中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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秋たけなわの鎌倉;源氏山・天園・中央公園一回り

2012年11月03日 03時47分31秒 | 鎌倉あれこれ

                               <大倉山やぐら群>

     秋たけなわの鎌倉;源氏山・天園・中央公園一回り
              (単独散策)
         2012年11月2日(金) 晴

<散策地図>



<源氏山から化粧坂を下る>

■さて何処へ行こうか
 今日は天気も良いことだし,鎌倉くんだりを適当に歩くかな.
 10時07分,鎌倉中央公園入口から,とりあえず山の上ロータリーへ向かう.ロータリー近くのバス停には,もうすぐ大船行きのバスが来るらしくて,バス待ちの人が沢山居.私もバスに乗って大船へ出てしまおうかと思ったが,それでは折角歩こうと思っていたことが台無しになってしまう.すんでの所でバスに乗りそうだった私は,そのまま惰性で直進する.そして結果的に梶原のコンビニに到着する.
 …で,成り行きに逆らわず,このコンビニで昼食用のオニギリを購入する.
 ここでまたどっちへ行こうかと迷うが,結局は梶原から源氏山公園を目指すことにする.

■源氏山公園の紅葉
 バス停源氏山入口から,谷沿いの細い道を登る.今,気温が何度あるか分からないが,半袖のTシャツ1枚でもけっして寒くない.
 10時46分,源氏山公園に到着する.途端に沢山の観光客と出くわす.特に鎌倉に遠足できている小中学生がとても多いようである.
 さて,肝心の紅葉だが,写真でも分かるように,すこし色付き始めてはいるが,まだ,まだ,見頃にはほど遠いようである.
 ここから葛原が神社を経由して,浄智寺の脇にでようか,それとも,源氏山公園を横切って鎌倉駅方面に行こうかと,また迷うが,まあ,取りあえずは源頼朝像でも見よう.そこで,この先何処を歩くかを決めようと思う.


<源氏山公園の紅葉>

源頼朝像
 10時53分,源頼朝像のある広場に到着する.まだ,昼時には早いが,沢山の観光客で賑わっている.像を眺めている内に.このまま鎌倉駅に向かっても芸がないような気がしてきたので,少し往路を引き返して,化粧坂を下ることにする.


<源頼朝像>

<亀谷坂>

■岩船地蔵堂
 化粧坂を下って,海蔵寺方面に向かう道路に突き当たる.ここで右折して,横須賀線のガードを潜る.そして,11時04分,岩船地蔵に到着する.
 この辺りも沢山の観光客で賑わっている.
 ここから寿福寺を経由して鎌倉駅まで出ようか,それとも亀谷坂を抜けて,建長寺へ出ようかと,またもや迷う.まるで,航海図のない船旅のようなものである.迷った末に,たまには亀谷坂でも登ってみようかということになる.


<岩船地蔵堂>

■山旅スクール5期の方々にバッタリ
 かなり沢山の皆様が亀谷坂を散策している.
 ふと前方を見ると,山旅スクール5期のマオリ酋長,消防署員,フクロウの3人と,鎌倉在住の仙人の4人連れである.
 やっぱり寄る年波か,皆さんもう本格的な山登りはしないで,誘い合って散策を楽しんで居られるようである.少し前までは元気だった消防署長も膝を痛めたとやらで,今は山ではなく,もっぱらプールでトレーニングしておられるとか.
 皆さんは亀谷坂から六国見山に登るという.私はもう少し長い距離を歩きたかたので,お別れする.そして,私は沢山の観光客に混じって,建長寺へ向かう.


<亀谷坂にて>

<建長寺から勝上献へ>

■建長寺
 11時20分,建長寺に到着する.
 私は鎌倉在住の福寿手帖持ちである.鎌倉市の場合.別に年寄りだからといって,横浜市や登場とのような恩典は殆どないが,唯一有り難いのは,鎌倉市発行の福寿手帖を持っていると鎌倉市内の大方の寺の拝観料がタダになることである.受け付けて,私は福寿手帖を恐る恐る提示して,タダで境内に入れて貰う.
 もの凄い観光客である.広い境内が,とにかく人,人,人,・・・である.この人の多さには,正直,驚いた.


