<二子山(上)の展望台>
陽春の三浦アルプス北尾根・二子山・阿部倉山縦走
(山旅スクール第5・10期有志)
2009年5月4日(月)
***************************
4月30日に塔ノ岳を往復した.そのとき,久々に山旅スクール10期のkiyomaさんと出会った.暫くの間,話をしている内に,近々,三浦アルプスを横断しようという話が出た.その結果,山旅スクール5期のIさん,それに私の古くからの山友達,「仙人」の4人で,5月2日,IR田浦駅から歩きだして,北尾根,二子山,阿部倉山を縦走した.その後,葉桜団地を経由して,JR逗子駅まで歩くことになった.
絶好の春日和.今はハイキングに最適のシーズンである.
二子山付近では,沢山のハイカーと出会った.
帰途,鎌倉駅で下車したが,もの凄い人出でビックリ仰天.
***************************
<ハイキング地図>
<プロフィールマップ>
■JR田浦駅へ
朝から素晴らしい天気である.もし,三浦アルプスを縦走する計画がなければ,間違いなく塔ノ岳へ出掛けていただろう.折角の天気に,ハイキングでは少々勿体ないなという気もするが,前回,三浦アルプスを単独で歩いたときから,もう10日以上も過ぎている.三浦アルプスも悪くないなと思いながら,9時30分頃,家を出発する.
大船駅から横須賀線に乗り換えて,集合時間より15分ほど早く,9時45分にJR田浦駅に到着する.
田浦駅のホームから駅の外を見ると,仙人が柵の側で待っているのが見える.
集合場所に行くと,山旅スクール5期のIさんこと,makoさんもベンチに座りながら待っている.開口一番,
「集合時間を間違えて,1時間も早く来ちゃいました・・・」
と仙人が言う.
「あれ!・・・私,間違えて連絡したのかな・・」
と私が言うと,
「いえ・・・途中で集合時間が10時だと気が付いたけど,もう,家を出てしまったので,どうにもなりません.そのまま,来てしまいました・・・」
と呑気なことをいう.
私が挨拶をしている間に,次の下り電車が駅に到着する.そして,山旅スクール10期のkiyomaさんが間もなく現れる.
■田浦梅林
田浦駅前は閑散としている.私達以外に誰も居ない.本来ならば,誰かが音頭をとってストレッチをした方が良いのだが,何となくその気になれず,10時06分に誰が先頭ということもなく,ごく自然に歩き出してしまう.
煩い自動車道路のトンネルを潜って,田浦郵便局の前に出る.ここから跨線橋をわたって,住宅街のせまい道を直進する.そして,10時24分に田浦梅林入口に到着する.
ここで,ほんの数分,トイレ休憩を取った後,長い階段を登り,田浦梅林の庭内に入る.長い階段を登っただけで足が疲れてくる.
公園は閑散としている.梅の花の見頃はとっくに終わり,園内には新緑が広がっている.
10時43分,公園の一番高い所にある展望台に到着する.ここで,5分ほど給水休憩を取る.
<田浦梅林展望台>
■東尾根から北尾根へ
10時48分に展望台を出発する.ここから山道に入る.やや急な下り坂を進んで,10時53分に横横道路に架かる橋を渡る.そして,数段の階段を登ると,再び,尾根道になる.
尾根道を進むにつれて,段々とヤセ尾根になる.途中,小さなコルを二つ越えると,前方にこれからよじ登る東尾根が見えてくる.
11時頃,東尾根の取りかかりに到着する.体重を預けるのが少々怖いようなトラロープが急な登り坂に沿って着けっぱなしになっている.最初にmakoさんが急坂に取り付く.次いで,仙人,kiyomaさん,私の順で,急坂を登り続け,11時08分,東尾根に到着する.まずは,登り口近くにあるコルの頭で,八景島方面の展望を楽しむ.
