                                                    <ピスコ山山頂(標高5,750m)>
                      
 第39回2016神奈美展出品作品(4):作品3;ピスコ山山頂(標高5,750m)(20号)
               (出展作品のメモ帳)
      2016年5月2日(火)~8日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/67b1bcaa7b62b2b7822481eb0eb6f73f

第7日目;2016年5月8日(日)[最終日]  晴

<神奈美展展覧会場>

■浜公園から会場へ
 今日は展覧会7日目.5月3日に初日を迎えた展覧会も,今日は最終日.長いようで短い毎日であった.途中,郷里の信州で法事があったために帰郷していたこともあって,今回の展覧会はあっという間の出来事だったように感じている.
 今日は,朝一番に塔ノ岳常連のTGIさんが会場に来られると伺っているので,私も遅刻しないように時間に余裕を持って家を出発する.
 大船から根岸線の電車に乗って,関内駅に9時少し過ぎに到着する.関内駅から浜公園を横切って,山下公園近くにある会場に向かう.
 浜公園は,先日の大混雑とは打って変わって,散策する人も少なく,落ち着いた雰囲気を醸し出している.
 柔らかい春の日差しを受けながら,横浜公園を横断して日本大通りを山下公園方面に向かう.でも,このまま会場に直行するのは,いくら何でも少し早すぎるので,日本大通りに面した所にあるデリカテッセンで,1カップ140円也のコーヒーを所望する.そのコーヒーを少しずつ飲みながらユックリテンポで,会場に向かう.
 
<浜公園><路傍で140円也のコーヒー>

■展覧会場
 会場へは10時少し前に到着する.
 私が会場に到着する一寸前に塔ノ岳常連のTGさんが既にIGIさんが会場に来られている.
 私は,少し遅れたことをお詫びしてから,自分の絵の紹介をする.
 TGIさんも水彩画がお好きで自分でも書かれているようなので,
 「…来年開催予定の当協会公募展に応募してみませんか…」
と軽くジャブをするが,今回は手応えなし.
 11時頃,街道歩きの仲間6名(男性2人,女性4人)が来場.途端に,会場が華やかになる.私がエスコートして会場を一回りする.
 
<展覧会場を一回り>

■「英一会館」で昼食
 12時10分,幹事が予約してくれた6階「英一会館」へ移動する.私は神奈美展会長から英一会館の100円引き優待券を人数分だけ頂戴する.
 予約席は,残念ながら窓際ではなかったが,明るくて心地よい雰囲気である.幸いなことに皆さんには好評のようである.


<英一会館の日替わり定食>

<大桟橋・ミナトミライ散策>

■ルート地図

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■県民ホールから大桟橋へ
 昼食を終えて,山下公園から桜木町方面へお散歩しようということになる.
 何となく私が案内役である.私は鎌倉市民なのに…でも,まあお上りさんになったつもりで,案内役をする.
 まずは県民ホールから山下公園へ.
 氷川丸を見学していると,ちょっと時間が掛かってしまうので,氷川丸見学は割愛,まずは大桟橋見物へ.
 山下公園から沢山の観光客に混じって,大桟橋へ向けてブラリブラリ.今日は日曜日,実に沢山の人が散策を楽しんでいる.
 大桟橋にはたまたま大きな客船が2隻停泊している.
 田舎者の私は,客船の大きさにビックリしてしまう.まるで大きなビル.こんなものがそもそも水に浮いているのが何とも不思議である.
 ”こんな怖そうな物には,やっぱり乗りたくないな…”
と心底から思う. 

<大桟橋>

■COSTA VICTORIA号
 向かって右側の岸壁にはCOSTA VICTORIA号が停泊中である.
 信州の山国育ちの私には,正直なところ,唖然とするほど大きな船である.
 ”何で,こんなものが浮かんでいるんだろう…”
 これが私の第一印象である.
 同港のお一人が,この船の船籍はイタリアだと言っているが真偽の程は分からない.とにかくばかでかい船である.

<COSTA VICTORIA号>

■飛鳥Ⅱ
 COSTA VICTORIAと反対側の岸壁には飛鳥Ⅱが停泊中である.船体は心なしかCOSTA VICTORIAより小さめである.それでも実に大きな船である.