<建長寺>

■半僧坊
 建長寺の平らな境内を通り抜けて,裏側の道を半僧坊に向かう.階段の段数が幾つあるのかが良く分からない.機会がある度に数えたり,同行者に伺ったりするが,直ぐには覚えられない.
 半僧坊まで登ると,さすがに観光客の数も疎らになる.しかも,大半の観光客は,ここから往路を引き返している.


<半僧坊>

■勝上献展望台
 半僧坊からさらに石段を登って,11時39分,勝上献(正式な字は「山」冠に「献」)の展望台に到着する.数名の先客が展望を楽しんでいる.
 今日は晴れてはいるが,霞が掛かっていて,遠くは良く見えない.山の緑は幾分紅葉し始めたようにも見えるが,鎌倉の紅葉はまだまだ先だなという印象である.







<勝上献展望台からの眺望>

<天園ハイキングコース>

■十王岩
 11時43分,勝上献展望台を出発して,天園ハイキングコースに入る.
 今日は足許の土がとても良く乾いていて歩き易い.まだハイキングを楽しむ人達は少ないようで空いている.
 11時48分,十王岩に到着する.
 ここは,私の登山歴の出発点にもなったところ.先ほど鎌倉街道でお別れした「鎌倉の仙人」や,「鎌っこ倉ぶ」の案内人のM尾さんも,ここで知り合った山仲間である.もうかれこれ10年以上も前になるが,毎週数回はここ十王岩で数名の常連と待ち合わせて,あちらこちらを歩き回っていた.このグループとも何時の間にか疎遠になってしまった.
 “あの頃は皆元気だったなあ・・・”

 私は十王岩を見上げながら,暫くの間,回想する.そして展望台まで登ろうか,面倒だから止めようかと迷う.

<十王岩>

■大窪寺薬師如来
 11時52分,西国八十八箇所巡り大窪寺薬師如来の真下に到着する.
 わずかに色付き始めた木々に囲まれた如来像を下から拝んでから通過する.
 

<四国大窪寺薬師如来>

■百八ヤグラ
 11時57分,百八ヤグラ脇の十字路に到着する.
 ここでまた何処へ行こうかと迷う.ここから覚園寺に下るのも良いし,散在ヶ池森林公園を一回りして大船に出るのも良いな・・・それとも,このまま天園ハイキングコースを歩き続けるかな.その前に百八ヤグラを見学しようかな.
 色々迷うが,結局は,そのまま天園ハイキングコースを歩くことにする.

<百八ヤグラ脇の十字路>

大平山山頂
 百八ヤグラからそのまま天園ハイキングコースを歩き続ける.ときどきハイカーとすれ違う.
 大平山山頂直下の急坂で,数名の中年女性のグループに追い付く.皆さん山道には馴れていないらしくて,足の置き場に四苦八苦しながら喘ぎ喘ぎ登っている.
 私は軽く会釈して,皆さんを追い越す.
 「・・凄いですね・・・」
と私に話しかける.
 “えっ! えぇ~!・・・何が凄いの?”
私は困惑する.塔ノ岳のご常連と比較して,いつもコンプレックスを持っているこの私が凄いといわれるとは・・・
 12時11分,大平山山頂(と言われている岩塊)に到着する.ここの標高は159メートルだという.なお蛇足だが,地図上の大平山山頂は峠の茶屋付近になっている.
 ここからの眺望は素晴らしい.遠く南には三浦三山が見えている.向かって左手には東京湾,右手には相模湾まで見通せる.
 1分ほど立ち止まって,眺望を楽しむ.

<大平山岩塊からの眺望>

<峠の茶屋>

■峠の茶屋で昼食
 12時20分,峠の茶屋に到着する.
 秋の行楽シーズンなのに,それほど混雑していない.例によって,オレンジジュースを所望する.
 女主人が,
 「ときどき,お髭(仙人のこと)が来るけど,いつも(私と)擦れ違いだね」
と私に話しかける.
 「今日,亀谷坂でお髭と会いましたよ.お髭は六国見山へ行くって言っていましたよ・・」
 何時もの席にご常連のEさんとそのお仲間が座っている.私もEさんの近くの席に座って,やや遅めの昼食を摂る.
 さすがに11月ともなると,日中の気温も低いままである.半袖Tシャツ1枚しか着ていないので,少々寒い.リュックの中には上に羽織るものが入ってはいるが,それを着るほどでもない.
 暫くの間,雑談の輪の中に入るでもなく,入らないでもなくで時間を過ごす.
 話を伺いながら,私も週に1度ぐらいは,天園ハイキングコースを一回りしようかなと思い始める.