<東尾根のコルからの眺望:横浜八景島方面>
■馬頭観音
11時13分に展望台を出発する.今日は北尾根を歩くつもりである.まずは東尾根を,暫くの間,北に進む.そして,送電線鉄塔直前の三叉路を右手に曲がり,ほんの少々下り坂を進む.さらに,鞍部を通過して,谷の右岸に沿うトラバース道に入る.進行方向右手には,尾根筋が付かず離れず続いている.標高158メートルの小さなピークのすぐ横を通過すると,直ぐに送電線鉄塔の脇に出る.鉄塔には東京南線1・2号線No.36と書いた看板が取り付けられている.
私は,送電線の位置を,地図で確認する.
<馬頭観音> <馬頭観音付近に咲く花:まむし草?>
■沼間大山緑地で昼食
ここから,小さなピークを二つ越える.そして,11時42分,馬頭観音が安置されている三叉路に到着する.この三叉路を左折すると椿尾根である.私達は右折して,進路を大きく北向きに変える.再びなだらかなトラバース道になる.
やがて,尾根と合流して,前方の視界が開けて,三叉路に到着する.この三叉路を右折して枝道に入る.そして,ほんの2~3分歩き,11時53分,沼間大山緑地の広場に到着する.ここのベンチを利用して,少々早めの昼食を摂ることにする.
例によって,makoさんから,沢山のネーベンの提供を受ける.有り難いことである.特に卵焼きは,各家庭で微妙に味が違う.平素,わが家で食べている卵焼きと,微妙に味が違うのが面白い.私は大船駅前のコンビニで仕入れたインスタント味噌汁と弁当を広げる.ここは,鎌倉の海岸辺りと違って,トンビが居ない.トンビに襲撃される恐れがないと,随分,気楽に食事が楽しめるなと実感する.
<沼間大山緑地からの眺望>
■二子山(上)
12時31分,昼食を終えた私達は,一旦,先ほどの三叉路まで引き返す.そして,三叉路から二子山を目指して歩き続ける.途中,小さなコルを三つ越えて,12時52分,二子山(上)(標高207.9m)の山頂に通じる運搬道路に出る.
ここまでくると,一般のハイカーが沢山訪れている.ごく軽装のハイカーに混じって,未舗装だが道幅の広い道路を登り詰める.そして,13時02分,二子山(上)の山頂に到着する.山頂の広場では,沢山のハイカーが休憩を取っている.私達も,儀式のつもりで,まずは展望台に上って,辺りの風景を楽しむ.
<二子山(上)展望台からの眺望>
■二子山(下)
13時07分,二子山(上)(標高205m)山頂を出発する.暫くの間は雑木林の中の平坦な道が続く.やがて,やや急な坂道を下り,再び登り返す.そして,13時21分に二子山(下)山頂に到着する.
二子山(下)の山頂は,雑木林の中にあるので眺望は全くない.なだらかな山頂はどこがピークか判然としないが,山頂を示す指導標がある所で,記録用の写真を撮る.
<二子山(下)の山頂>
■荒れた登山道
13時25分に二子山(下)の山頂を出発する.
いきなり,急勾配の下り坂になる.木の根や幹に掴まりながら,ドッコイショ,ドッコイショと急坂を下る.一旦鞍部を通過するが,今度は急な登り坂になる.そしてまた,急峻な下り坂になる.ヤセた鞍部を通過すると,再び足場の悪い急な登り坂になる.坂の途中で,山歩きになれていない夫婦連れが,汗ビッショリになって立ち往生している.
「・・この先,一体どうするのだろう・・?」
と,少々,心配になるが,どうすることもできない.
■阿部倉山
阿部倉山山頂へ上る枝道の場所は,ついつい見落としてしまう.私達は注意をしながら先へ進む.荒れたトラバース道が続く.路面が斜めに傾斜していて歩きにくい道である.
13時47分,ようやく阿部倉山への枝道に到着する.そして,枝道を登り詰めて,13時50分に阿部倉山山頂(標高161m)に到着する.山頂は灌木に覆われている.眺望は全くない.僅かな空き地に,半ば朽ち果てそうな木片に「阿部倉山」と書いた案内板が,木に取り付けられている.
この木片の写真を撮ってから,すぐに往路を引き返す.
