＜鎌倉中央公園のアジサイ＞
閑話休題：アジサイと平々凡々の毎日
２０１０年６月２６日（土）
鎌倉美術家協会主催の鎌倉美術展の搬入日．ここ数日，応募するか止めるかで迷いに迷った・・・が，結局，一か八かで応募することにする．
もともと，来年の神奈美展への出品を目指して描いていた絵，『グランドジョラスとメールドグラス氷河』（20号）を出すことにする．
搬入場所は鎌倉芸術館．大船駅から徒歩，7～8分歩く距離である．
20号の小さな絵とはいえ，持ち運ぶには少々大きくて苦労する．ぶら下げたり背負ったりしながら，大船駅から苦労して芸術館まで，やっとの思いで運ぶ．
会場は熱気に包まれている．沢山の応募者が来ている．私の受付番号は44番．まだ，受付が始まってから1時間少々しか経っていないのに・・・
「正に“メ○○蛇に怖じず・・って所だな・・」
＜道すがら鎌倉中央公園にて＞
２０１０年６月２７日（日）
ＡＲＥＮＡオフミの鎌倉アジサイ裏コース散策．北鎌倉から，台峰，谷戸池，鎌倉中央公園，岩壁邸，仏行寺，夫婦池公園，鎌倉山，陣鐘山，月影地蔵，成就院，御霊神社，鎌倉駅西口を散策．成就院辺りでは雨．午後，小雨が降り始める．
散策終了後，鎌倉駅西口の某喫茶店でアイスコーヒーを賞味．はじめて入る店だったが美味．次の機会にはホットコーヒーを賞味してみようかと思う．
夕方帰宅．息子が孫娘を連れて来訪している．とにかく孫は文句なしに可愛い．私が帰るまで，果物の絵を描いていたらしい．孫娘は，今，小学2年生．
「おじいちゃぁ～ん・・・」
と無邪気に飛びついてくるのも，せいぜい後1～2年．孫娘の成長は嬉しいが，同時に寂しくもある．
20時過ぎに，孫娘は書き上げた絵を，
「おじいちゃん・・ハイ～ッ！」
と私に手渡して帰宅した．
再び，年寄り夫婦2人になる．火が消えたように静かになる．
２０１０年６月２８日（月）
午後から高齢者講習．馬鹿馬鹿しい問題で，嘗められているような気分になる．途中から腹が立ってくる．運転技術は良好と褒められるものの，眼の動体視力や明暗の反応は年齢並みに衰えている．自分の年齢を実感させられる．
でも，まあ，これで3年間，何とか過ごせるのでホッとする．
＜道すがら；鎌倉中央公園の散策路＞
＜人気がない公園の一角，ししいわだけは子ども達で賑わっている＞
２０１０年６月２９日（火）
朝からどんよりとした天気．そろそろ丹沢へ復帰したいが，この雨模様ではその気にならない．まずは，自分の部屋の掃除をしてから，現在描きかけの「ワスカラン山」の絵の彩色を少しずつ進める．
この所，描きかけの絵を，何時も座右に置いてある．そして，合間を見ては，チョコチョコと色を塗っている．こんなチョコチョコが実に楽しいから困ったものである．お陰で部屋がちっとも片付かない．
10時30分頃，数通の郵便が届く．園中に鎌倉美術家協会からの封筒がある．この封筒には，先日，搬入した水彩画の入選・落選かの通知が入っている筈である．私はドキドキしながら封筒を開ける．
恐る恐る見ると「入選」という字が眼に入る．
「良かった・・！」
一瞬にして，気分が晴れる．こうなると，さらに創作意欲が沸いてくる．同時に，美しい山の風景に接したくなる．私は無け無しの老後の蓄えを，断腸の思いで取り崩して，山旅に出掛けようと腹をくくる．そして，午後から，旅行会社「アルパインツアー」に手付け金５万円を振り込みに行く．
これで，私にとって，今年のビッグイベントは決まった．旅行中は，小さなメモ帳を持って，沢山のスケッチを描いてこよう・・今から楽しみである．
大船に出た序でに，駅前のファーストキチンで200円也のコーヒーを賞味する．ここは店内が綺麗だし，客筋も，隣のマクドナルドに較べると，やや年配者が多くて落ち着いている．それに店員がハキハキしていて実に気持ちがよい．
帰りは，定期乗車券を持っているので，バスに乗ればよいものを．ブラブラと歩いて帰宅する．道すがら，あちこちで咲いているアジサイの美しさに魅せられる．
夕方，テレビを見る．どこの局もサッカーと相撲の話題だけ．私も，もちろん，サッカー，相撲ともにそれなりの興味を持っているが，でもウンザリしている．
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まあ，そんなこんなで，平凡だが勿体ない一日，一日が過ぎ去っていく．
「勿体ない毎日だな・・もう少し有意義な毎日を送らなければ・・」
と後悔すること頻りである．
（おわり）
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