中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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受付でネコが対応する塔ノ岳の尊仏山荘

2007年02月03日 02時25分55秒 | 丹沢の山旅

           受付でネコが応対する
          丹沢:塔ノ岳の尊仏山荘
              (単独山行)

         2007年1月30日(火)
 晴

 一昨日(1月28日),無事に湘南カラビナ隊の蔵王樹氷トレッキングを終えて帰宅したが,何となく歩き足りないなという気持ちがモヤモヤと残っていた。それでも,自分の年齢を考慮して,昨日は,午後から近所の鎌倉中央公園を小一時間散策しただけで,おとなしく自宅で過ごしていた。しかし,今日は上天気のようである。朝早く起床した私は,即座に塔ノ岳を目指すことにした。1月になってからの6回目の塔ノ岳登山である。
 例によって,大船から小田原へ向かう。途中,御殿場線が遅延したために,御殿場線の列車との接続を取った列車は国府津駅で数分遅れてしまった。いつもより1本遅い小田急線電車に乗り換えて,7時13分に渋沢駅に到着する。急いで大倉行きバスに乗車。7時26分に大倉に到着する。バスには何時ものように数名の登山客が同乗していた。全員が中高年である。
 7時39分に歩き出す。どうやら今日の体調は良さそうである。登山道入口手前で,同じバスに乗っていた4人組の女性を追い越す。厚着のまま登り始めた彼女たちは,薄着で腕まくりをしている私の姿を見て「寒くないか」と聞く。勿論,今は寒いが,歩き始めるとすぐに暑くなるので,最初から薄着にしていると答える。
 昨夜,小雨が降った筈だが,登山道は乾いている。どうやら,今日は快調に登れそうである。気分も晴れ晴れとして,かなり速いピッチで登り続ける。7時57分に観音茶屋を通過し,8時11分に見晴らし茶屋を通過する。ここから急な登り坂が始まるが,今日は足が軽い感じで登り続けることができる。やがて,一本杉を通過し,8時37分に駒止茶屋に到着する。小窓茶屋を通過すると再び急坂になる。この急坂を登り詰めると,登山道は,こんもりとした堀山の稜線伝いになる。1月23日に登ったときには,この辺りは,溶けた霜が凍り付いて,まるでスケート場のようになっていたが,今日の登山道は乾いていて,とても歩きやすい。それに雲一つない青空を背景に,丹沢の山々が左右に広がっているのが見える。そして,いつもながら,3合目ぐらいまで真っ白に雪化粧した富士山が見えている。
 8時52分,堀山の家を通過する。この辺りから急な階段が多くなる。そして戸沢分岐辺りから,昼間溶けた霜柱が,ガチガチに凍り付いている悪路となる。この分岐のすぐ上にある広場は,無数の靴跡が着いた泥んこがそのまま凍結している。そして,日陰では踏み固められた残雪が凍結したまま残っていて,滑りやすい状態になっている。
 私は,安全第一と考えて,速く歩くのを諦めて,慎重な歩き方に変える。そして,9時28分に花立山荘を通過する。露岩帯を過ぎてからは,日の当たらないところには,踏み固められてカチカチになった残雪がかなりあるので,慎重に歩き続ける。そして,9時57分に塔ノ岳山頂に到着する。登りの所要時間は2時間18分であった。
 山頂は風もなく暖かである。ただ,空気は冷たく透明である。例によって,山頂から富士山,南アルプス方面の写真を何枚か撮る。

   <金冷し手前からの眺望:富士山と南アルプス>
 山頂の尊仏山荘に入る。先客が2人居る。
 小屋番が,私の顔を見るとすぐに,
 「お茶で良いですか・・・?」
と確かめる。私が何時もお茶を注文するから,すっかり覚えられてしまった。
 受付には,この小屋の愛嬌者のネコ,「ミー君」が行儀良く座っている。何とも可愛いので,何枚かの写真を撮る。特に小屋番とミー君のツーショットが気に入っている。

          <受付に立つネコのミー君>

       <小屋番と留守番ネコ「ミー君」>
 ユックリとお茶を飲みながら,窓越しに雲一つない富士山を眺める。
 尊仏山荘の温度計を見ると,10時現在の外気は+0.7℃である。この時期としては,とても暖かい。先客の1人が,
 「何時もはどれくらい雪があるですか・・・?」
と小屋番に聞く。
 「何時もなら,小屋の窓の下ぐらいまでは雪に埋まりますよ・・・・今年はヤケに少ないよ」
と答える。
 富士山が少し霞んできた。気温が高くて風がないので,地上の水蒸気が霞になりはじめたのだろう。そろそろ下山しようかと思う。
 10時20分に下山を開始する。先ほど喘ぎながら登った階段を快調に下る。この下りの快感が登山の醍醐味である。滑りやすいツルツルの残雪を慎重に通り抜けて,10時40分に花立山荘を通過する。戸沢分岐付近では,凍結していた霜柱が溶けはじめていてグシャグシャ道になっている。長い階段を降りている途中で,沢山の登山客とすれ違う。
 11時09分に,堀山の家を通過して,平坦な堀山尾根を通過する。ここで,同じバスに乗っていた4人の女性とすれ違う。
 「あれ~ぇ・・・もう下山ですか? 山頂まで行ったんですか?」
とビックリされる。逆に私の方が,いくら遅いといっても,まだこんな所を歩いているのに驚く。この調子だと山頂に到着するのは14時を過ぎてしまうだろう。今日中に下山できるのかな・・
 堀山の家を過ぎた辺りから,登山道は乾いていて,とても歩きやすい。何人かの下山客に追いついてしまう。12時08分,大倉に到着する。12時22分発のバスで渋沢へ向かう。

[山行記録]

■ラップタイム

 7:39  大倉歩き出し
  ↓
 7:57  観音茶屋
  ↓
 8:11  見晴茶屋
  ↓
 8:37  駒止茶屋
  ↓
 9:28  花立山荘
  ↓
 9:57  塔ノ岳山荘着
10:20   〃   発
  ↓
12:08  大倉着

■登攀・下降高度  1201m

■登攀所要時間
   2時間18分(2.30h)
 登攀速度   1,202m/2.30h=522.1m/h

■下降所要時間
   1時間48分(1.80h)
 下降速度   1,201m/1.80h=667.2m/h
                        (おわり)



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