中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

山ネコが国際スターになる丹沢:塔ノ岳(今年44回目)

2009年10月04日 20時08分18秒 | 丹沢の山旅

         <アニマルプラネットの取材を受けた営業部長>

      山ネコが国際スターになる丹沢:塔ノ岳(今年44回目)
       (上り単独・下り山旅スクール6期Nさんに同行)
           2009年10月4日(日)

■超満員の1番バス

 10月に入ると,夜明けがますます遅くなる.仏堯5時過ぎに何時ものように家を出発する.このところ,いろいろな行事や弔事が重なったり,天候不良が続いたりで,先月17日以来の塔ノ岳詣でである.範付く近くも山道を歩いていないので,身体が重く感じて仕方がない.
 渋沢発大倉行1番バスは猛烈に混雑している.秋の到来と,雨の昨日,土曜日の登山客が今日に廻ったからであろう.身動きができないほどのバスである.終点まで立ったままで過ごす.もうこれだけで疲労してしまう.
 バスの中を見回すと,韋駄天のTさんとそのお仲間,長老のK女史,K大Nさん,カメラマンのMさん,三角髭のTさんなどが乗車している.正に多士済々である.
 7時頃,バスは大倉に到着する.霊によって韋駄天組はすぐに登山を開始する.続いてK女史,K大Nさん,カメラマンのMさんが次々に出発する.
 私は最低限度のストレッチだけはしたい.それでモタモタしていると,ますます出発時間が遅れてしまう.結局,7時11分に漸く登山を開始する.

■ご常連と一緒に
 天候は,天気予報通りに曇りである.山裾まで分厚い雲がたれ込めている.手許の寒暖計では気温24℃.湿度が高いので,歩き始めるとたちまちの内に汗が噴き出てくる.
 歩き始めて直ぐに身体がやたらに重く感じることに気が付く.数回前の登山のときと同じように気管支のインピーダンスが偉く高いような気がする.足元は昨日までの雨で濡れている.私はたちまちの内に,今日の登山は難儀するかも知れないと覚悟する.
 いつものペースで登ろうとすると,直ぐに息切れがしそうになるので,不本意ながら歩行ペースをかなり落として登ることにする.
 登山口から少し登ったところで,K大Nさんに追いつく.
 「暫くの間,先に行かせて貰います」
と挨拶して,追い越させていただく.
 次いで,カメラマンのMさんに追いつくが,暫くの間,Mさんの後に付いて登り続ける.
 しかし,今日は体調が良くないので,急な登り坂では極端に歩行速度を落とさなければならないので,せめて,勾配がなだらかなところだけでも,速度を速めて歩くことにする.そこで,雑事場ノ平の手前で,Mさんの先を歩かせていただく.

■富士山は全く見えない
 7時47分,見晴茶屋を通過する.茶屋の直ぐ先の急な登り坂で,マラソン姿の若い男性に追い抜かれる.坂が苦しい.先が思いやられる.
 ただ,急坂の階段が修理されて,大分歩きやすくなった.
 8時丁度に一本松を通過する.歩き始めてから一本松までの所要時間は,丁度50分.喘ぎながら登ったにしては,意外にまともな時間で登っているようである.
 何人もの“かけっこ姿”の方々に追い越されながらも,8時16分に駒止茶屋を通過する.歩き始めてから1時間05分経過している.苦しい割には,案外,良い時間で登っているようである.
 ところが,堀山の尾根に出てからの歩行速度が,いつものように伸びない.これ以上,歩行速度を速めると,どうにかなってしまいそうな予感がするので,自重する.
 晴れていれば富士山が良く見える場所を通過する.今日は厚い雲が辺り一面に立ちこめていて,富士山はおろか,近場の山も全く見えない.
 