<阿部倉山山頂>
■葉桜団地
13時52分に先ほどの分岐に戻る.この辺りから先の道路は幾分良くなる.やがて,道幅が広い下り坂の切通になる.路面には深々と落ち葉が積もっている.この落ち葉がクッションになって,足許がとても心地よい.
13時59分,急でジグザグな坂道を下りきって,長柄の住宅地に到着する.平らな舗装道路に出てホッとする.田畑と住宅が混じり合った郊外の道をノンビリと歩く.そして,逗葉新道を越えて,枝道に入る.途中,名前は分からないが,とある立派な神社の境内で,暫く休憩を取った後,直ぐ先で右折して階段道に入る.急傾斜の階段道が,コンクリートで塗り固められた絶壁のような崖下に沿って続く.
道路を登って突き当たると,長い階段になる.全部で248段ある長い階段を,フウフウ言いながら登り詰める.登り詰めた先に小さな公園がある.
この公園で一休み.
■JR逗子駅へ
14時28分,葉桜団地の公園を出発する.団地を抜けて,逗子市桜山に抜ける山道に入る.薄暗い山道を下ると,やがて右側に一面の竹林が広がる.さらに下り続けて逗子市桜山の住宅地に出る.
曲がりくねっていて,何回通っても余りよく分からない道を辿って,延命寺の前に出る.
道路を左折して,京浜急行の踏切を渡って,14時55分に京浜急行の新逗子駅に到着する.駅舎の1階にある喫茶店で,冷たいコーヒーを味わいたかったが,店内が混雑しているので諦める.
京浜急行で帰宅するmakoさんとお別れ.そして,残り3人はJR逗子駅に向かう.
■大混雑の鎌倉駅
逗子発15時07分の横須賀線上り電車に乗車する.何とか座ることができたが,電車はほぼ満席である.
15時13分に鎌倉駅に到着する.鎌倉で下車するか,あるいは大船まで行くかで迷うが,鎌倉市役所前15時20分発鎌倉中央公園行のバスに間に合うので,鎌倉で下車する.鎌倉からは,ホームに溢れるほどの沢山の乗客が電車に乗り込んでいる.電車はたちまちの内に通勤電車顔負けの混雑になっている.
鎌倉駅西口から外へ出る.狭い駅前の広場に,もの凄く沢山の人達が太くて長い行列を作っている.何事かと思ったら,江ノ電に乗る乗客である.江ノ電の駅ではあまりに沢山の観光客が押し寄せたので,入場制限をしている.これまで見たこともないほどのもの凄い人出である.
肝心のバスも,交通渋滞のために大幅に遅れている.結局,バスは30分も遅延する.最初から30分ほど遅延することが分かっていれば,自宅まで歩いて帰っただろう.でも,5分遅れるか,10分遅れるか分からないうちに,30分も時間を無駄にしてしまった.
<江ノ電の乗客が飛んでもない所まで長蛇の列を作っている>
[ラップタイム]
10:06 JR田浦駅歩き出し
10:10 田浦郵便局
10;24 田浦梅林入口
10:43 田浦梅林展望台(10:48まで休憩)
11:08 東尾根(11:13まで休憩)
11:30 東電鉄塔No.36
11:42 馬頭観音
11:53 沼間大山緑地(12:31まで昼食)
13:02 二子山(上)山頂(13:07まで休憩)
13:21 二子山(下)山頂(13:25まで休憩)
13:50 阿部倉山山頂
13:59 長柄
14:22 葉桜団地公園(14:28まで休憩)
14:55 京急新逗子駅 着
15:00 JR逗子駅 着
[山行記録]
■水平歩行距離 10.2km
■累積登攀下降高度 643m
■所要時間(休憩時間込み)
JR田浦駅歩き出し 10:06
新逗子 着 14:55
(所要時間) 4時間49分(4.82h)
水平歩行速度 10.2km/4.82h=2.12km/h
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
「三浦アルプス」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7adf17da6dcbb63de153206c30a6d1c3
「三浦アルプス」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/42268c7e1a3b3fc980e185a506521463
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7adf17da6dcbb63de153206c30a6d1c3
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/42268c7e1a3b3fc980e185a506521463
陽春の三浦アルプス北尾根・二子山・阿部倉山縦走
(山旅スクール第5・10期有志)
2009年5月4日(月)
***************************
4月30日に塔ノ岳を往復した.そのとき,久々に山旅スクール10期のkiyomaさんと出会った.暫くの間,話をしている内に,近々,三浦アルプスを横断しようという話が出た.その結果,山旅スクール5期のIさん,それに私の古くからの山友達,「仙人」の4人で,5月2日,IR田浦駅から歩きだして,北尾根,二子山,阿部倉山を縦走した.その後,葉桜団地を経由して,JR逗子駅まで歩くことになった.