<峠の茶屋>

■峠の茶屋からの眺望
 12時48分,ご常連より先に,峠の茶屋を出発する.
 出がけに茶屋の入口からの眺望を楽しむ.眼下に鎌倉の町並みが広がっている.稲村ヶ崎も見えている.
 “ここからの眺望が一番良いな・・・”
と思いながら,茶屋を出る.


<峠の茶屋からの眺望>

<瑞泉寺を経由して大塔宮へ>

■貝吹地蔵
 峠の茶屋を出た私は,また何処へ行こうか迷う.このまま洋光台方面に向かうのも楽しい.野七里方面に下山して散在ヶ池から鎌倉へ戻ろうか,それとも獅子舞を下ろうかと迷うが,考えるのが面倒になって,そのまま貝吹地蔵に向けて歩き出す.
 まだ殆ど紅葉していない森林の中をノンビリと歩く.ときどきハイカーとすれ違うが,塔ノ岳に比較すると随分と空いている.この辺りの標高は150メートル以下の低山である.しかし,鬱蒼とした森の中を歩るく気分は最高である.
 13時丁度に貝吹地蔵に到着する.


<貝吹地蔵>

■明王院分岐
 13時12分,明王院分岐に到着する.
 最近,この辺りの樹木が切り払われて,展望の良い休憩所になっている.先客が3人,ここで休憩を取っている.
 私はここを通過しようかと思ったが,あまりに展望が良いので,ほんの数分展望休憩を取る.
 目の前には衣張山が見えている.
 ここから急坂を下って,13時20分,瑞泉寺登山口に下山する.

<明王院分岐からの展望>

■大塔宮
 瑞泉寺登山口から永福寺跡を経由して,13時30分,大塔宮に到着する.
 大塔宮バス停には,丁度,鎌倉駅行のバスが停車している.ついフラフラとバスに乗りそうになるが,ぐっとこらえて,鎌倉駅まで歩くことにする.
 大塔宮境内は観光客の数もそれほど多くなく静かである.

<大塔宮>

<大倉山ヤグラ群>

■荏柄天神

 13時35分,荏柄天神参道を横切る.今回は荏柄天神参拝は省略して,そのまま通過する.
 この辺りで来ると観光客の人数も少し増えているようだ.


<荏柄天神>

■村上邸
 東御門で右折して少し回り道をする.
 少し北に向かって左手に,鎌倉市景観重要建築物に指定されている村上邸の前を通過する.傍らに設置されている案内板によると能舞台もある素晴らしい建造物とのことだが,残念ながら非公開.


<市重要建築物の村上邸>

■閑静な散策路
 村上邸を回り込むようにして山際に路地に入る.余り紹介したくない閑静な散策路が続く.
 13時15分,大倉山やぐら群の入口に到着する.


<閑静な散策路>

■三浦ヤグラ
 最初に大倉山やぐら群の階段下にある三浦ヤグラを詣でる.

<三浦ヤグラ>

■大江広元の墓
 三浦ヤグラ近くに,2本の長い石段がある.この石段を登ると大江広元,毛利季光(大江広元の子),島津忠久の墓が並んでいる.
 この辺りの紅葉は実に見事だが,紅葉の見頃は,まだ,未だ先.

<大江広元の墓>

■源頼朝墓
 山道を西へ下って,13時49分,源頼朝の墓を詣でる.
 坂を下ってきた私を見ていた数名の中年女性に囲まれる.
 「あの坂を登ると何処へ行くんですか・・・何があるんですか・・・」
と興味津々.大江広元の墓がありますと答えると,大江広元って誰ですか?
 私は答えるのが面倒になる.