      <ご常連の後ろ姿が見える:前方の2人>         <見晴山荘上の階段が整備された>


                  <雲がたれ込めていて富士山は見えない>

■霧の萱場平
 8時32分,堀山の家を通過する.山荘は開店しているようだが,まだ時間が早いせいか,客の姿は見えない.ここから萱場平までの急坂は,難行苦行の連続である.私は自重して,ゆっくりと登り続ける.私の前後は濃い霧に覆われていて,登山者の姿は全く見当たらない.
 8時51分に萱場平を通過する.定点観測の写真を撮るが,濃い霧が邪魔をして,辺りが良く見えない.
 萱場平を通過して,また急坂に差し掛かる.もう,惰性に任せて,うんこらしょ,うんこらしょと登り続ける.途中で何人かの登山客を追い越すが,逆に数人の方に追い越される.
 もうすぐ花立山荘に到着する頃,韋駄天組数名が勢いよく下山してくる.
 「随分と早いですね・・もう降りてきたんですか」
私は驚いて伺う.
 「いえ,今日は自家用車で早く来たんですよ・・・」
とニッコリしながら答える.それにしても随分と速い.

                     <今日の萱場平>

■カメラマンのMさんに追い抜かれる
 花立山荘から先は,さらに一段とペースを落として歩く.今日は露岩帯に出ても,全く視界が利かないので残念.疲労が貯まってきたので,ペースをあげることができない.結局,山荘から花立場のコルまで10分も掛かってしまう.
 金冷シの手前で,下山してくる韋駄天のTさんとすれ違う.大倉の出発時間に10分の差があるとはいえ,素晴らしい速度である.やっぱりTさんは私とは別世界の方だなと思う.
 9時29分,金冷シを通過する.私は気が抜けたようにダラダラと惰性で登り続ける.正直なところ,今日は疲れた.
 金冷シから2番目の坂道で,カメラマンのMさんに追いつかれる.ここからはMさんの後について登り続ける.
 9時45分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間34分.今年の最低記録を更新した.
 そのとき,丁度下山し描けた韋駄天組の1人に呼び止められる.
 「この間,貴方を大船で見かけましたが,あの辺りにお住まいですか」
 この韋駄天さんは,本郷台にお住まいのようである.暫くの間,立ち話をする.

                <塔ノ岳山頂からの眺望:雲ばかり>

■国際スターになる尊仏山荘のミー君
 山頂からの眺望は殆どないが,まあ儀式なので数枚の写真を撮ってから,山猫山荘,いや尊仏山荘に入る.日曜日とあって数名の先客がいる.今日はオーナーのHさん,ネコのシモベのOさん,それに名前は知らないが少し若い方が小屋番をしている.例によって,300円也のお茶を所望する.
 山荘の寒暖計では,山頂の気温は+14.4℃.
 私は駅で購入した読み終わりの新聞をオーナーに差し上げる.
 「いや~ぁ・・新聞を見るのは1週間振りですよ.有り難い」
 そのとき,どこからともなく営業部長のミー君が現れる.すかさす数枚の写真を撮る.
 「私が摂ったミー君の写真,数百枚になりますよ・・・ところで,例のアニマルプラネットの取材はありましたか?」
 「先週,取材に来ましたよ.その後,新潟のどこかへ行くと言っていました・・」
 「いよいよミー君も国際スターだな・・・私,外国に行くたびに出会ったネコの写真を撮っていますが,ミー君が一番良いネコですよ.おっとりしていて気だてが良いし,毛並みも良い・・・」
 「10月の下旬にケーブルテレビで放送されるそうですよ・・」
Oさんの話によると,ミー君の取材の切っ掛けは,私のブログの記事だとのことである.私のブログを見たスタッフが,ミー君の取材を計画したという.こんな話を伺うと,ネコピニストの私もまんざらでもない.
 こんな話をしていると,カメラマンのMさんが,
 「ど~れ・・・たまにはネコの写真でも撮るかな・・・」
と言いながら,珍しくネコの写真を撮る.
 そうこうしている内に,K女史も山猫山荘に到着する.ついで,
 「やあ~・・暫く・・」
といいながらご常連のXさんもご到着.一度に沢山のご常連と会うことができて嬉しい.