絶好の春日和.今はハイキングに最適のシーズンである.
二子山付近では,沢山のハイカーと出会った.
帰途,鎌倉駅で下車したが,もの凄い人出でビックリ仰天.
***************************
<ハイキング地図>
<プロフィールマップ>
■JR田浦駅へ
朝から素晴らしい天気である.もし,三浦アルプスを縦走する計画がなければ,間違いなく塔ノ岳へ出掛けていただろう.折角の天気に,ハイキングでは少々勿体ないなという気もするが,前回,三浦アルプスを単独で歩いたときから,もう10日以上も過ぎている.三浦アルプスも悪くないなと思いながら,9時30分頃,家を出発する.
大船駅から横須賀線に乗り換えて,集合時間より15分ほど早く,9時45分にJR田浦駅に到着する.
田浦駅のホームから駅の外を見ると,仙人が柵の側で待っているのが見える.
集合場所に行くと,山旅スクール5期のIさんこと,makoさんもベンチに座りながら待っている.開口一番,
「集合時間を間違えて,1時間も早く来ちゃいました・・・」
と仙人が言う.
「あれ!・・・私,間違えて連絡したのかな・・」
と私が言うと,
「いえ・・・途中で集合時間が10時だと気が付いたけど,もう,家を出てしまったので,どうにもなりません.そのまま,来てしまいました・・・」
と呑気なことをいう.
私が挨拶をしている間に,次の下り電車が駅に到着する.そして,山旅スクール10期のkiyomaさんが間もなく現れる.
■田浦梅林
田浦駅前は閑散としている.私達以外に誰も居ない.本来ならば,誰かが音頭をとってストレッチをした方が良いのだが,何となくその気になれず,10時06分に誰が先頭ということもなく,ごく自然に歩き出してしまう.
煩い自動車道路のトンネルを潜って,田浦郵便局の前に出る.ここから跨線橋をわたって,住宅街のせまい道を直進する.そして,10時24分に田浦梅林入口に到着する.
ここで,ほんの数分,トイレ休憩を取った後,長い階段を登り,田浦梅林の庭内に入る.長い階段を登っただけで足が疲れてくる.
公園は閑散としている.梅の花の見頃はとっくに終わり,園内には新緑が広がっている.
10時43分,公園の一番高い所にある展望台に到着する.ここで,5分ほど給水休憩を取る.
<田浦梅林展望台>
■東尾根から北尾根へ
10時48分に展望台を出発する.ここから山道に入る.やや急な下り坂を進んで,10時53分に横横道路に架かる橋を渡る.そして,数段の階段を登ると,再び,尾根道になる.
尾根道を進むにつれて,段々とヤセ尾根になる.途中,小さなコルを二つ越えると,前方にこれからよじ登る東尾根が見えてくる.
11時頃,東尾根の取りかかりに到着する.体重を預けるのが少々怖いようなトラロープが急な登り坂に沿って着けっぱなしになっている.最初にmakoさんが急坂に取り付く.次いで,仙人,kiyomaさん,私の順で,急坂を登り続け,11時08分,東尾根に到着する.まずは,登り口近くにあるコルの頭で,八景島方面の展望を楽しむ.