<源頼朝の墓>

<鶴岡八幡宮から源氏山公園へ>

■鶴岡八幡宮
 14時01分,横浜国大付属小中学校の前を通って鶴岡八幡宮に到着する.
 おびただしいほど沢山の観光客で賑わっている.特に遠足の小中学生がとても多い.今日は平日.それなのにこの大混雑である.
 私は鎌倉駅まで歩こうと思っていたが,余りの混雑に度肝を抜かれてしまい,鎌倉駅に向かうのを止める.


<鶴岡八幡宮>

■寿福寺
 鶴岡八幡宮から岩屋不動前を通過して,14時20分,寿福寺に到着する.
 山門前を左折して,裏の墓地から源氏山公園に向かう.


<寿福寺>

太田道灌供養塔
 14時28分,太田道灌供養塔の前を通過する.そして,14時35分に源頼朝像の前を通過する.


<太田道灌供養塔>

■葛原岡神社
 14時41分,葛原岡神社に到着する.ここまで来ると観光客は大分少なくなる.
 境内では写真展が開催されている.


<葛原岡神社>


<葛原岡神社の写真展>

<鎌倉中央公園>

■野趣溢れる谷戸
 山ノ内配水池を経由して,14時59分に梶原口から鎌倉中央公園に入る.人影まばら.野趣溢れる谷戸の風景に心が和む.
 紅葉の見頃は,まだまだ先のようである.

<鎌倉中央公園の谷戸>

■上の池
 獅子岩から回り込んで,上の池に到着する.池の畔のススキが季節感を醸し出している.
 辺りは殆ど人影がない.
 こうして,14.7キロメートルの散策が終わった.





[散策記録]

■水平歩行距離        14.7km

■累積登攀下降高度      611m

■所要時間(休憩時間込み)
  鎌倉中央公園入口発       10:07
               〃      着       15:17
 (所要時間)       5時間10分(5.17h)
 水平歩行速度     14.7km/5.17h=2.84km/h
                                   (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d0f854dd45b7c32c44d68d9702868ddc
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
秋たけなわの鎌倉 (稲垣)
2012-11-04 11:01:27
プログ主様、こんにちは。初めまして、69歳の高年男性です。鎌倉散策の記事を楽しく拝見させて頂きました。実は私も一日後の11/3(土)に鎌倉を散策したのです。源氏山~寿福寺のルートで石段を降りる入口に木製の扉が掛かり、一般客は通行止かと思い直進・迂回したのですが、通行可能なのでしょうか?。
返信する
コメント拝見しました (FH)
2012-11-05 17:19:02
コメント,有り難うございました.
ご指摘の場所にある扉はもちろん通行できません.
源氏山から石段を下って英勝寺に墓地に突き当たって右手の墓地沿いの山道を下ります.すると寿福寺墓地の崖の上を通過し,さらに狭い岩の間を通り抜けると.寿福寺墓地の入口に降りられます.
私ども歩いて鎌倉駅に出るときの生活道路にも使っているハイキングコースです.
記事のトップの地図を拡大してご覧頂ければおよその見当は付くと思います.
秋の鎌倉をお楽しみ頂ければ幸いです.
返信する
続・秋たけなわの鎌倉 (稲垣)
2012-11-08 17:29:02
返信、有難うございました。実は、来年の春のお花見時期に、中学時代のクラス会で鎌倉散策を計画しておりまして、そのルートの下見で男女数人で歩き回りました。鎌倉在住の方の散策プログやHPの記事には「裏山墓地に直接降りる石段が通れる」との事でした。我々も人ひとりが通れる程の切り通しを通りました。ちなみに、プランは北鎌倉~円覚寺~東慶寺~浄智寺~葛原岡神社~頼朝像(弁当)~銭洗弁財天~寿福寺やぐら~鉄の井~鶴岡八幡宮~鎌倉駅です。化粧坂下りを検討して見ます。
返信する
再びのコメント,有り難うございました. (FH)
2012-11-09 07:11:21
コメント拝見しました.
ご検討中のコースは,人気のあるところなので,シーズンになると沢山の観光客で賑わうだろうと思います.ただ,それなりの起伏がありますので,お仲間の中に平素あまり歩かれていない方には少々きついコースになるかもしれませんね.
なお,コメントを拝見して,どこの「階段」かハッキリ分かりました.あの階段は通らない方が良いでしょう.
どうぞ鎌倉をお楽しみ下さい.
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