          <山猫山荘の営業部長,ミー君と忠実なシモベのOさん>

 
              <気ままに動き回る営業部長>

■少し紅葉し始めた鍋割山稜
 10時22分,山猫山荘を出発,下山を開始する.山頂には沢山の登山客が屯している.
 怪我をしたら元も子もないので,慎重に下山し続ける.途中,かなりの方々に追い抜かれる.
 途中,少し霧が薄くなる.少し紅葉し始めた鍋割山稜が見える.これから暫くの間,紅葉が楽しめるのが嬉しい.
 10時49分,花立山荘に到着する.ノートの時間を記録していると,K女史が私に気が付かないまま追い越していく.
 そろそろ階段を降り始めようとしたときに,後ろから,
 「あら・・FHさん.暫くぶりですね」
と声を掛けられる.山旅スクール6期のNさんである.
 結局,あれこれ雑談をしながら,駒止茶屋まで一緒に下山する.


          <少し霧が晴れる.少し紅葉し始めたようだ:金冷シ付近>

■バスに乗り遅れる
 Nさんは,駒止茶屋で10分ほど休憩を取るというので,私はそのまま先へ行かせて貰う.
 バスが大倉を12時42分に発車するとばかり思っていた私は,途中の時間を調節しながら,12時40分に大倉に到着する・・・と同時にバスは私を乗せないまま発車してしまう.てっきり,12時42分発だと思っていたのに,いつの間にか時刻表が変わったのか,あるいは私の思い違いか分からないが,12時40分発に変わっていた.
 仕方なく,バス停近くの広場で開いている野菜市場を一回りする.
 大倉13時11分発のバスに乗車する.Nさん,ローギャー氏,X氏が次々に乗り込んでくる.
 それにしても疲れた.やっぱり,年かなと悲観的になる.
 とにかく,足腰の衰えを実感した1日であった.

[ラップタイム]

 7:11  大倉 発
 7:32  観音茶屋
 
7:47  見晴茶屋
 8:16  駒止茶屋
 8:32  堀山の家
 9:14  花立山荘
 9:29  金冷シ
 9:45  塔ノ岳山頂 着
===================================
10:22  塔ノ岳山頂 発(+14.4℃)
10:35  金冷シ
10:49  花立山荘
11:27  堀山の家
11:44  駒止茶屋
12:14  見晴山荘
12:28  観音茶屋
12:42  大倉 着

[山行記録]

■水平歩行距離
      7.0km(片道)
■累積登攀下降高度    1250m
■上り所要時間
  大倉    発    7:11
  塔ノ岳山頂 着    9:45
 (所要時間) 2時間34分(2.57h)
 登攀速度   1250m/2.57h=485.1m/h
■下り所要時間
  塔ノ岳山頂 発    10:22
  大倉    着    12:42
 (所要時間) 2時間20分(2.33h)
 下降速度 1250m/2.23h=536.5m/h
                      (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/81e886d47884be82c2f1ce6a0f4e52f4
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7d05de8c7d76f4f4df27427a5de8254e 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
飼猫 野良猫 家猫 どら猫 (suzuka)
2009-10-08 17:43:36
おっとりとした何と魅力的な癒し猫。そのままそこにいるだけで気持ちを和ます。ヤマネコという言葉はワイルドで何かそぐわない。山荘猫とよんだほうがしっくりくる。あくまでも個人的な見解です。
返信する
コメント有り難うございます (FH)
2009-10-08 20:19:38
suzuka様

ネコの記事.お読みいただき有り難うございます.“山荘ネコ”ですか.なるほど.では,山荘の愛称は,山猫山荘ではしっくりしませんね.どうしましょう?

私にとって,山自体が癒し.癒しの山にいるネコだから“山猫”の積もり.
そういえば宮沢賢治の童話,「注文の多い料理店」に凄い山猫が出てきましたね.

尊仏山荘のネコは,山しか知らない正真正銘の山猫.でも都会のネコと違い純朴で,すれていないところが素晴らしい.田舎ネコかな.

これまで,アップした記事をいじるのも面倒なので,山猫のままにしておきます・・が,ピッタリの愛称,ないでしょうかね.
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。