<東尾根のコルからの眺望:横浜八景島方面>
■馬頭観音
11時13分に展望台を出発する.今日は北尾根を歩くつもりである.まずは東尾根を,暫くの間,北に進む.そして,送電線鉄塔直前の三叉路を右手に曲がり,ほんの少々下り坂を進む.さらに,鞍部を通過して,谷の右岸に沿うトラバース道に入る.進行方向右手には,尾根筋が付かず離れず続いている.標高158メートルの小さなピークのすぐ横を通過すると,直ぐに送電線鉄塔の脇に出る.鉄塔には東京南線1・2号線No.36と書いた看板が取り付けられている.
私は,送電線の位置を,地図で確認する.
<馬頭観音> <馬頭観音付近に咲く花:まむし草?>
■沼間大山緑地で昼食
ここから,小さなピークを二つ越える.そして,11時42分,馬頭観音が安置されている三叉路に到着する.この三叉路を左折すると椿尾根である.私達は右折して,進路を大きく北向きに変える.再びなだらかなトラバース道になる.
やがて,尾根と合流して,前方の視界が開けて,三叉路に到着する.この三叉路を右折して枝道に入る.そして,ほんの2~3分歩き,11時53分,沼間大山緑地の広場に到着する.ここのベンチを利用して,少々早めの昼食を摂ることにする.
例によって,makoさんから,沢山のネーベンの提供を受ける.有り難いことである.特に卵焼きは,各家庭で微妙に味が違う.平素,わが家で食べている卵焼きと,微妙に味が違うのが面白い.私は大船駅前のコンビニで仕入れたインスタント味噌汁と弁当を広げる.ここは,鎌倉の海岸辺りと違って,トンビが居ない.トンビに襲撃される恐れがないと,随分,気楽に食事が楽しめるなと実感する.
<沼間大山緑地からの眺望>
■二子山(上)
12時31分,昼食を終えた私達は,一旦,先ほどの三叉路まで引き返す.そして,三叉路から二子山を目指して歩き続ける.途中,小さなコルを三つ越えて,12時52分,二子山(上)(標高207.9m)の山頂に通じる運搬道路に出る.
ここまでくると,一般のハイカーが沢山訪れている.ごく軽装のハイカーに混じって,未舗装だが道幅の広い道路を登り詰める.そして,13時02分,二子山(上)の山頂に到着する.山頂の広場では,沢山のハイカーが休憩を取っている.私達も,儀式のつもりで,まずは展望台に上って,辺りの風景を楽しむ.
<二子山(上)展望台からの眺望>
■二子山(下)
13時07分,二子山(上)(標高205m)山頂を出発する.暫くの間は雑木林の中の平坦な道が続く.やがて,やや急な坂道を下り,再び登り返す.そして,13時21分に二子山(下)山頂に到着する.
二子山(下)の山頂は,雑木林の中にあるので眺望は全くない.なだらかな山頂はどこがピークか判然としないが,山頂を示す指導標がある所で,記録用の写真を撮る.
<二子山(下)の山頂>
■荒れた登山道
13時25分に二子山(下)の山頂を出発する.
いきなり,急勾配の下り坂になる.木の根や幹に掴まりながら,ドッコイショ,ドッコイショと急坂を下る.一旦鞍部を通過するが,今度は急な登り坂になる.そしてまた,急峻な下り坂になる.ヤセた鞍部を通過すると,再び足場の悪い急な登り坂になる.坂の途中で,山歩きになれていない夫婦連れが,汗ビッショリになって立ち往生している.
「・・この先,一体どうするのだろう・・?」
と,少々,心配になるが,どうすることもできない.
■阿部倉山
阿部倉山山頂へ上る枝道の場所は,ついつい見落としてしまう.私達は注意をしながら先へ進む.荒れたトラバース道が続く.路面が斜めに傾斜していて歩きにくい道である.
13時47分,ようやく阿部倉山への枝道に到着する.そして,枝道を登り詰めて,13時50分に阿部倉山山頂(標高161m)に到着する.山頂は灌木に覆われている.眺望は全くない.僅かな空き地に,半ば朽ち果てそうな木片に「阿部倉山」と書いた案内板が,木に取り付けられている.
この木片の写真を撮ってから,すぐに往路を引き返す.
