<御岳山の見事な紅葉>
奥多摩:御岳山・大岳山周遊
(ARENAオフミ)
2010年11月7日(日) 薄曇後晴
<登山地図>
<プロフィールマップ>
<御岳山>
■青梅線御嶽駅へ
今日はARENAオフミの定例会の日である.
いきなり余談になるが,ARENAの分身である「鎌っこ倉ぶ」が,現在,存亡の危機にあることを考えると,こちらのARENAが何時までも存続することを願っている.
さて,朝,5時35分に家を出る.何時も塔ノ岳に出掛けるときよりも30分ほど遅いので,随分楽な感じがする.晩秋となると,この時間でもまだ暗い.湘南モノレールで大船駅に出る.コンビニで昼食用のオニギリなどを購入して,大船発6時35分横須賀線電車に乗車する.そして武蔵小杉で南武線に乗り換える.終点の立川駅で臨時電車快速「おくたま」に乗車する.電車か混雑しているので立ったまま下車駅の御嶽駅に到着する.
ここで,集合.本日の参加者は7名.男性5名,女性2名である.一同,気心知れたハイキング仲間である.
日曜日とあって,御嶽駅は観光客で溢れかえっている.御嶽駅から西東京バスに乗車する.バスは超満員.ピストン輸送をしている.バス停ケーブル下で下車.ピストン輸送をしているケーブルに乗車,9時36分御岳山駅に到着する.
<登山客で賑わうJR御嶽駅>
<参道を歩き出す:人物は無関係>
■神代欅
御嶽駅付近は沢山の観光客で大賑わいである.ハイキングに来たグループも沢山見掛ける.一見して,登山客とは異なる雰囲気を持っている.
私達も身支度を調えてから,沢山の観光客に混じって,9時50分に御嶽駅から歩き出す.観光客の流れに沿って,宿望の間を抜けて,10時02分,神代欅に到着する.この辺りまでは,絵の教室や山旅スクールの1年目,さらには個人でも何回か来たことがある.
■素晴らしい紅葉の散策路
私達は神代欅前のやや急な登り坂を進む.周囲の木々が紅葉し始めていて,とても綺麗.何回も立ち止まって,紅葉の写真を撮る.
■天狗の腰掛杉
10時18分,長尾平分岐を通過する.続いて,10時19分,天狗の腰掛杉に到着する.ここでも何枚かの写真を撮る.
<大岳山へ向かう>
■水飲場
私達は鍋割山の山裾をトラバースする道を選ぶ.この辺りまでくると,一般観光客の姿は激減して,ハイカーの姿だけ見掛けるようになる.散策路の両側の紅葉が見頃を迎えている.素晴らしい風景である.
10時37分,水場に到着する.ただ,谷間を流れてきた水を雨樋に通しただけなので,果たして飲料水として適しているかどうか,私には分からない.
■芥場峠
道路は,終始,なだらかな登り下の連続.歩きやすい道だが,足の弱い女性の歩行速度がすぐに鈍る.私は内心で,
「この分だと,当初予定していた後半の歩行ルートを変更して,早く下山するようにしないといけないな・・・」
と思案し始める.
11時05分,高岩山分岐を通過する.ここからなだらかな登り坂を進んで,鍋割山山頂経由の登山道と合流する.そして,11時11分,芥場峠に到着する.
■大岳山山荘
だらだらと長い登り坂を進む.足の弱い女性の足許が乱れ始める.かなり疲労しているように見受けられる.私は少々お節介かなと思いながらも,どうせなら楽に登って貰いたいので,余計なことを言う.
「歩幅はもっと短くして,後ろ足で蹴らないように・・・腰を少し落として楽な姿勢になって登った方が疲れにくいですよ・・・」
その内に,上り坂の前方に建物の屋根が見え出す.
登山道は次第に厳しくなる.一寸した岩場やハシゴが出て来る.疲労が貯まってきた方の足許がふらついている.私は,
「やばいな・・」
と思って,この方のすぐ後ろに回って,ユックリ登るように励ます.やがて,前方に建物の屋根が見え出す.大岳山荘である.
「あそこが大岳山山荘ですよ・・もう少し.あそこで休憩しましょう・・」
と励ます.
11時58分,大岳山山荘に到着する.山荘は荒れ果てている.ここで5分ほど休憩を取る.山荘裏の空き地で沢山のハイカーが休憩を取っている.2匹の犬を連れた方も山荘の空き地に到着する.
<大岳山山頂>
■大岳神社
11時58分,山荘から歩き出す.ガイドブックでは,山頂まで往復30分と書いてある.そうならば,山頂までの所要時間は20分程度と推測される.
出発するとすぐに大岳神社の境内に入る.奥宮が揃ったなかなかの神社である.
■大岳山山頂に到着
暫く進むと,予期していなかった岩稜地帯になる.岩石が累々と重なり合う面白い道が続く.ただし,下りに使いたくない道である.足の弱い女性の登攀速度が鈍り出す.
