中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記(35)一路成田へ

2006年05月11日 09時58分30秒 | 関東・伊豆箱根・上信越
一路成田へ

<<いよいよ帰国>>
2006年2月4日(土) その1
 いよいよ,今日は帰国の日である。
 例によって,早朝,3時頃目が覚める。もう一度眠ろうとするが,目が冴えてしまい,どうにもならない。仕方なく,毛布を頭から被って,ヘッドランプの光を頼りに,昨日の資料を整理する。その内に,何時とはなしにウトウトとする。
 5:30,モーニングコールの電話が鳴る。すぐに起床して,身支度を整える。
6:23,定刻8分前に,荷物を廊下に出して,ロビーへ降りる。もう,ほぼ全員が揃っている。それぞれの部屋の鍵を添乗員のSさんに手渡す。Sさんがまとめてチェックアウトの手続きをする。
 6:30,レストランで朝食を摂る。例によってバイキング形式である。このレストランには和食があるので大助かりである。ごはんに味噌汁,ゆで卵,トマト,ポテトフライ,ヨーグルトなどで,朝食を済ませる。
 6:59,送迎バスに乗車する。すぐ発車。大きくて立派なバスである。今日は,土曜日なので,道路は空いている。7:26,空港に到着する。

 搭乗手続きをするまでに少し時間がある。酋長さんが,
 「乗る前に身体検査があるんでしょう・・・?」
と奇妙なことを言い出す。セキュリティチェックは,確かに身体検査には違いないが,何となく,健康診断を連想して,ちぐはぐな気持ちになる。一同,「身体検査ですか」といって笑い出す。
 8:19,長い列を待ちながら,やっと出国手続きを済ませる。草臥れきった顔をした若い男性の検査官が,無表情の顔で,ポンとパスポートを返してよこす。
 8:24,全員が一旦集まって,暫くの間,自由行動となる。ポケットを探るとニュージーランドドルの小銭が少し残っている。その辺りの土産屋を覗いて,残った小銭で帰るものはないか探し回る。そして,柄にニュージーランドと書いた小さな栓抜きがピッタリのお値段で買えそうである。今更,栓抜きなど要らないが,ジャラジャラと小銭を日本に持ち帰っても仕方がない。
 8:54,関空へ向かうTさんと,お別れする。待合室が混雑し始める。沢山の日本人が集まっている。某旅行社の大きな団体も居る。沢山の日本人を見ると,うるさいような,ホッとしたような気分になる。
 9:29,飛行機に搭乗する。不幸にも私は窓側の席になってしまった。しかも,主翼の上なので,あまり眺望もない。私の隣にはビアンコ夫妻が座る。通路を挟んで酋長さん,スケルトンさんの順に座っている。ドッジ夫妻は私とは反対側の1列前に座っている。
 9:47,私達を乗せた飛行機は,駐機場から動き出す。
 10:02,離陸する。
 すぐに水平飛行に入る。
 10:57,昼食の機内食が配られる。ビーフと白身の魚からのチョイスである。機内食の詳細を記述するのは飽きてしまったので止めるが,それなりに美味しい食事である。私は迷わずに白身の魚を選んだ。飲み物はキューイワインを所望する。

飲み物は日本茶を貰う。少し色が付いているだけで,お茶の味は全くしない代物である。どうも不味いお茶だけでは治まらないので,次に紅茶を所望する。こちらはまあまあの味である。興味本位と退屈しのぎのために,持参した醤油を,紅茶に数滴垂らしてみる。これが以外に美味しい。醤油の風味が利いて,とてもコクのある紅茶に変身した。面白いので,今度はコーヒーを貰って,これにも数滴の醤油を垂らしてみる。コーヒーも醤油の風味が増して美味しくなることを発見した。
 食事が終わると,すぐに退屈する。
 12:13,私はリュックを開けて,ニュープリマスのスーパーで買った「ぬ」の字の煎餅のようなお菓子を,一同にお裾分けする。

 スチュワーデスが回ってきて,窓のブラインドを下ろすように手真似を交えていう。私は,言われたとおりに,ブラインドを下ろす。機内は少し暗くなり,落ち着いた雰囲気になる。スクリーンでは「解決ゾロ」を上映している。何となくスクリーンに引きずられて,途中から終わりまで見てしまう。

              (第35話おわり)



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