<阿部倉山山頂>
■葉桜団地
13時52分に先ほどの分岐に戻る.この辺りから先の道路は幾分良くなる.やがて,道幅が広い下り坂の切通になる.路面には深々と落ち葉が積もっている.この落ち葉がクッションになって,足許がとても心地よい.
13時59分,急でジグザグな坂道を下りきって,長柄の住宅地に到着する.平らな舗装道路に出てホッとする.田畑と住宅が混じり合った郊外の道をノンビリと歩く.そして,逗葉新道を越えて,枝道に入る.途中,名前は分からないが,とある立派な神社の境内で,暫く休憩を取った後,直ぐ先で右折して階段道に入る.急傾斜の階段道が,コンクリートで塗り固められた絶壁のような崖下に沿って続く.
道路を登って突き当たると,長い階段になる.全部で248段ある長い階段を,フウフウ言いながら登り詰める.登り詰めた先に小さな公園がある.
この公園で一休み.
■JR逗子駅へ
14時28分,葉桜団地の公園を出発する.団地を抜けて,逗子市桜山に抜ける山道に入る.薄暗い山道を下ると,やがて右側に一面の竹林が広がる.さらに下り続けて逗子市桜山の住宅地に出る.
曲がりくねっていて,何回通っても余りよく分からない道を辿って,延命寺の前に出る.
道路を左折して,京浜急行の踏切を渡って,14時55分に京浜急行の新逗子駅に到着する.駅舎の1階にある喫茶店で,冷たいコーヒーを味わいたかったが,店内が混雑しているので諦める.
京浜急行で帰宅するmakoさんとお別れ.そして,残り3人はJR逗子駅に向かう.
■大混雑の鎌倉駅
逗子発15時07分の横須賀線上り電車に乗車する.何とか座ることができたが,電車はほぼ満席である.
15時13分に鎌倉駅に到着する.鎌倉で下車するか,あるいは大船まで行くかで迷うが,鎌倉市役所前15時20分発鎌倉中央公園行のバスに間に合うので,鎌倉で下車する.鎌倉からは,ホームに溢れるほどの沢山の乗客が電車に乗り込んでいる.電車はたちまちの内に通勤電車顔負けの混雑になっている.
鎌倉駅西口から外へ出る.狭い駅前の広場に,もの凄く沢山の人達が太くて長い行列を作っている.何事かと思ったら,江ノ電に乗る乗客である.江ノ電の駅ではあまりに沢山の観光客が押し寄せたので,入場制限をしている.これまで見たこともないほどのもの凄い人出である.
肝心のバスも,交通渋滞のために大幅に遅れている.結局,バスは30分も遅延する.最初から30分ほど遅延することが分かっていれば,自宅まで歩いて帰っただろう.でも,5分遅れるか,10分遅れるか分からないうちに,30分も時間を無駄にしてしまった.
<江ノ電の乗客が飛んでもない所まで長蛇の列を作っている>
[ラップタイム]
10:06 JR田浦駅歩き出し
10:10 田浦郵便局
10;24 田浦梅林入口
10:43 田浦梅林展望台(10:48まで休憩)
11:08 東尾根(11:13まで休憩)
11:30 東電鉄塔No.36
11:42 馬頭観音
11:53 沼間大山緑地(12:31まで昼食)
13:02 二子山(上)山頂(13:07まで休憩)
13:21 二子山(下)山頂(13:25まで休憩)
13:50 阿部倉山山頂
13:59 長柄
14:22 葉桜団地公園(14:28まで休憩)
14:55 京急新逗子駅 着
15:00 JR逗子駅 着
[山行記録]
■水平歩行距離 10.2km
■累積登攀下降高度 643m
■所要時間(休憩時間込み)
JR田浦駅歩き出し 10:06
新逗子 着 14:55
(所要時間) 4時間49分(4.82h)
水平歩行速度 10.2km/4.82h=2.12km/h
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
「三浦アルプス」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7adf17da6dcbb63de153206c30a6d1c3
「三浦アルプス」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/42268c7e1a3b3fc980e185a506521463
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7adf17da6dcbb63de153206c30a6d1c3
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/42268c7e1a3b3fc980e185a506521463