想像以上の岩稜が続く.簡単な岩場と言っても良いかも知れない.歩行速度が極端に遅くなる.そして,12時24分,漸く大岳山山頂(標高1266m)に到着する.標準時間の2倍近く掛かっている.
山頂はハイカーで混雑している.
■富士山が良く見える
天気が良いので富士山が良く見えている.
ただ,ここは富士山から,やや遠く離れているので,箱根や丹沢から見る富士山に比較すると,少々物足りない感じがするが,一方では周囲の山と溶け込んだ富士山の情景が見事である.
■山頂で昼食
私達は山頂から少し離れた窪地に座り込んで昼食を摂る.ただ,かなり時間が押しているので,ユックリ食事を摂る時間がない.
時間が押しているのに,全く無頓着な方もいる.無頓着な方は,仮に一人になったらどうするのだろうか.そんな心配が心の中を過ぎる.
■さてどうしよう?
食事をしながら,これから先のことを考える.予定通り鋸山(標高1109m)を経由して,鋸尾根を下るとすれば,標準所要時間は1時間40分.しかし,途中に急坂やハシゴがあるようなので,今日のメンバーだと所要時間は少なくとも3時間程度掛かると覚悟しなければならない.では,今来たルートを逆に戻るか.でも,それでは,また,あの岩稜を通過するのが心許ないし,結構時間が掛かりそうである.
13時に鋸山を出発するとして,鋸尾根を経由していては,16時をかなり廻ってしまうことは確実.運が悪ければ日が暮れる.同じ程度の時間が掛かるにしても,林道歩きの方がずっと安全だろう.そこで,大タワ経由で林道を歩くことを幹事長のNさんに提案する.
ちなみに,同行者の中でヘッドランプを持っている人は,幹事長のNさんと私の2名だけ.これはまずい.登山の基本ができていない.次回の山行からは必ずヘッドランプを持参するように注意をしなければ・・・先行きが心配なので,12時56分,早々に大岳山を出発する.
<大ダワから林道を下る>
■静かな尾根道が続く
大岳山山頂付近は,暫くの間,急な下り坂が連続する.結構,緊張する.しかし,それから後は,なだらかな登り下りが連続する心地よい尾根道になる.この尾根道はコルを微妙に避けるようにして,うねうねと続く.
私は,樹木の名前が分からないので,焦れったい思いをするが,とにかく紅葉した闊葉樹の中の道が連続する.大岳山から鋸山方面に進むハイカーの数は随分と少ない.私達は風景を楽しみながら静かな散策路を進む.
14時10分,鋸山と大ダワの分岐に到着する.
■大ダワに到着
14時21分,大ダワの駐車場(標高994m)に到着する.ここからは舗装された林道を真っ直ぐ下ればよい.仮に2時間かかったとしても,何とか明るい内に,JR奥多摩駅に到着できる.やっと,少し安心する.
トイレ休憩後,14時30分に駐車場を出発する.
■ジグザグのショートカット道
トイレの裏手から,ショートカット道に入る.
杉林の中,歩きやすいジグザグ道が連続する.30分弱,ジグザグ道を下り続けて,舗装された林道に合流する.
■林道を下る
ここからは,ひたすら林道を歩き続ける.夕日が紅葉に燃える山肌で反射して美しく光っている.
「少し,急ぎますよ・・」
と声を掛けて,歩行速度を少し速める.明るい内に下山できるか心配だ・・
そんな心配も他所に,平気でノホホンと付いてくるだけの一部の人に対して,内心では無性に腹が立っている.
「てめーら・・何も考えずに付いてくるだけか・・!」
でも,口には出さない.
■JR奥多摩駅に到着
単調な林道を下って,15時55分に鋸山登山口に到着する.ここからはバスも通る自動車道である.仮に暗くなっても大丈夫.安心する.
もし,あのまま鋸山に登って,鋸尾根を下っていたら,私達はまだ山の中に違いない.
「・・林道を通って下山して,本当に良かった・・」
私はやっと安堵する.
自動車道を淡々と歩く.結構長い道のりである.
16時09分,無事,明るい内に奥多摩駅に到着する.
こうして,6時間19分のARENA定例会は終わった.
<ラップタイム>
9:50 御嶽山駅歩き出し
10:02 神代欅
10:15 長尾平分岐
10:19 天狗の腰掛杉
11:05 高岩山分岐
11:11 芥場峠
11:53 大岳山山荘(11:58まで休憩)
12:24 大岳山山頂着(12:56まで昼食)
14:10 鋸山手前分岐(14:15まで休憩)
14:21 大タワ駐車場(14:30までトイレ休憩)
14:57 林道に合流
15:55 鋸山登山口
16:09 奥多摩 着
[山行記録]
■水平歩行距離 13.0km
■累積登攀高度 840m
■累積下降高度 1,337m
■所要時間(休憩時間込み)
御岳山 発 9:50
奥多摩 着 16:09
(所要時間) 6時間19分(6.32h)
水平歩行速度 13.0km/6.32h=2.06km/h
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/65db5cbae078bbfd6c6b2e8c9deca038
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/31efb9de3271beb41b7989b8d025eb8b
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