<登ってきた道を見下ろす>
グランドキャニオン谷底往復;第5日目(2);トレッキング3日目(2);
昼食はベーグル
(アルパインツアー)
2017年2月28日(火)~3月7日(火)
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第5日目;2017年3月4日(土) (つづき)
<ルート地図>
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*再掲
<徒渉を繰り返す>
■コロラド川の支流沿いの登山道
リバーレストハウスで休憩を終えた私達は,8時05分,再び歩き出す.
手持ちの地図には記載されていないが,コロラド川の支流の小川沿いの登山道になる.暫くの間,右岸沿いのガレた道が続く.
この小さな支流の両岸は切り立った谷間になっている.私達はこの谷間に沿った坂道を伸び率付ける.
<支流の右岸沿いの道を遡る>
■小川を徒渉
8時08分,小川を徒渉して左岸沿いの道を遡る.相変わらずガレた登り道が連続する.相変わらす先頭は現地ガイドのADMさん,最後尾はツアーリーダーのHDである.私は相変わらず,後ろの方でモタモタと付いて歩く.
気温は暑くも寒くもなくなかなか爽快である.
<小川を徒渉>
■また徒渉
8時11分,また小川を徒渉する.今度は小川の左岸沿いの道になる.
相変わらずよく整備された道が続くが,勾配がやや急な道が延々と続く.歩き進むにつれて,列が次第にバラケ始める.
リムまではまだまだ長い旅が続くはずである.
”う~ん…,まだまだ先は長いな…身体が持つかな”
正直なところ,私は内心では少々不安である.
<また徒渉>
■前方に厳しい岩山
8時15分,進行方向右手前方に,物凄い断崖が見えている.でも,本当のリムは,この岩稜に隠れていて見えていないようである.
岩壁に朝日が当たってシャープな岩陰を作っている.
<厳しい岩稜に朝日が当たる>
<ジグザグの急坂>
■広場で立ち休憩
8時33分,道幅が少し広くなったところで,立ち休憩を取る.
ADMさんが.
「この辺りから少し急な坂道になりますよ…」
と事も無げに言う.
<広場で立ち休憩>
■急傾斜のジグザグ道
8時39分,休憩を終えてまた歩き出す.
伏流水が流れているように見える河原を横切ると,やや急で長い階段道が始まる.階段道は,ずっと先まで続いているようである.
ここから先,ジグザグの登り坂がずっと続く.
<急な坂道が始まる>
■深い谷間を見下ろす
傾斜はそれほど急ではないが,ジグザグの長い登り坂が連続する.
9時16分頃,振り返って今登ってきた谷間を見下ろす.何時の間にか,随分と高い所まで登っている.眼下に,これまで登ってきたジグザグ道が手に取るように見えている.
「ありゃ~まあ! 何時の間にか,随分高い所まで登りましたね…」
V字型の谷底に流れる川はコロラド川の支流である.
<これまで登ってきたジグザグ道を見下ろす>
■標高943メートル地点で2回目の休憩
9時21分,標高943メートル地点で,今日2回目の休憩を取る.
出発点のブライトエンジェルキャンプグラウンドの標高は780メートル,歩き出した時間が7時12分だったので,ここまでの所要時間は休憩時間を含めて1時間09分(1.15h)である.したがって,標高差163メートルを1.15時間掛けて登ったことになる.
倒産速度は,
163m/1.15h=142m/h
ということになる.
”やっぱり,歩行速度が少々遅いかな…?”
休憩を終えて,9時30分,歩き出す.
<プラトーポイント分岐で休憩>
■V字谷の右岸を高巻き
進行方向右手を流れる小川は深く切り込んだ谷底を流れている.私達は水平に堆積した地層がゴツゴツと見える谷の右岸を高巻きする坂道を登り続ける.
谷底の小川の流れは,まるで小さな滝が積み重なるような感じで流下している.
凄い風景を眺めながら,長い坂道を登り続ける.
<V字型谷を高巻きする>
■標識”トントイースト”
9時56分,トントイースト(TONTO EAST)と書いてある案内杭の前を通過する.
私には植物のことはからっきし分からないが,土色がかった緑色の草が辺り一面に繁茂している.
手許に詳しい地形図がないので,正確なことは分からないが,プラトーポイント(Platue Point)に向かう登山道が,この辺りから分岐しているはずである.
地図によると,ここからプラトーポイントまでの距離は約2.4キロメートルである.今,私達が歩いている登山道と小川を挟んで反対側の左岸尾根道を北へ向かうとプラトーポイントがあるようである.
手許の地図はごく粗い地図なので,ハッキリしたことは良く分からないが,多分眺望の良いところのようである.私は,心の中で,もし日程が許せば,あともう少しで到着するインディアンガーデンキャンプグラウンドでテントを張って,プラトーポイントまで往復したいなと思っている.
<トントイーストの標識>
<インディアンガーデンキャンプグラウンド>
■広々としたキャンプ場に到着
10時07分,インディアンガーデンキャンプグラウンド(Indian Garden Campground;標高1,175メートル)に到着する.
キャンプ場の入口に「プラトーポイント1.5マイル,トントウエスト(Platoe Point 1.5M,Tonto West)」の標識が立っている.ここまで来て,先ほど通過したトントイーストの標識の意味がやっと分かったような気がする.どうやら,私達が遡ってきた谷を流下する小川はトント川という名前らしい.これらの標識は,このトント川の西側と東側に立てられているようである.
辺り一面は広々とした平地になっている.ここが谷底の中腹とは思えないような雰囲気である.
標識の直ぐ側に,丁度私達全員が座れる程度のテーブルと椅子がある.
ADMさんが,
「…ここで昼食にします…」
と宣言する.
<キャンプ場に到着>
■鉄平石の壁の小屋
直ぐ近くに小屋が建っている.ここがトイレ兼施設小屋のようである.小屋の鉄平石の壁がなかなか良い雰囲気を醸し出している.
<鉄平石の小屋>
<昼食はベーグル>
■昼食の食材
ADMさんがテーブルの上に昼食用の食材を並べる.
ソーセージ,バター,チーズ,果物など.ADMさん1人で8人分の食材を背負って,谷底から登ってきた.
”さぞかし重かっただろうな…申し訳ない”
と私は心の中で感謝しているが,シャイだから,感謝の気持ちをなかなか口に出せない.
<昼食の食材>
■ベーグルに食材を挟み込む
各自,自分の好みの食材をベーグルに挟み込む.
私の昼食は,下の写真の通りである.ベーグルにハムとトマトを挟み込んだもの.ベーグルの口当たりなかなか良くて,結構,美味しい.
トレッキング中の食事は,ほとんどベーグルだった.
”これで,今回の旅のベーグルは多分オシマイかな”
と思いながら,感慨深く頂戴する.
<私のベーグル>
■テーブルに座って行儀良く
全員で一つのテーブルを囲んで,行儀良く昼食を摂る.カメラを構えた私だけが写真に写っていない.
私は写真を撮りながら,
”私達日本人は,知らず知らずのうちに温和しく過ごす社会性を身につけているな…”
と改めて思う.どこかの国の人達のように大声で喚きちらすような話し方をする人は,日本人の集団には全く居ない.これは特筆すべきことかもしれない.
10時38分,昼食を終える.
これから午後の部が始まるが,まだリムまでの行程の3分の1強しか登っていない.
”まだまだ先は長いぞ…!”
<一つのテーブルに座って温和しく昼食を摂る>
(つづく)
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「グランドキャニョン谷底往復」の索引
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