<飛鳥Ⅱ>

■赤レンガパークから汽車道へ
 段桟橋から象の鼻パークを経て,赤レンガパークへ向かう.
 途中で巨大な食堂街FESTの横を通過する.余りの巨大さにビックリ.それに客の圧倒的多数が若者なのにまたビックリする.
 サークルウォークをはんしゅうして浜ポータースの建物沿いの高架散策路を廻って,汽車道近くに降りる.
 汽車道を渡ったところで,
 「…さて,どうしましょう? 桜木町付近でお茶して解散しますか? それとも浜駅まで歩きますか?」
 時間も丁度15時である.遠方の方も居られるので,
 「そろそろお茶してから,お開きにしましょう…」
ということになる.
 
<巨大な食堂街>                            <汽車道>

■桜木町で解散
 ところが桜木町駅周辺のめぼしい店はどこも満席.一寸裏手にあるレストラン「バーミヤン」に入る.
 御一緒の皆さんの影響を受けて,私も珍しく甘い物を注文する.
 
<バーミヤン>                                  <甘い物>

<会場の撤去作業>

■会場へ戻る
 私は会場に戻るために,15時45分頃,一足先に皆様とお別れして,JR桜木町駅から関内駅まで電車で移動する.
 関内駅から大急ぎで展覧会場まで戻る.
 会長の閉会の挨拶にはちょっと間に合わなかったが,会場の後始末作業を,それなりにお手伝いする.
 どなたかが,私の絵を外してくれたようである.床に並べられた絵を見て,
 ”やっと展覧会も終わったか…”
と思う.
 途端に,緊張の糸がプツンと切れてしまう.会期中は,精神的に緊張のしっぱなしだったので,どっと披露が湧き上がってきたような気分になる.

■やっと帰宅;ご苦労様でした
 16時40分頃,会場を後にする.
 ちょっと気温が下がった夕方,急ぎ足で浜公園を横切ってJR関内駅へ.
 丁度良い具合に電車が来たかと思ったら磯子行きの電車だ.その後,大船行の電車まで5分足らずの待ち時間があるが,やけに長く感じる.
 電車の座席に座った途端に,どっと疲れが出てきて,たちまちの内に眠ってしまう.それでも何とか乗り過ごさずに大船駅で下車する.

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作品3;『ピスコ山山頂(標高5,750m)』(20号)

 2008年7月1日(火)から22日(火)まで,私は山仲間と一緒にペルー一周旅行に出掛けた.いわゆる手作りの旅である.
 マチュピチ,ナスカの地上絵などの旅を楽しんだ後,7月14日(日)早朝,ワラス山荘を出発し,11時30分頃登山口に到着する.昼食を済ませ,準備を整えてから,12時丁度に登山開始.ジグザグの急坂を登って,15時10分,ベースキャンプ(標高4,665m)に到着する.ここでテント泊.
 翌日は,急でジグザグな岩稜歩きをしてモレーンキャンプ(標高4,850m)まで移動する.
 3日目の深夜,1時28分,モレーンキャンプを出発する.1日でピスコ山山頂(標高5,750m)の間をピストン.
 深夜にも拘わらず,月明かりでヘッドランプは要らないほどである,
 ベースキャンプを出発してコルの手前までは岩稜歩きで大変.
 だが,そこから先は完全な雪山である.3時10分,ここからさきは現地ガイドとショートロープで繋がれて登る.
 もちろん重登山靴と12本爪アイゼン,それにピッケルという出で立ちである.途中ヤセ尾根や氷壁をよじ登る難所もある.難行苦行の末,8時52分,無事,ピスコ山山頂に到着する.もうヘタヘタ.
 ピスコ山周辺の地図は下の見取図の通りである.

 私は,この難行苦行の結果,ピスコ山山頂に到着したときの放心状態を絵にしたかった.その意図が完全には表現できいなかったが,その気持ちを少しでも理解して頂くために,登山後モレーンキャンプで書いた日記帳の一端を披露しよう.
 下の日記は,下山後,モレーンキャンプでメモしたものである.このキャンプ自体の標高も4,850メートルもある.酸素も当然少ないし,何と言っても苦労して下山した直後なので心身共に披露している.
 私は,ノートにきちんとした字で,水平に書いた積もりだが,後で見るとご覧の通り書いた字は心許なく斜めに書いている.これだけ大変な登山だったという証しである.

                                  この紙切れの下絵がこの絵の元絵である
                                              ↓

<下山直後,モレーンキャンプで書いたメモ帳>

 下の絵は,2012年に開催された神奈美公募展に出展した作品である.この絵は,ピスコ山から下山した翌日,モレーンキャンプの中から外を眺めて書いた絵である.ピスコ山登頂を終えて,心身共にホッとしたときに書いたものである.
 冒頭に掲示した絵と,下の絵を見較べると,いろいろと興味深いものがある.

                                       (おわり)
「セピア色の画集」の前回の記事
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